現在絶賛ブースト中の地元チーム、サンロッカーズ渋谷について今シーズンの平均と比較しながら1節ごとに振り返って行きたいと思います
今節のサンロッカーズ渋谷はホームで東地区1位のアルバルク東京と対戦しました。
BoxScoreはこちら 第1戦 第2戦
サンロッカーズ渋谷 ロスター
# 年齢 pos 身長
アルバルク東京 ロスター
2 ディアンテ・ギャレット 28 SG 196
7 正中岳城 32 PG 180
8 二ノ宮康平 28 PG 173
10 ザック・バランスキー 23 PF 193
13 菊地祥平 32 SF 190
15 竹内譲次 31 PF/C 207
16 松井啓十郎 31 SG 188
22 田村大輔 35 SG 182
23 ジェフ・エアーズ 29 PF 209
24 田中大貴 25 SG 191
35 伊藤大司 29 PG 183
44 トレント・プレイステッド 30 PF/C 211
ジェフエアーズ トレントプレイステッド 2名が加入
【今季平均を上回ったスタッツ】
対東京戦2試合の平均値と比較しています。
2pt試投数:
47本 今季平均:
41.3本
34.48% 今季平均:32.00%
12.5本 今季平均:10.1本
TORtg(100ポゼッション当たりのターンオーバー回数):
14.47回 今季平均:
15.0回
対東京戦2試合の平均値と比較しています。
1試合平均得点:63.5pts 今季平均:74.1pts
80.5pts 今季平均:73.2pts
38.30% 今季平均:
49.21%
2pt決定数:18本 今季平均:
20.2本
10.5本 今季平均:
12.7本
オフェンスリバウンド獲得率全オフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合):26.73% 今季平均:32.32%
26.0本 今季平均:
26.2本
平均ブロックショット回数:2回 今季平均:2.3回
TS%(2pt3ptとFTも加味した得点効率の指標):
46.73% 今季平均:51.31%36.5本 今季平均:
38.8本
71.9回
AST%(シュート成功に対するアシストの割合):28.86% 今季平均:42.87%
【今節のサンロッカーズまとめ】
今節のサンロッカーズはターンオーバーとリバウンド獲得率の上昇はみられたものの、DF・OFスタッツ共に平均を下回ってしまいました。
ゲームを観ていく中で、連敗を喫してしまった1つの要因として、やはりスクリーンプレーの練度の違いがあったのではないかと思っています
というわけで今回はスクリーンプレーに対する各チームのOF/DFに注目して観ていきます 。
【第1戦 東京OF 渋谷DF】
第一戦目は、東京の選手のスクリーン1枚で二人の動きを止められてしまっている状態がおおくなっていました。
例えば、ダウン(フレックス?)スクリーンからフリーの状態で3ptを多く決められてしまっていたり、ボールスクリーンに対するカバーリングの遅れからシュートを許してしまっているシーンが見受けられました。
■第1Q残り9:23
KJ選手がプレイステッド選手のスクリーンを使いながら満原選手のカバーが届かない方向へフレアカット
→コーナーからワイドオープン3pt
■第1Q残り9:07
竹内選手のスクリーンをザック選手がうまく使いワイドオープンショット
(広瀬選手がアンダーを通ったことを見計らってファーサイドへドライブ)
■第1Q残り2:18
ベンドラメ選手がザック選手のスクリーンにかかり、アイラ選手のブラインドになっているポジション(1人で二人をスクリーンしている状態)でボールを保持し、オープン3pt
■第1Q残り1:23
先程のプレーの逆サイド。ここでもザック選手1人でベンドラメ選手とアイラ選手二人を抑えている状態でオープン3pt
■第2Q残り7:04
伊藤選手がディフェンダーを抑えながら、藤高選手のブラインドになる方向へカット(スクリーン1枚で二人を抑えられる状態)→オープン3pt
■第2Q残り1:06
ギャレット選手がアキ選手を1on1で振り切ったため、サクレ選手がカバー→マークが集中した所を見計らって竹内選手がゴール方向へロール
↓
竹内選手はパスが来ないと判断すると、カバーに来る清水選手やアイラ選手を抑えるようにスクリーンプレー → ギャレット選手がそのままレイアップ
(二人のプレーヤーに4人のディフェンスが引きつけられている状態)
