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【数字で見るBリーグ】23-24チャンピオンシップファイナル濃厚マッチレビュー!

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Bリーグ
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’23-24シーズン最後の戦いは、アップセットに次ぐアップセットを巻き起こした広島ドラゴンフライズの初優勝で幕を閉じました。
白熱した3連戦では一体何が起こっていたのか?
セットオフェンス、ディフェンスシステム、そしてスタッツから読み解いていきたいと思います。
(妄想考察を含みますのでご了承ください)

まずは、ファイナル予想記事からご覧いただけるとより楽しめると思います

用語はこちらから

※ショットチャートは全て公式サイトを参照しています

用語はこちらから

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Game1

オフェンスノーマル琉球広島
3FGM15.028.00
3FGA33.0021.00
3FG%45.50%38.10%
FTM7.004.00
FTA9.008.00
FT%77.80%50.00%
OR14.0017.00
DR24.0021.00
TR38.0038.00
AS19.0016.00
TO12.0011.00
ST4.005.00
BS1.003.00
BSR3.001.00
F18.0015.00
FO14.0018.00
EFF81.0070.00
2FGM11.0017.00
2FGA27.0044.00
2FG%40.70%38.60%
PfT12.0017.00
PitP20.0026.00
SCP8.0017.00
FBP10.002.00
PfT%16.22%27.42%
PitP%27.03%41.94%
SCP%10.81%27.42%
SCPRtg0.571.00
FBP%13.51%3.23%
PfTRtg1.0911.417
2ptA%42.21%64.21%
3ptA%51.6%30.6%
2pt割合29.7%54.8%
ペリメタ割合2.7%12.9%
3pt割合60.81%38.71%
FT割合9.5%6.5%
FT獲得率15.00%12.31%
FTD%6.19%5.14%
eFG%55.80%44.60%
TS%57.80%45.20%
ORB%40.0%41.5%
OR Chances35.0041.00
OFFRtg120.8101.2
NETRtg19.6(19.6)
AST%63.4%56.1%
ASTRtg31.026.1
TOV%19.59%17.96%
LiveTOV%8.16%6.53%
DeadTOV%11.4%11.4%
pace61.361.3
POSSESSION61.361.3
Shot Chances76.079.5
攻撃成功回数63.9668.52
AST/TOV1.61.5
TOM2.500.40
VPS112.4100.4
P %42.45%40.82%
FT Freq28.3%19.6%

公式サイト参照

1Qから5/8と琉球の3ptが大爆発。
前半には広島ビッグマンのスイッチコミュニケーションロスを的確に攻め、3ポイントを量産
守っては、3ポイントを打たせずにタフ3を誘うDFが噛み合い、広島に12本のペリメタショットを打たせることに成功。琉球の3ptA%51.6%はかなりシーズン平均よりもかなり多くなっている

Game2

オフェンスノーマル琉球広島
3FGM10.0011.00
3FGA34.0018.00
3FG%29.40%61.10%
FTM9.009.00
FTA10.0015.00
FT%90.00%60.00%
OR12.008.00
DR23.0025.00
TR35.0033.00
AS15.0016.00
TO14.0010.00
ST5.005.00
BS2.002.00
BSR2.002.00
F23.0019.00
FO19.0022.00
EFF60.0083.00
2FGM12.0015.00
2FGA26.0038.00
2FG%46.20%39.50%
PfT6.0023.00
PitP24.0014.00
SCP13.005.00
FBP8.0010.00
PfT%9.52%31.94%
PitP%38.10%19.44%
SCP%20.63%6.94%
SCPRtg1.080.63
FBP%12.70%13.89%
PfTRtg0.6001.643
2ptA%40.37%60.70%
3ptA%52.8%28.8%
2pt割合38.1%41.7%
ペリメタ割合0.0%22.2%
3pt割合47.62%45.83%
FT割合14.3%12.5%
FT獲得率16.67%26.79%
FTD%6.83%10.54%
eFG%45.00%56.30%
TS%48.90%57.50%
ORB%32.4%25.8%
OR Chances37.0031.00
OFFRtg98.0112.0
NETRtg(14.0)14.0
AST%56.8%49.1%
ASTRtg23.324.9
TOV%21.78%15.56%
LiveTOV%7.78%7.78%
DeadTOV%14.0%7.8%
pace64.364.3
POSSESSION64.364.3
Shot Chances78.472.6
攻撃成功回数64.4062.60
AST/TOV1.11.6
TOM1.602.00
VPS98.3105.4
P %34.23%40.46%
FT Freq23.2%30.0%
画像は公式サイト参照

多投される3ptが落ちていく琉球。インサイドを守られ、ペリメタショットを打たされ続けた広島。広島の土俵である、スローペースな守り合いゲーム。

Game1で苦慮したスイッチコミュニケーションも、ブラックシアー選手の指示をロスターが完璧にこなすことで琉球は攻め手を欠き3ポイントを量産。オフェンスリズムを崩され敗戦したゲームであった

