今シーズンのスケジュールも約半分を消化しました。
Bリーグ公式から発表されているスタッツやアドバンスドスタッツを中心にでチームの現状を分析していきたいと思います。
※各スタッツの計算式は BasketBallReference 参照
二回目の分析となります、現在東地区6位秋田ノーザンハピネッツ
今回はPart2ということで、前回の分析ブログと関連が強い内容となっています。前回紹介した内容については省略している部分もありますので比較しながら見てみてください
現在のロスター
# 年齢 pos 身長
3 安藤誓哉 24 PG 181
5 田口成浩 26 SG 184
9 白濱僚祐 25 SF 189
11 菅澤紀行 29 SF/PF 193
13 スコット・モリソン 30 C 211
15 ケビン・パルマー 29 SF/PF 198
16 高橋憲一 35 SG 181
18 藤江建典 29 SF 184
23 ディショーン・スティーブンス27 PF 206
55 谷口大智 26 PF/C 201
平均身長は192.2cm。
【上位スタッツ】
1試合平均失点:74.9pts B1全体7位 B1平均76.80pts
1試合平均3pt成功数 :7.90本 B1全体7位 B1平均7.21本
対戦相手のeFG%(対戦相手の平均eFG%) : 48.68% B1全体5位 B1平均:49.08%
OR獲得率(全オフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):32.32% B1全体3位 B1平均:29.99%
平均観客動員数 :3125人 B1全体5位 B1平均:2725人
AS%(チームのシュート成功数に対する、アシストの割合):36.55% B1全体8位 B1平均:37.12%
アウェイゲームeFG%:50.33% B1全体8位 B1平均:49.63%
【下位スタッツ】
リーグ下位6位以内にランクされているスタッツ
1試合平均得点:81.55pts B1全体17位 B1平均76.19pts
フリースロー決定率:66.74% B1全体18位 B1平均:72.10%
1試合平均Efficiency(ポジティブスタッツ – ネガティブスタッツ):72.3 B1全体5位 B1平均:83.93
1試合平均ターンオーバー数:13.5回 B1全体17位 B1平均:12.0回
1試合平均アシスト数:11.8回 B1全体13位 B1平均:13.21
ORtg(100ポゼッション当たりの得点):85.1pts B1全体15位 B1平均:90.21pts
NetRtg (Ortg-Drtgの差分):-5.2pts B1全体14位 B1平均:-0.19
TORtg(100ポゼッション当たりのターンオーバー数):16.56回 B1全体17位 B1平均:14.20回
TS%(フリースローを含めた、チームのの得点機会に対する得点率):51.02% B1全体15位 B1平均:52.58%
PACE(オフェンス回数):70.4回 B1全体17位 B1平均:72.9
ホームゲームeFG%:47.73% B1全体13位 B1平均:49.19%
ホームゲームTS%:50.38% B1全体14位 B1平均:52.60%
アウェイゲームTS%:50.33% B1全体14位 B1平均:52.60%
~15試合の時点から、3ランク以上上昇したスタッツ
OR獲得率(全オフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):B1全体8位→ B1全体3位
DR獲得率(全ディフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):B1全体15位→ B1全体12位
AS%(チームのシュート成功数に対する、アシストの割合):B1全体12位 B1全体8位
【ランクダウンスタッツ】
~15試合の時点から、3ランク以上下降したスタッツ
3PT決定率:B1全体6位→ B1全体9位
対戦相手のeFG%(対戦相手の平均eFG%) :B1全体2位→ B1全体5位
フリースロー決定率:B1全体15位→ B1全体18位
DRtg(100ポゼッション当たりの失点):B1全体6位→ B1全体11位 B1平均:90.21pts
TS%(フリースローを含めた、チームのの得点機会に対する得点率):B1全体12位 B1全体15位
