今シーズンのスケジュールも約半分を消化しました。後半戦に向けて
Bリーグ公式から発表されているスタッツやアドバンスドスタッツを中心にでチームの現状を分析していきたいと思います。
※各スタッツの計算式は
BasketBallReference 参照
二回目の分析となります、現在西地区1位シーホース三河
今回はPart2ということで、前回の分析記事と関連が強い内容となっています。前回紹介した内容については省略している部分もありますので比較しながら見てみてください。
現在のロスター
# 年齢 pos 身長
リーグ上位8位以内にランクされているスタッツ
1試合平均得点:82.55pts B1全体3位 B1平均76.19pts
3Pt決定率:37.52% B1全体2位 B1平均33.3%
1試合平均リバウンド数:41.2本 B1全体2位 B1平均:38.6本
1試合平均FT試投数: 17.37本 B1全体6位 B1平均:16.10本
1試合平均Efficiency(ポジティブスタッツ – ネガティブスタッツ):95.59 B1全体3位 B1平均:83.93
1試合平均TO数:10.78本 B1全体5位 B1平均:12.02本
1試合平均アシスト数:13.7本 B1全体7位 B1平均:13.22本
OR獲得率(全オフェンスリバウンドシチュエーションにおいての獲得割合) :36.36% B1全体2位 B1平均30.00%
ORtg(100ポゼッション当たりの得点):98.82pts B1全体2位 B1平均:90.21pts
NetRtg (Ortg-Drtgの差分):8.48 B1全体3位 B1平均:-0.19
TS%(フリースローを含めた、チームのの得点機会に対する得点率):56.73% B1全体2位 B1平均:52.58%
ホームゲームeFG%: 53.50% B1全体3位 B1平均:49.19%
ホームゲームTS%:57.17% B1全体3位 B1平均:52.60%
アウェイゲームeFG%:54.46% B1全体2位 B1平均:49.63%
アウェイゲームTS%:56.96% B1全体3位 B1平均:52.60%
【下位スタッツ】
リーグ下位6位以内にランクされているスタッツ
1試合平均スティール数:4.59本 B1全体18位 B1平均:6.54本
【ランクアップスタッツ】
~15試合の時点から、3ランク以上上昇したスタッツ
対戦相手のeFG%(対戦相手の平均eFG%) : B1全体14位 → B1全体7位
1試合平均FT試投数: B1全体10位→ B1全体5位
フリースロー決定率:B1全体15位→ B1全体10位
DRtg(100ポゼッション当たりの失点): B1全体15位→ B1全体10位
【ランクダウンスタッツ】
~15試合の時点から、2ランク以上下降したスタッツ
3Pt決定率:B1全体2位→ B1全体17位
【スタッツで観る注目選手】
桜木ジェイアール
11.6pts 7.1reb 3.9ast 0.4stl 0.2blk
リーグNo2のアシスト平均を誇り、オンコートの時間帯にはオフェンスの要としてハイポストやローポストからラストパスを供給します。
金丸晃輔
ポイントリーダーであり、高効率シューター(3pt39.8% FT92.8% eFG50% TS55%)
チームで最もオンコート時のオフェンス影響力が高い選手です。金丸選手&比江島選手の両翼へ桜木選手からパス供給を行うことでシーホース三河のオフェンスは成り立っています。
ギャビンエドワーズ
チームNo2の得点力もさることながら、エドワーズ選手はディフェンスの要となる選手です(DRtg96pts)
今季中盤戦までの三河は、前回の分析記事から大きく変化したチームでありその変化は主にディフェンススタッツに現れています。
オフェンスについては、序盤戦と同様しっかりと24秒を使いながら桜木JR選手のハイ・ローポストからの展開が最も多いパターンになります。
(1/22 千葉戦第1Qにおいては、桜木選手オンコート時の攻撃15回のうち桜木選手のポストからパスプレイが起点になっている回数はその1/3に当たる5回)
基本的な動きについては、トップにボールがある段階で右のウィングにいる桜木選手がスクリーンを使いながら左のミドルポストorハイポストへ動きシールします。桜木選手にボールが入った時点で左ウイングの選手はハンドオフを狙いつつトップやウィングの選手はオフボールスクリーンを使いながらゴールカットやトップで保持、インサイドシールを繰り返しチャンスを作ります。
桜木選手がオフコートの時には、エドワース選手やバッツ選手のローポスト1on1 or スコアラーである金丸・比江島両選手がウィングで控える というパターンが多くなります。
前回の分析ブログにはディフェンスが弱点と書いていましたが、中盤戦ではそれを打ち消すディフェンススタッツの向上が見られます。
その要因としてはエドワーズ選手のオンボールディフェンスと桜木選手の動きが挙げられます。
特に桜木選手の動きについてですが、序盤では見られなかったハイポストへの積極的なコンテストやローポストへのペネトレイトやポストプレイに対してはノーチャージエリア付近でカバーリングに備える というペイントでの細かな動きの調整が行われています。
桜木選手とエドワーズ選手のディフェンス連携は後半戦も要注目です。
元々の高いオフェンス能力と、リーグ上位水準になりつつあるディフェンスで安定した戦いをしている三河ですが、今後のポストシーズンを見据えた上でやはり桜木選手のプレイタイムが気になります。
これまで負傷で一時退場したゲームではその時間帯にわかりやすく追いつかれたり、リズムが噛み合わないシーンが多くあり桜木選手がいない状態でのチームケミストリーを醸成させることが今後の課題と言えるでしょう
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