今回もBリーグ公式から発表されているスタッツやアドバンスドスタッツを元に、ハッスルプレイやオフボールの動きなど数字に表れないものは考えず、数字のみでチームを分析していきたいと思います。
※各スタッツの計算式はBasketBallReference 参照
第二弾は、千葉県船橋市をホームとする東地区所属千葉ジェッツ
現在のロスター
# 年齢 pos 身長
1 阿部友和 31 PG 181
平均身長は191.8cm。アームストロング選手の出場停止処分や原選手西村選手の怪我による離脱も重なり、第七節は実質9人でのゲームとなりました。
元NBA選手のアームストロング選手、富樫選手が所属しています。
【上位スタッツ】
1試合平均スティール数:7.14本 東地区3位 B1全体6位 B1平均6.65本
1試合平均3pFG%:34.84% 東地区3位 全体7位 B1平均:33.3%
OR獲得率(全オフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):32.05% 東地区2位 B1全体4位 B1平均:29.5%
TS%(フリースローを含めた、チームのの得点機会に対する得点率):54.23% 東地区2位 B1全体5位 B1平均:52.25%
eFG%(3Pの価値を高めFG%へ反映させた、実質シュート決定率):51.18% 東地区2位 B1全体6位 B1平均:48.89%
平均観客動員数:4595人 東地区1位 B1全体1位 B1平均:2849人
【下位スタッツ】
1試合平均ターンオーバー数:13.4本 東地区6位 B1全体12位 B1平均:12.3本
DR獲得率(全ディフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):67.75% 中地区6位 B1全体15位 B1平均:70%
【スタッツで観る注目選手】

ポイントガードポジション。 チーム2位平均13.9得点、、チーム1位の平均アシスト4本を誇るオフェンスの要。
オンザコート時のアシスト%は22%と、コートに存在する時のオフェンスにリズムを与えています。
その身長からか2ptのFG%が41%と低くミドルレンジから打たされています。3pの成功率が39%と2ポイントとほぼ同じのため、これからは3pを主体になることが予想できます。
マイケルパーカー
パワーフォワードポジション。得点こそ平均11.9点とそこまで高くはないものの、eFG58%とシュート決定率は高水準を維持しています。ブロック平均1.7本スティール平均1.6本はチーム1位でディフェンス面でも数値が高く、その結果Efficiendy値(ポイント、アシスト、リバウンド、ブロックなどポジティブ数値から、シュートミスやTOなどネガティブ数値を引いた効率性)はチームダントツトップの17をマーク。攻守にわたってミスなく安定感のある選手です。
石井講祐
シューティングガードポジション。途中出場が多い選手ですが、その特徴はシュート決定率でeFG%、TS%は驚異の68%をたたき出しています。3p決定率に絞っても48%と強烈な数字を残しています。
オフェンスに関する影響度も絶大で、オンコート時にはORtgを20pts底上げするリーグトップクラスのオフェンス力を誇っている選手です。
キックアウトから石井選手の3pがこれからも千葉の大きな武器になるでしょう。
【スタッツで観るチームの特徴】
第七節時点での千葉ジェッツは、冨樫選手をオフェンスの起点として展開するシュートチームです。オフェンスは基本的に冨樫選手のハイピックから始まることが多く、そこからのインサイドへのアシスト、キックアウト3p、冨樫選手自身の3Pやドライブで高い確率で得点を重ねています。
3Pの決定数が多いですが基本的に冨樫石井タイラーストーンの3選手に集中しているため比較的守りやすい3Pではあります。
FTAも比較的少ない数字ですが、これはアシストによるクリーンなシュートやペリメータ付近のジャンプシュートの割合が多いためだと考えられます。
泣き所はDR含めたリバウンドで、2桁を平均で取れる選手がチームにおらず特にタイラーストーン選手のリバウンド(平均5~6本)には若干の物足りなさを感じます。それもあり、オンザコート1の時間帯にORを多くとられてしまっています。 さらにタイラーストーン選手のこれまでの成績が少し気になります。USG(オンコート時のポゼッションに対するシュート割合)37%と川崎のファジーカス選手と同等の本数を試投しているにも関わらず、2ptは47% 3ptは26% eFG換算43%となっておりチーム平均を8%押し下げています。まだ加入から日が浅くシーズン序盤であることを考えると、今後チームにアジャストし活躍してくれるに違いありません。
色々と書きましたが、千葉ジェッツの最も素晴らしいところは、Bリーグの最重要スタッツである平均観客動員数が4595人とリーグ最多であることです。日本のバスケットチームのモデルケースとしてこれからもけん引して行って欲しいと思います。
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