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【数字で見るBリーグ】’23チャンピオンシップファイナル濃厚マッチレビュー!

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Bリーグ
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3Q

千葉・琉球ともにスターターで開始
琉球の1stセット。安定のHornsアライメントから、クーリーへStackOut(エルボーにスクリーンを掛け逆側の3ポイントライン外側へカットさせる)、右コーナーの今村へZoomしそのままピック。ピックに合わせウィングの小野寺がトップにリプレイスしたため、富樫は本来バンプしてクーリーを止めたかったが小野寺を追いかけるために叶わず、クーリーのセカンドチャンスポイントで先制。
対する千葉は、原のAIカットからムーニーのチェイスPnR。スリップインを守られたためヴィックロー&エドワーズのピックに切り替えたが今村のディフレクションにあいターンオーバー。

返しに琉球は同じセットをコール。Zoomは不発に終わるが、ダンカン&クーリーの珍しいPnRもまさかのリジェクトでダンカンがTakeFT。2本沈め31-43 琉球12点リード。
残り9:00。千葉は安定の5outから、ヴィックロー&エドワーズのEmptySidePnR。ハイドロップするダンカンに対しクイックロールで駆け抜け、ポケ江とパスを受けるとそのままAnd1。ここでエドワーズの初得点が生まれる。
残り8:00 岸本に代わってフリッピンがコートイン

富樫&エドワーズPnRで待望のプルアップ3ポイントを決める。37-41。
コーチングスタッフからDFラインをあげるよう指示がありDFのギアが上がる。

残り7:20 再度富樫&エドワーズでクーリーを攻めるPnR。小野寺がファイトオーバーで食らいついてくるため、繰り返しPnRを仕掛け、コーナーのクリスへキックアウト。連続で3ポイントを沈め、
40-43と3点差にしたところで桶谷HCがタイムアウトを要求。
千葉は原に変えて小川を投入。

琉球のATOはハンドオフを繰り返すWeaving.ピックで崩れないとみると、ダーラムへパスしたところで千葉はトップの小川がダブルチームを仕掛けターンオーバーを誘発。

残り5:41。フリッピン・クーリー・松脇のスペインPnRを選択。富樫とエドワーズが不本意なスイッチをした瞬間にフリッピンからクーリーへノータイムでアシスト。40-45とようやく得点が動き出す。
返しのオフェンスでは、フリッピンによる富樫へのディナイを継続中であるためヴィックローのドライブからサイドチェンジし、クーリーを攻める富樫&エドワーズPnR。
クーリーが富樫へスイッチし、ミスマッチがあるフリッピンは素早くダーラムとスイッチし高さのミスマッチを解消すると、富樫vsクーリーとなる。クーリーは常に手を前や上に出しながらショットをチェック。プルアップ3だけは防ぐ構えを見せる。そんなクーリーをはがすことができない富樫。ショットクロックバイオレーションとなり完ぺきなDFを見せた。

残り4:40。千葉は富樫&エドワーズのPnRからロールするエドワーズがクリスへダウンスクリーンを掛ける(この試合4度目の)セットを選択。松脇はこのセットをみてトップロックのポジショニングへ変更。これまでのセットをデコイにクリスがバックドア、アリウープを成功。42-47とする。
ここで千葉は富樫を温存させるために西村と原を投入。再度、原がフリッピンをマッチアップする形へ変更。
琉球はダーラムのポストアップをファーストオプションにするセットを連続で選択。千葉は連続でダブルチーム。都合4人をつけて本気で守りきり、見事スティールしFTを獲得。残り3:13 ついに千葉は同点に追いつく。
ダーラムとのリバウンド争いのなかでファール受け、チームファウル5つを数える琉球からフリースローを獲得。ムーニーが1本決めついに逆転する

