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【数字で見るBリーグ】’23チャンピオンシップファイナル濃厚マッチレビュー!

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GAME2

敬称略でいきます

1Q

スターターは共にGAME1と変わらないラインナップ。

千葉の1stセットは、Horns?Box?アライメントから、ローがエルボーのムーニーへのバックスクリーンからエドワーズとのハンドオフから攻めると見せかけて、ウィングの原とハンドオフからPnR。所謂Weavingのような形で1stショットを原に託した。マークマンの岸本は前日の不調からドライブを読みゴール方向へ下がりそれを見た原はステップバック3を放つが外れてしまう。

琉球も1stセットは変化球。Hornsからコーナーの今村選手へダウンスクリーンかと思いきやクーリーへバックスクリーン。ローポストへカットしたクーリーへパスを入れポストアップ に見せかけ岸本と今村が即座にSplit(互いにスクリーンをかけポストからパスを受ける。シザーズとも。)するが今村へのハンドオフをエドワーズがスティールしセットを崩される。
ペースを上げたい千葉は、ローとエドワーズのDragスクリーン(トランジションの中でビッグマンが追いかけるようなPnR)を行うも、ダンカンが完ぺきなハイドロップDFを見せ、岸本がDFに戻る時間を稼ぎつつエドワーズのロールインを防ぐことに成功。桶谷HCはGAME1で成功したこのDFを継続する戦略を示した。

残り9:00 ヴィックローにマークされる岸本は、ダンカンとのハイピックからステップサイド、ディープ3を見舞い均衡を破ったが、返す刀で富樫が原・エドワーズとのZoomアクション(ダウンスクリーンを使ったプレイヤーがハンドオフユーザーとなってPnRにつなげる動き)を行う。ダンカンは富樫にはハイドロップを止め、ソフトショー(3ポイントラインに沿ってボールマンを止める)DFを選択し3ポイントを警戒するも、富樫はその上から3ポイントを決めチームとブースターに安心感をもたらせた。
しかしこれでは止まらない琉球は、残り8:10にHorns→今村Zoom→ダンカンへのフレア(3ptの外へ逃がすようなスクリーン)→今村が1on1を行うかのように見せた瞬間にクーリーのステップアップPnRが原にかかりディープ3でお返しすると、残り7:15にはロー&ムーニーのPnP。クーリーのハイドロップをトップスピードでアタックしながらムーニーへキックアウト3を演出するなど一進一退。

残り7:00には岸本が左こぶしを水平に突き出す動きでセットをコール。右コーナーの小野寺が Stagger スクリーンを使い右ウィングへ飛び出すとPnR →サイドチェンジから再度PnPへつなげ、今村がフローターを決め一歩リード。

さらに残り6:30には、先ほどのHorns→Zoomセットからオプションプレーで岸本&クーリーのEmptySidePnR(ボールサイドコーナーに味方がいない状態でのPnR)をエドワーズのソフトショーを咎めるクーリーのクイックロールで加点しリードを伸ばす。
リードされた千葉、ヴィックローは繰り返しサム・ダウンのサインをコールし、富樫のドライブを演出。タフなレイアップを決め、ドロップするクーリーをあえて攻め、10-10の同点にした。

琉球のハイドロップにずれが作れない千葉は残り4:30。富樫&エドワーズのPnRから、ウィングのダーラムのTag付け(ドライブに対して、1パスアウェイのマークマンが半歩ドライブコースに侵入し、ドライブを止めボールの保持を狙う動き)に合わせてムーニーがダイブ。コーナーのヘルプを引き出しキックアウト。待望のワイドオープン3であったがネットは揺れず。
琉球はその後のオフェンスで、(トップからの決定率は25%のため)千葉が打たせる選択をしたダーラムがポップアウト3を沈めチームの好調を示し、逆にトップから34%を決めるエドワーズのポップアウト(オープン)3は外してしまう。
残り3:40にはクーリーが気合のポストムーブとセカンドチャンスポイントを決め千葉のタイムアウトを引き出した。

注目のATO、変わって入った西村とエドワーズのPnRに合わせ、両コーナーにダウンスクリーンを仕掛ける千葉定番のセットをプレイ。スミスが松脇とのミスマッチを生かしFT獲得した。
返す琉球はフリッピンのベースラインドライブからヴィックローのヘルプを引き出し、空いたダーラムはミドルポストへ合わせるローハイを選択するもターンオーバーを起こすが松脇のテイクチャージでマイボールにする。


このチャンスを生かしたい琉球はフリッピンのバックドア→ヴィックローのヘルプに合わせあらかじめ決められていたかのような判断の速さで空いたダーラムへハイロー。ダンクシュートで8点差とすると琉球に傾いた流れを象徴するかのように小川&エドワーズのPnRからポケットパスを受けたエドワーズがレイアップを外してしまうい、後のBLOB(ベースラインアウトオブバウンズ)から作ったヴィックローのオープン3も不発。残り1:40にはフリッピン&ダンカンのPnPへの対応が遅れ、スミスがローテーションした瞬間にオープンのダーラムがトップアから飛び込みまたしてもノータイムでローハイパスを受けスコア。