Game3

敬称略です

1Q

優勝をかけた最終戦。
広島が見せたスイッチDFをめぐる攻防に注目が集まる。
広島のスターターは、中村・山崎・河田・エヴァンス・ブラックシアー
やはりビッグラインナップオールスイッチを展開するぞと言わんばかりの5人
対する琉球のスターターは、岸本・小野寺・今村・ダーラム・クーリーと不動の5人。
広島のラインナップに対して、今村・岸本のスピードで対抗する構えを見せる

琉球のオフェンスからゲームが開始される。
ゲーム開始直後からミリングHCが仕掛ける。
アライメントは河田選手をゴール下に据えた2−3ゾーン。
セットの変更を余儀なくされた琉球は冷静に今村・クーリー・小野寺のEmptySide(味方がコーナーやウィングにいないサイド)SpanishPnRを選択。
瞬間ゴール下にいたはずの河田がクーリーについていきゾーンの形を崩し、コーナーのブラックシアーがクーリーへスイッチ。パスがそれTOVスタートとなった。2−3ゾーンからはいポスト付近にビッグマンが動いた瞬間にマンツーマンに変容するDFは広島がシーズン終盤から使い始めたアライメントでありそれを彷彿とさせるDFであった。

返す広島の1stセット。広島はエヴァンスがボールを運び、左ウィングから中村がAIカット。ポップした河田へボールを回すと再度エヴァンスとハンドオフ。ハンドオフに合わせてデッドローにポジショニングしていたブラックシアーがローポストにシールするかのような動きを見せた瞬間、なんと偶然にも琉球と同じくEmptySideSpanishPnRを選択。今村のアンダーを見てエバンスが3ポイント。セカンド、サードチャンスとインサイドのチップアウトから2本のORを獲得しブラックシアーのフックショットで先制。
DFに戻る際にブラックシアーは指を2本立てたサインをコールし2−3ディフェンスを継続することを味方に示す。残り9:09 琉球0−2広島

返すオフェンス、琉球はゾーンに対しシンプルなPnRからアンダーした山崎に対しオープンのプルアップ3を選択するも外れる。

琉球のDFは外に開いたノンシューターの河田を大きく離し、クーリーがペイントに鎮座し中村、エヴァンスのドライブを睨む布陣を展開。中村はそこで河田とのPnRを選択。当然のようにディープドロップするクーリーに対しボールマンDFを背負うHostage Drive+河田のクリアアウト という対ドロップDF戦略のセオリーをなぞり追加の2点を挙げる。残り8:34 琉球0−4広島

返す琉球のオフェンスポゼッションにおいて、広島の隠れた戦略が姿を表す。
今村・クーリーのPnRにはシンプルなドロップで対応し、サイドチェンジから再び今村・ダーラムのステップアップPnRに対しては、ブラックシアーがエヴァンスへトップに上がるように指示。ここで広島のDFがマッチアップ3−2ゾーンであることが発覚。動揺が見られる今村はショットが打てず24秒バイオレーションを献上。ドライブとウィングからの3ポイントを防ぐことができる最適なディフェンスによって、琉球のオフェンスを3ポゼッション連続で失敗に終わらせる。

返すオフェンス、4thチャンスまで奪い約1分の長いポゼッションの末クーリーが執念のフックショットで初得点を奪う。残り7:02 琉球2−4広島

常にクーリーがゴール下にいる状況でうまくドライブから展開ができない広島は残り5分でミリングHCが動く。河田に変えてメイヨを投入。ストレッチビッグのメイヨにつかせることによってクーリーをゴール下から釣り上げる作戦に変更。メイヨに山崎がEmptySideInvert PnRを仕掛け小野寺が3ポイントを警戒した瞬間に空いたコーナーへ展開、オープン3を決め戦略変更が的中する。残り4:50 琉球4−9広島

河田が下がったことでマンツーマンDFになった広島に対し手薄になったインサイドでクーリーがフリースローを獲得し反撃開始。桶谷HCもヴィックローを投入しスモールラインナップで対抗する。

琉球はスモールラインナップになったことでクイックショーDFなどアグレッシブなカバレッジを展開するがウィークサイドコーナーのTag DFが必要となりその影をコーナーからマーフィーがTag Diveすると中村へのキックアウト3が決まり突き放す。残り3:18琉球6−12広島

返す琉球は岸本が指を2本立てて振りながらプレイコール。Motion Strongからロー・小野寺・岸本で細かいスクリーンを繰り返しながらダーラムとのハンドオフ。エヴァンスがスイッチした瞬間にステップバック3を沈め、これまでと全く違うスモールボールで加点する残り2:47 琉球9−12広島

トランジションから、岸本・今村が両コーナーへ走り、しっかりとミドルレーンにスペースをつくったところにダーラムが突撃。フリースローをっ獲得し2点差とすると、両チーム大きくメンバーを入れ替えるセカンドユニットの時間帯となる

エンドインバウンズは2−3ゾーンとなるマッチアップ3−2をヴィックローが船生との1オン1で制すると返のオフェンスでは琉球がスイッチDFを見せズレを作れない広島はサードチャンスで河田のダンクで取り返す展開。

船生が耳を触るプレイコールを行うもセットを自ら駆け引きで崩し、上澤のドライブから松脇、ヴィックロー、カークをペイントに引き付け、マークマンがカバーダウンした瞬間にオープンの船生へキックアウト。3ポイントを沈め12−17広島リードで1Qを終える

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