Bリーグ公式から発表されているスタッツやアドバンスドスタッツを元に、ハッスルプレイやオフボールの動きなど数字に表れないものは考えず、数字のみでチームを分析していきたいと思います。
※各スタッツの計算式は BasketBallReference 参照
現在のロスター
# 年齢 pos 身長
4 志村雄彦 33 PG 160
5 柳川龍之介 25 SF 188
6 菊池真人 27 PF 191
7 坂本ジェイ 30 PF 206
9 熊谷宜之 31 SF 190
14 佐藤文哉 26 SG 170
15 チリジ・ネパウエ 27 C 208
41 ウェンデル・ホワイト32 F 198
91 片岡大晴 31 SG 185
リーグ上位8位以内にランクされているスタッツ
1試合平均リバウンド数:14.35本 B1全体17位 B1平均:12.33本
PACE(マイボールから、シュートを1本打つまでの攻撃回数):73.57回 B1全体5位 B1平均:72.91
【下位スタッツ】
1試合平均得点:69.34pts B1全体18位 B1平均:76.19pts
シュート決定率:40.03% B1全体17位 B1平均:43.76%
3PT決定率: 27.81 B1全体18位 B1平均:33.8%
フリースロー決定率:68.51% B1全体14位 B1平均:72.58%
1試合平均スティール数:6.13本 B1全体13位 B1平均:6.54本
1試合平均Efficiency(ポジティブスタッツ – ネガティブスタッツ):70.48 B1全体18位 B1平均:83.93
1試合平均TO数:13.31 回 B1全体15位 B1平均:12.02本
1試合平均アシスト数:10.79回 B1全体17位 B1平均:13.22本
DR獲得率(全ディフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):66.98% B1全体17位 B1平均69.9%
ORtg(100ポゼッション当たりの得点):80.03pts B1全体18位 B1平均:90.21pts
DRtg(100ポゼッション当たりの失点):92.92pts B1全体14位 B1平均:90.40pts
NetRtg (Ortg-Drtgの差分):-12.88 B1全体18位 B1平均:-0.19
TORtg(100ポゼッション当たりのターンオーバー数): 15.36回 B1全体13位 B1平均:14.24回
eFG%(3Pの価値を高めFG%へ反映させた、実質シュート決定率):44.45% B1全体17位 B1平均:48.89%
TS%(フリースローを含めた、チームの得点機会に対する得点率):47.28% B1全体18位 B1平均:52.58%
ホームゲームeFG%: 45.54% B1全体17位 B1平均:49.19%
ホームゲームTS%:48.19% B1全体17位 B1平均:52.60%
アウェイゲームeFG%:43.72% B1全体18位 B1平均:49.63%
アウェイゲームTS%:46.82% B1全体18位 B1平均:52.60%
【スタッツで観る注目選手】
19.6pts 11.1reb 1.8ast 0.9stl 0.3blk
貫禄の20得点11リバウンドで、USG33%の安定のファーストオプションの選手です。
ゴール下だけではなく、ハイポスト両エルボーからのジャンプシュートによる得点やトップから3pも持っておりホワイト選手のシュートタッチが勝敗を分ける一因となっています
片岡大晴
仙台の日本人選手唯一、平均10得点をマーク。ドライブからのフローターシュート、3pシュートを得意としオンコート時のORtgは100ptsを超えており、ホワイト選手を上回るオフェンス影響力があります。
【スタッツで観るチームの特徴】
現時点での仙台は、ボールマンへのディフェンスからリズムを作り、強力なインサイドプレーヤーが得点するチームであるといえるでしょう。
オフェンス戦術としては、インサイドプレーヤーであるホワイト選手やネパウエ選手の1on1での得点の他に、石川 熊谷 柳川 片岡選手によるドライブから得点若しくはフリースローを得てイージーに加点していくスタイルを取っています。
スペースが空いた状態であれば積極的に1on1やピックアンドロールを仕掛け、インサイドへダブルチームが入った場合はウイングへキックアウト→コーナーから志村、熊谷、片岡選手が3Pを打ちます。(片岡選手についてはシュートフェイクからエンドラインをドライブ→フローターの選択が多いです)
ディフェンスについては、オンボールマンへのシュートチェックが早く、抜かれたりピックにかかった状態でもファイトオーバーしてついていき、シュートチェックを行うことでオープンシュートを作らないようにしています。その強い意志の裏返しとしてシューターへのファウルが多く、その結果DRtgを下げてしまっている点が悔やまれます。
チームの一番の課題としてはやはりオフェンス力の低さが挙げられます。問題はタフショットの多さで2つのシチュエーションを多いです。
1つ目は、基本的にはどのチームもホワイト選手 ネパウエ選手へダブルチームが付き苦しい体勢になります。そこからタフなシュートを打っていたり、対応出来ずにターンオーバーをしてしまっています。
2つ目は、ドライブした後、カバーリングに対応できず側面正面を抑えられてタフショットになってしまっています。
因みに、12/29日大阪戦第3Qだけでも、
残り9分6秒、8分26秒、7分50秒,7分21秒、7分00秒、5分10秒、2分24秒、1分40秒
に上記のプレーが見られます。
俯瞰で見ているとドライブの際にショートコーナーやトップオブザキーでオープンになっているオフボールマンに気づくと思います。
オフボールマンは合わせの動きのコミュニケーション、ボールマンはラストパスをイメージできるまでチームケミストリーを成熟させられれば、本来のオフェンス決定力を存分に活かすことができるでしょう。
不要なシュートファウルを1Q当たり一つずつ減少させ、オープンシュートシチュエーションを2〜3回作ることができれば、接戦を落とさない強いチームになる可能性は充分秘めていると思います。
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