Bリーグ3シーズン目の開幕を間近に控え、世界一早いチームレビューを目指して
スタッツ&アドバンスドスタッツを元に新チームを分析してみたいと思います!
今回は、昨年度セミファイナリスト琉球ゴールデンキングス
※スタッツの計算式は BasketBallReference NBA.com/StatGlossary参照
【所属選手 & 17-18シーズンeFG%】
※eFG%・・・3ptMadeを1.5倍の価値置き直して計算した、実質シュート決定率
#0 石崎巧 50.5%
#1 橋本竜馬(新加入) 53.5%
#3 並里成 (新加入) 42.2%
#6 金城茂之 56.2%
#11 須田侑太郎 43.6%
#14 岸本隆一 49.2%
#21 寒竹隼人 44.6%
#24 田代直希 53.9%
#33 アイラ・ブラウン 54.9%
#40 ジョシュ・スコット 51.7%
#51 古川孝敏 47.7%
#? ジェフ・エアーズ(新加入)
【超個人的注目選手】
石崎巧
琉球が誇る、超高効率プレイヤー
プレイタイムは12分と短いものの、40%超えの3ptアベレージを持ち、オンコート時のアシスト割合は29%
欲しいときに確実に仕事をする玄人好みのベテラン選手です。
アーリーカップ決勝大阪戦では、16分の出場ながら15得点5reb と大爆発。
ベンチからの出場であっても攻守の質を維持できる貴重な存在でHCからの厚い信頼を伺えます。
【超個人的総評】
今季大型で特徴的な補強を行った琉球ゴールデンキングス。津山選手がPTを求め福岡に移籍したものの、滋賀から並里選手 三河から橋本竜馬選手を獲得。バックコート陣の補強を行いました。
外国籍選手は驚異の身体能力を持つスラッシャー ジョシュ・スコット選手と
史上最強の呼び声高い、13-14シーズンNBA王者サンアントニオ・スパーズの一員でリングホルダーのジェフ・エアーズ選手。
Bリーグ開幕年はアルバルク東京に所属し、ポポビッチ仕込み(?)のスクリーンプレーと「ファウルをしない」ポストディフェンスを見せてくれました。
スモールラインナップを強く意識したチーム作りを行っており、
アーリーカップではHornsセットの一翼を古川選手が担っていたことでも明らかになりました。
オフェンスではやはり並里選手のドライブを起点とするポゼッションが目立ちます
ウィングプレーヤーとのPnPを繰り返すことでインサイドプレイヤーを外に釣り出し、鋭いドライブからCをヘルプに引張った段階で多くの選択肢を持っていることがわかりました。
①ファールorスコット選手のオフェンスリバウンドを狙ったショット
②DeepDrive→スコット選手へのlatePass
③リーグ有数のシューター陣(岸本・古川・石崎・橋本選手)へのキックアウト
その他橋本選手や岸本選手がゲームを作るシチュエーションではどういったセットが展開されるのか楽しみな結果となりました。
ロスター発表時点で心配されていたディフェンスですが、大阪戦第4Qはオンザコート0の2-3ゾーンディフェンスで7分間(当然パワーに押される局面もありましたが)互角の戦いを演じました。
まだまだ手の内を隠している佐々HC率いる琉球ゴールデンキングスですが、
ここに帰化選手枠のアイラ選手やエアーズ選手が加わることを考えると、
相手のオンコートに合わせた選手交代というよりも戦術毎に選手を細かく切り替えてくると予想されます。
シーズンでは、アーリーカップTOUKAIを制し好調な名古屋とも同地区でぶつかります。
今季も西地区を牽引する存在となるのか?楽しみなシーズンになりそうです。
【おまけ】注目のセットオフェンス@アーリーカップ
■HornsHighLow
・トップから、エルボーのピックを利用しミドルレーンに進入→ポップアウトしたFにパス→インサイドシールしたCに落として1on1
琉球の定番にして伝家の宝刀(と思っている)と言えるセットです。メジャーなセットですので他のチームでもよく見られますが、成功率が非常に高い傾向にあります。
■Weaving→PNR (2パターン)
・トップからウィング同士でDHO→トップへ戻す→すかさずPnR
シンプルな戦術ですが、ウィング選手同士のハンドオフはどちらがドライブorシュートを打つか明確になっていないためディフェンスが難しく、
対応を迫った直後にPnRで更に対応を迫る、非常に守りにくいセットとなっています。
(先回りしてPnRに備えると、SlipやRejectに移行されイージーに得点されてしまいます)
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