安藤誓哉
ポイントガードポジション
10.6pts 5.6reb 3.4ast 0.8stl 0.0blk
3pt37%はチームNo2。基本的に安藤選手のハイピックからオフェンスがスタートします。フィニッシュのシュートはタフな状況になることが多く決定率は低いものの、オフェンスの影響力(個人のORtg)はチームNo1です。PGポジションでありながらリバウンドにも多く絡んでおり、空きあれば飛び込んでくるランニングリバウンドが持ち味です。
田口成浩
シュ
ーティングガードポジション。
11.9pts 4.3reb 1.0ast 1.0stl 0.1blk
得点、3pt決定率、FT決定率はチームNo1。eFG50% TS53.8%もチーム1を記録している稼ぎ頭であるとともに、ハッスルプレイによるチームへの貢献など現在の秋田の中心的な選手と言えるでしょう。
【スタッツで観るチームの特徴】
これまでの秋田は、前回のブログと同様に、ディフェンス重視の3PTチームであると言えるでしょう。
しかしながら、オフェンス戦術に変化が見られます。
まずは、オンザコート1の時間帯(モリソン選手がオフコート)において、P&Rからの展開が増えています。
今季序盤までは、P&Rが始まると両コーナーにシューターが待ち構えるパターンが多かったのですが、ウィングや、トップへのパスから3PTのパターンが大幅に増えています。
幾つかオフェンスパターンをご紹介します。
【12/30 富山戦代3Q 残り7:05】
田口選手がトップからエントリー → 谷口選手とのピック&ポップ →田口選手から谷口選手へパス→谷口選手3P
【12/30 富山戦代3Q 残り5:40】
藤江選手とスティーブンス選手とのピック&ロール→右のウイング白濱選手へパス→白濱選手ペネトレイト
【12/30 富山戦代3Q 残り3:22】
右のウィング安藤選手とスティーブンス選手とのピック&ロール→左コーナーから田口選手がトップへリプレース→安藤選手から田口選手へパス→トップから田口選手3PT
これまではドライブorコーナー3Pだった戦略に幅が持たれていることがわかります。
もう一つは、モリソン選手がオンコートの際にまた違うパターンが増えます。
モリソン選手の1on1が増えることはもちろん、以下のようなパターンが派生します
【12/30 富山戦代3Q 残り1:25】
田口選手がトップからエントリー→谷口選手とのピック&ポップ→トップの谷口選手へパス→ノーチャージエリア付近でモリソン選手がシール→谷口選手からモリソン選手へパス→モリソン選手がターン&シュート
【12/30 富山戦代3Q 残り7:50】
左ウィングのスティーブンス選手エントリー→田口選手が富山ピットマン選手へスクリーン→モリソン選手が田口選手のスクリーンを使って左のローポストへ→スティーブンス選手からモリソン選手へパス→スティーブンス選手が右のローポストへ展開→スクリーンをかけた田口選手がハイポストから左ショートコーナーへ走る→モリソン選手からパスを受けてジャンプシュート
モリソン選手のオフボールスクリーンのバリエーションが増えることによって得点確率を上げています。
ディフェンスにおいての特徴は、カバーリングの速さ(連携)です。
12/30日富山戦における 第3Q残り4:50秒 0:20秒 第4Q残り9:50秒 3:00秒 のヘッジディフェンスからのローテーション&カバーリングが実に美しく、チームケミストリーの成熟が伺えます。常にボールマンへコンテストすることでシュート成功率を格段に落とすことに成功しています。
数値で見る弱点は、ターンオーバーとフリースロー決定率の低さであると言えるでしょう。
フリースローについては、75%を下回ると普通の2ptよりも期待値が下がってしまいます。
ターンオーバーは主にピック&ロール後のラストパスを読まれ、スティールされるパターンが多く見られます。2on2の中でロールしたプレイヤーへのパス割合が極端に低く、それもスティールされてしまう要因となってしまっています。
ビッグマンがロールする角度やタイミングの修正、エルボーやトップオブザキー、ウイングであればショートコーナーへポップする動きを織り交ぜることで2メンゲームの結果は変わってくるでしょう。
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