パトリックHCは前半最後のタイムアウトを早くも消費。立て直しを図るも24-14 の琉球10点リードでクォーターを終えることとなった

2Q

2Qは千葉:富樫・原・ヴィックロー・エドワーズ・ムーニーのスターター。
琉球:コーフリッピン・松脇・牧・ダーラム・ダンカンで臨む。


富樫はフリッピンによるハードなDFを受けているためか、この後多く使われる原のAIカットからムーニーのチェイスPnR。ここはダーラムの完ぺきなハイドロップDFによって防がれサイドチェンジ。ヴィックロー&エドワーズのPnRに託すがここでもダンカンはプルアップ3を警戒しソフトショーを選択。ヴィックローの3ptは落ちるも、クローズアウトしているダンカンがリバウンドへ参加できないためセカンドチャンスからスコア。16-24

千葉は、フリッピンに対してヴィックローをマッチアップさせることで起点をつぶしにかかる。
そこに対し、松脇にZoomアクションを使うセットを選択した。
流れが欲しい千葉は5out(5人が3ptラインの外側に布陣)を選択。ダーラムがペイント深くでヘルプした瞬間にムーニーへキックアウト。カウンタードライブで連続得点。6点差に迫る。
琉球は再び松脇へのZoomアクションを選択。外がない(データ上は右コーナー25%)フリッピンを離して守っていたヴィックローはいち早く松脇のDFに成功。松脇のマークである原とマークマンをスイッチする瞬間に松脇がフリッピンへキックアウト。空けてい守っていたフリッピンはワイドオープン3を決め千葉の作戦変更を強いる。

残り8:30。琉球はまたしても松脇へのZoomアクションを選択。味方との交錯で原が足を滑らせた隙に3ポイントを決め20-30とし、返しの千葉の5outに対してはフリッピンがターンオーバーを誘発し流れを引き寄せる。

くらいつきたい千葉は残り7:10にトランジションから小川のワイドオープン3を作るも外れ、チームでは3本連続でのワイドオープンシチュエーションを生かしきれず、我慢の時間帯が続く。

残り6:40には、富樫が右のコーナーを指さしながらセットをコール。ヴィックローとエドワーズの EmptySidePnRが始まると、逆サイドのウィングで守るダーラムとコーナーで守るフリッピンがヘルプDFの急先鋒となるためペイントを意識するスタンスをとる。その隙に左コーナーの小川がフリッピンの背後をベースラインに沿ってカッティング。いわゆる”ダニー・グリーンカット”でワイドオープン3を打つも外れてしまう。

残り6:10には ヴィックローとエドワーズの EmptySidePnR を再度選択。今度はヘルプに入ったダーラムを見てトップのムーニーへキックアウト。ワイドオープン3を放つも外れ。オフェンスリバウンドから今度はエドワーズのポップアウト→ワイドオープン3を狙うもまたしてもはずれ。5outオフェンスの利点であるペイントアタックとキックアウト3そのどちらでも得点が取れない時間帯が続く。
さらに琉球のターンオーバーからムーニーのレイアップが外れ。セカンドチャンスも外れるなど前半から本来決められるはずのレイアップやゴール下をを3本連続で外してしまう異常事態。

残り5:10には、富樫・エドワーズ・スミスの3人で作るスペインPnR(ビッグマンDFに背後からバックスクリーンを仕掛けるPnR)を選択。琉球のスイッチとローテーションを誘うことに成功し、ウィングで待機する原へキックアウト。ワイドオープン3を放つもまたしてもはずれ。”ワイドオープンな”3ポイントミスを8本連続で計上してしまった。

オフィシャルタイムアウト後、琉球は岸本、今村、田代を投入。
今村&クーリーのPnRに対して千葉はDFを変更。ソフトショーからハイドロップ気味にDFする千葉はロールインする選手へウィングから積極的に体を当てバンプすることでロールインを阻害し守りやすくする。このDFが奏功しスティールからスミスが速攻。23-30と7点差にするが、
琉球もインサイドのポストアップを生かすために、コーナーの選手がウィングにリフトすることでコーナーからのダブルチームを難しくし、1on1で加点。
千葉はPnRからロールマンがスミスへダウンスクリーンしオープンを作るセットを再度使用。
原がコーナーへのフレアスクリーンでオープンを作り出す。このセットを読んだ琉球は、キックアウトのために目線を切った一瞬の間に田代が見事テイクチャージ。
1on1を使ってくる動きを見たパトリックHCは対抗するために、スミスからムーニーへメンバーチェンジ。先ほどと同様のコンセプトでヴィックローのドライブに合わせムーニーがカット。再度ヴィックローのドライブからスピードでずれを作りムーニーへアシスト。
この得点シーンをみて桶谷HCは琉球前半初めてのタイムアウトを取った。

千葉はその後も、ヴィックローのドライブでクーリーを攻めてレイアップを決め29-35 とする。
残り1:28 オフェンスでは今村Staggerから、今村・クーリー・小野寺のスペインPnRをこの日初めて使用。千葉はノースイッチで対応できたが、インサイドのクーリーにパスが渡る。本来であればムーニーがヘルプに入るのだが、右コーナーでの3ptを65%で決めてくるダンカンを守っているため積極的にヘルプに入れない。その隙にクーリーが決め 29-35 と再び点差を広げる

残り0:40。千葉は富樫・ムーニーで、クーリーを攻めるPnPを行う。ポップアウトしオープンのムーニーへパス。本日9度目のをワイドオープンシチュエーションを作るが決まらず。
3は決まらない千葉を尻目に、琉球今村がショットクロック0秒でタフなフェイドアウェイ3を沈め琉球の流れであることをアピール。
千葉31-琉球40で前半を終える。

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