その逆転をよしとしない琉球は、残り3:00、ダーラムが右サイドからのピックを指示。ダーラムは合わせのカットを行うために左コーナーへ移動。この動きを悟った原はフリッピンのドライブを警戒しアンダー、エドワーズはドロップを選択。(トップからの3ポイントはシーズン平均31%決定率であったが)フリッピンの好調を信じたダンカンは、原へのダウンスクリーンへ切り替える。ワイドオープンになったフリッピンはしっかりとためを作ってプルアップスリー。これをなんとバンクショットで決め、今日はコーフリッピンの日であることを確信させる。

浮足立つ雰囲気を抑えたいベテランの西村は落ち着いて、指をL字に差し出すサインをコール。
再度クリスへのダウンスクリーンからクリス&エドワーズのPnR。左ウィングでポジショニングするムーニーに対し、エドワーズがスペースを空けるように指示。1点突破を狙うが松脇の好守備に阻まれ、サイドチェンジからスティールを狙ったフリッピンを利用しアウトナンバーを作る。トップの原がワイドオープン3を放つも決まらない。
返しの琉球は、フリッピンのマッチアップが原ではなく西村になっていることを確認するとトップスピードでドライブしファウルを受ける。

残り2:09、西村は富樫とメンバーチェンジ。
交代早々、繰り返しクーリーを攻めるPnR。スイッチを引き出し見事スコア50-52。
残り2分、ダンカンVSクリスのミスマッチを狙いポストアップ。ヘルプを防ぐためにクーリーはハイポストへスペーシング。コーナーの富樫もヘルプポジションへ移動した瞬間にフリッピンは右コーナーを指示。エドワーズがダブルチームに入ってアウトナンバーになった瞬間にフリッピンがダイブ。ハイポストでボールを受けキックアウト。ワイドオープン3を牧が決め再び点差を広げ、50-55。
ここで千葉は原に変えて佐藤を投入。フリッピンへのDFを任せる

残り1:10,この日幾度目かとなるスペインPnR。バックスクリナーとなった牧はスクリーンをスリップアウトするオプションを選択。スイッチをうかがっていた富樫は対応が遅れ、牧にドライブを許し、フローター。52-57と再び5点差とするも、富樫はトランジションからインサイドが手薄な状況を確認すると、EmptySidePnRからエドワーズへのポケットパスが通りスコア。すると千葉ベンチから前からあたるように指示が出る。

琉球最後のセットはフリッピンがOKマークのサインをコール。しかし牧までコールが届いておらず混乱するが、フリッピンのドライブから牧のオープン3を作り出すも外れる。

54-57のロースコアな展開で4Qを迎える

Q4

勝負の最終クオーター
千葉は富樫・佐藤・クリス・ヴィックロー・エドワーズ、琉球はフリッピン・牧・松脇・ダンカン・クーリーで臨む。

琉球は安定のHornsから、右コーナー松脇へのZoomアクションを選択。コーナーのフリッピンが難しいPnRからフリースローを獲得。54-59とすると、
千葉は引き続きスミスでクーリーを攻めるPnR。スイッチを引き出し、エドワーズと松脇のミスマッチを攻める方針へ変更するもショットクロックバイオレーション。

残り8:54、富樫&エドワーズのDragからスイッチを引き出す。フリッピンはマークを受け渡したいが受け渡せない。牧がヘルプポジションに入った瞬間に空いた佐藤へパスし、欲しかったオープン3を決める。57-59

返しに琉球は牧・松脇・クーリーのZoomアクション。富樫の足がもつれついていけず、ヴィックローがTag付けした瞬間に空いた右ウィングのフリッピンへパス。カウンタードライブに合わせ、左ウィングから左コーナーへカットした松脇にキックアウト。佐藤のクローズアウトにあい体勢を崩しながらも3ポイントを返す。