これらのように最大の効果を生むスクリーンプレーを多用する東京のオフェンスに翻弄されてしまっていた印象です。
【第1戦 渋谷OF 東京DF】
続いて逆パターン、第1戦の渋谷のオフェンスです。
オン/オフボールスクリーンについては、まずスクリーンにかけられていませんでした。
そしてスクリーンにかかったとしても即座にスイッチされて攻め入るスキがなく、1on1のパターンも読まれてしまい現状を打開できずに手詰まりを起こしてしまっていました。
■第1Q残り3:12
広瀬選手が アイラ選手のオンボールスクリーン→ザック選手がソフトショー。アイラ選手と広瀬選手との間に松井選手が体を入れてファイトオーバー→ザック選手は松井選手のファイトオーバーを見届けて素早くアイラ選手のディフェンスへ戻る
■第1Q残り2:41
伊藤選手がアイラ選手のダウンスクリーンを使う場面で、ギャレット選手がファイトオーバーしスクリーンを阻止
■第2Q残り8:45
伊藤選手が 満原選手のオンボールスクリーン→ザック選手がソフトショー。満原選手と伊藤選手との間に伊藤大司選手が体を入れてファイトオーバー→ザック選手は伊藤選手のファイトオーバーを見届けて素早く満原選手のディフェンスへ戻る
第3Q残り2:45
ベンドラメ選手が満原選手のスクリーンを使う→3ptラインから遠いため、正中選手はしっかりアンダーを通りディフェンス
↓
ベンドラメ選手はクロスオーバーで切り返しもう一度満原選手のスクリーンを使う→今度はスクリーンにかかったため即座にザック選手とスイッチ
ショウディフェンスに対しては、マークマンがもとに戻る瞬間にドライブで切り込
めていましたが、スイッチに対しては攻めきれず苦戦してしまいました。
【第2戦 東京OF 渋谷DF】
第2戦目のサンロッカーズDFは、一言でいうなら、判断のギアを1段上げた と表現できるでしょうでしょう。
10得点に抑えた第1QをみてもDFの修正が分かります。例えば、マークマンがスクリーンにかかる素振りを見せた瞬間に(結果的にかかっていなかったとしても)スイッチ。
1on1で半歩抜かれた瞬間にダブルチーム。その他のディフェンスはダブルチームに行くとわかっているためダブルチームに行く瞬間にマークマンをスライドして入れ替えていきます。
■第1Q残り7:52
エアーズ選手のスクリーンにアキ選手がかかってしまいましたのでサクレ選手がスイッチ
↓
コーナーへ追い詰めるためにWチーム→広瀬選手がエアーズ選手へスライド→伊藤選手がギャレット選手へスライド
■第1Q残り7:41
ギャレット選手はエアーズ選手のスクリーンを使うと見せかけて左サイドへペネトレイト→サクレ選手とアキ選手がアイス&ブリッジ
↓
伊藤選手がエアーズ選手のマークへスライド。エアーズ選手へのパスコースを消す
エアーズ選手へのパスコースを消されたギャレット選手トップの正中選手へパス→素早くもとのマークマンへスライド(サクレ選手はエアーズ選手へ 伊藤選手は正中選手へ)
第1Q残り4:41
ギャレット選手とエアーズ選手のオンボールスクリーン
↓
■第1Q残り4:02
田中選手とザック選手のオンボールスクリーン→藤高選手がスクリーンに掛かりそうなポジショニングだったため、アイラ選手がドライブに備える
↓
↓
これまでオフボールスクリーンに対してはスイッチを多用していたサンロッカーズ ですが、アルバルク東京との第2戦ではボールスクリーンに対してもフルスイッチの戦術を取るように修正していました。
【第1戦 渋谷OF 東京DF】
サンロッカーズのオフェンスは、1戦目の状況を覆すことができていませんでした。その代わりに、最近のドライブ戦術から、徹底したインサイド主体の戦術でサクレ選手やアイラ選手の個人技や、インサイドアウトの展開を狙っていました。
ドライブ戦術も奏功し、サクレ選手が1on1で攻めて行ける状況ができていたと思います。
次節はAWEYでの三遠ネオフェニックス戦ですが、実はチルドレス選手が三遠に加入してから初めての対戦となります。
ギャレット選手と違わぬスコアラーのチルドレス選手、リーグトップのシューター田渡選手、最近では中外と調子を上げているアシャオル選手、それらの選手へ的確なパス供給を行う鈴木選手 と的を絞りづらいチームです。
ディフェンスではトラップディフェンスが、オフェンスではインサイドアタックが通じやすい相手ですので是非2連勝して地区2位通過へ弾みをつけて欲しいです!
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