現在絶賛ブースト中の地元チーム、サンロッカーズ渋谷について今シーズンの平均と比較しながら1節ごとに【数字で観るBリーグ】形式で分析していきたいと思います。
今節のサンロッカーズ渋谷は敵地で西地区2位の強豪名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦しました。
NBL時代には何度か対戦経験のあるチームではありますが、当時は五十嵐選手(現新潟)や川村選手(現横浜)なども名古屋に在籍しており、現在とは全く違うチームになっているため初対戦と言ってもよい状況だと思っています。
サンロッカーズ ロスター
# 年齢 pos 身長
0 満原優樹 26 F/C 198
22 チャド・ポスチュマス 25 C 211
キャプテンの伊藤選手が怪我による欠場 ロスターは実質10人となっています
ダイヤモンドドルフィンズ ロスター
# 年齢 pos 身長
0 石崎巧 32 G 188
1 藤永佳昭 24 G 173
6 船生誠也 22 F 190
8 張本天傑 24 F 197
11 鵜澤潤 35 F/C 196
12 中東泰斗 24 G/F 191
13 ジョーダン・バチンスキー 27 C 218
18 中務敏宏 30 F 188
21 笹山貴哉 23 G 179
24 ジャスティン・バーレル 28 F 207
33 ジェロウム・ティルマン 29 F/C 201
中東選手が欠場により ロスターは実質10人となっています
【今季平均を上回ったスタッツ】
3PT成功数:9.5本 今季平均:9.2本
3PT決定率:38.78% 今季平均:34.23%
スティール数:9.5回 今季平均:8.3回
PACE(マイボールから、シュートを1本打つまでの攻撃回数):74.61回 今季平均:71.37回
【今季平均を下回ったスタッツ】
1試合平均得点:70pts 今季平均:73.8pts
1試合平均失点:91pts 今季平均:74.44pts
2PTFG%:39.24% 今季平均:49.63%
FT%:67.74% 今季平均:70.13%
平均リバウンド獲得数:32.5本 今季平均:37.3本
平均TO回数:14.5回 今季平均:13.16回
平均AST数:12.5本 今季平均:15.24本
効率性(ポジティブ数値-ネガティブ数値=EFF値):68 今季平均:83.3
対戦チームのeFG%:63.67% 今季平均:51.63%
オフェンスリバウンド獲得率全オフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):26.19% 今季平均:31.49%
ディフェンスリバウンド獲得率全ディフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):70.43% 今季平均:71.06%
ORtg(100ポゼッションあたりの得点):82.19pts 今季平均:88.72pts
DRtg(100ポゼッションあたりの失点):109.76pts 今季平均:91.28pts
TORtg(100ポゼッション当たりのターンオーバー回数):17.02回 今季平均:15.82回
eFG%(実質シュート決定率):46.5% 今季平均:50.03%
TS%: 49.53% 今季平均:52.70%
AST%(シュート成功に対するアシストの割合):39.48% 今季平均:45.77%
【スタッツで観る活躍選手】
チャド・ポスチュマス
出場時間は平均16分と短いながら、10.5pts,4.5reb,2ptFG%66%
FT83.35% と堂々の数字で、特にTS%70.61% オンコート時のEFF値(効率性)は平均11.5とチームNO1を記録しました。決して目立ちませんがミスなく堅実なプレーでチームに大きく貢献していると言えるでしょう。
【今節のサンロッカーズまとめ】
今節のサンロッカーズは、ほぼすべてのスタッツが今シーズン平均を下回っており特にディフェンスに関係するスタッツが大きく下降していました。
よく見られた場面としては、名古屋が得意とするオンボールスクリーン(過去記事参照)の際のズレの発生による2対1の状況 とカバーリングの遅れによるツーメンゲーム。トラップに注目して集まったところからキックアウト。スクリーンとのズレからワイドオープンシュートです。
そのシーンを一部ご紹介します。
12/18
1Q残り4分55秒ごろから
トップの笹山選手からウィングの張本選手へパス→笹山選手は一度コーナーへ向かうフェイントを入れて張本選手からハンドオフ→そのまま張本選手のスクリーンを使いトップオブザキーへドライブ→張本選手はそのままゴール方向へロール(この時点で清水選手がスクリーンへかかり満原選手VS笹山・張本選手の2対1の状況)→張本選手へパスを出し、満原選手からファールをもらう
3Q残り3分20秒から
トップの笹山選手から鵜澤選手へパス→鵜澤選手がウイングの位置へドリブル→コーナーから中務選手がウイングへ→鵜澤選手からハンドオフ→そのまま鵜澤選手選手のスクリーンを使いトップオブザキーへ(アキチェンバース選手がスクリーンにかかりマークが外れている状況)→中務選手がそのままシュート
18日のゲームからピックアップしましたが、17日のゲームを見直してみると得点シーンの随所にこういったボールスクリーンに対する2対1の対応を迫られているシーンが多いことがわかります。
基本的なことではありますが、笹山選手や中務選手など当たっている選手に対してはファイトオーバー(スクリナーとユーザの間に体を割り込ませる)。それ以外の選手にはハードヘッジorショーアンドアンダー(スクリナーのディフェンスがボールマンにシュートチェックに行き一度動きを止め、その間にボールマンディフェンスが追いつく)。スクリーンにかかってしまった場合にはスイッチングとスクリナーに対してローテーションとカバーを行うなど、対応の判断がもう少し早い段階で意思疎通出来ていればと思ってしまいます。
しかしながらアキチェンバース選手が徹底して行っていた、アイス(サイドラインと平行にディフェンスし、そもそもスクリーンを使わせない)ディフェンスの効果が現れていたので18日のゲーム3Q4Qにはしっかり修正が出来ていたと思います。
次節はホームでの滋賀戦ですが、並里成選手やマブンガ選手に対するオンボールスクリーンを序盤終盤関わらず多用してくるチームですので、18日後半のディフェンスの修正が生きてくると思っています。
次節のホームでの連勝を祈念して、GO!サンロッカーズ! !
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