残り8:10にはヴィックローがPnRでまたしてもクーリーを攻めるが、明らかに足がもつれてスピードが出ないところをブロックショットに合ってしまい、テクニカルファウルまでコールされてしまう。
残り8:00、ここが攻め時と判断した琉球は、ドライブとカッティングで富樫、ヴィックローを走らせながら、牧とダンカンでピックを開始。サイドラインへ押し込むようなICEディフェンスを展開する富樫とムーニーに対し、ダンカンがポップアウト、さらにクーリーがフレアスクリーンを立てながら、スイッチを防ぐために自身のマークマンもスクリーンで抑えると、ワイドオープン3を演出。トップから高確率で決められるダンカンが落ち着いて沈め57-66としたところで、パトリックHCはタイムアウトを要求。エドワーズ、ムーニーと入れ替えて原・小川を投入しスモールラインナップにする

千葉のATOは、富樫に対してスミス、ヴィックローと立て続けにピックをしながらドライブ。スイッチDFを引き出し3ポイントを放つ。フリッピンのミスマッチはクーリーとヴィックローを挟む形で解消しリバウンドを獲得。
残り6:50。このクオーター琉球は、疲労がたまる富樫を攻めるために、あえて牧から始まるPnRを連続で選択。そのうえで一度のPnRでリジェクト、リピックを繰り返し、とにかく富樫を動かし続け、ついていけなくなったタイミングでビッグマンがショーDFまたはスイッチを行うことを予測し、ダンカンがスリップインすることで、ゴール下でアウトナンバーを作る作戦通りなオフェンスでスコア。57-68点差を11点とする。


残り6:20、続く琉球のオフェンスでは富樫がフリッピンに付いたとみるや、即座にフリッピンのポストアップに切り替え。フィジカルコンタクトで体力を奪いながらバックショットをきめる。

しかし残り6:00に富樫が意地のプルアップ3を決めると、ファウルも獲得し追加のポゼッションを得る。BLOBでは松脇がついているヴィックローへのアリウープという奇策で66-72と6点差に縮めた。

オフィシャルタイムアウト前には、コーフリッピンが、(何度も書くが)シーズン平均18%の左ウィングから、リーグ有数のディフェンダーである原の目の前でプルアップ3を決め、66-75とし勝負を決めにかかった。
TO中の琉球ベンチは、スターターである今村と岸本、クーリーの笑顔が見え、チームが乗っているいい流れを感じられた。
スターターに賭ける千葉と、ダンカン以外セカンドユニットでクロージングする琉球。このシリーズを象徴するシーンになっていた。

ATOはやはり富樫のStaggerから3ptを選択するも苦しいショットとなった。
琉球はしっかりとショットクロックを使いながら富樫がマッチアップする牧にボールを集めPnRを行うか、今日のヒーローであるフリッピンにボールを集めるまたは、ダーラムのミスマッチをつかう。
残り2:30には、エースの風格を見せるフリッピンがボールを保持し、クーリーのピックを呼ぶ。
ピックにかかった、「あの」原がファイトオーバーも、アンダーも出来ずに抑えられているこのシーンをみても疲労の蓄積が見て取れる。
スネイクドライブからトップスピードでダウンヒルしムーニーがヘルプに入った瞬間にノータイムでダーラムへパスを出し、ダーラムがフリースローを獲得。
3ポゼッション連続で得点した。

残り2:20、このシリーズを象徴するシーンが現れる。富樫&エドワーズのPnRでクーリーが自信をもってスイッチ。富樫vsクーリーの1オン1が始まる。クロスオーバーを4回仕掛ける富樫、再三攻めていたクーリーを抜き去ることができない。
エース比江島にスイッチし、And1を与えファウルアウトしてしまった昨季ファイナル。
エース富樫をスイッチし迎え撃った今季のファイナル。
残り1:46には、そのクーリーが持ち味のインサイドで勝負を決定づける2点を決めた。

そこからはタイムアウトを使いながらのファウルゲーム展開となり、73-88で
琉球ゴールデンキングスが悲願の戴冠を果たした。

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