バスケット未経験の観戦初心者に向けた、バスケットボールの勘所をお伝えする初心者講座第4回です。
Bリーグからバスケ観戦を始めた方々の
「ルールはなんとなくわかってきたけど、バスケ好きの友人やTV解説の人が言っていることがよくわからない」
という状況をすこしでもわかりやすくできればと思います。

今回は、観戦を始めたばかりの人が特にわかりにくいであろう
「ディフェンスの見どころ」
をご紹介したいと思います。

先ずはわかりやすいところから、ボールマンに対する激しい1on1ディフェンス。
豪快なブロックショットや華麗なスティール。
などがあげられるでしょう。
しかし、ブロックショットやスティールなどは多いチームで合わせて10回ほどしかありません。
それ以外の70回ある相手の攻撃(1試合平均80ポゼッションと仮定)は見どころが乏しくなってしまいます。

ですので敢えて違うところを見てもらいたいと思っています。
それは、

1.カーバーリング
2.ローテーション
3.    マークの受け渡し

です。

先ずはいつものように用語の説明から入ります。

1.カバーリング
これはヘルプディフェンスとも言ったりするもので、抜かれた選手を別の選手がカバーするディフェンスのことです。詳しくは前回記事をご覧ください

3対3の図を使って説明します。

赤がオフェンスで青がディフェンスです。赤①が青①を振り切ってドライブしてきます。このままだと簡単にリムアタックされてしまうので、青③がカバーに入ります。

青③が赤①のドライブを止めている間に青①がマークに戻り、青③は急いで元のマークマンに戻ります。しかしここで大きな問題が起こってしまいます

青③がカバーに入っている間、赤③が一瞬オープンになってしまいます。

これを解決するためにはローテーションが必要になります。

2.ローテーション

受け持つマークマンを順番に変えることでオープンの選手を無くす動きの事。

先ほどの続きから見てみましょう

青③がカバーに入った瞬間に、青②が赤③のヘルプに入ります。青①は青②の動きを見てヘルプに入ります。このようにマークマンを変えていくことでパスコースを無くします。

守りきったように思えますが実はここでも問題が発生します。

ローポストでポジショニングしていた赤③は、ビッグマンであることが予想され、↑図の箇所でミスマッチが発生します。
ここで、マークの受け渡しが必要になります。

3.マークの受け渡し
ミスマッチになってしまったディフェンスに対して、元々のマークマンがそのディフェンスを引き継ぐ動きを指します。

先程の展開からは下図のようになります。

赤③にボールが入り、パワープレーが始まった瞬間に青③青②でダブルチームに入ります。
赤③の動きが止まった瞬間に青②は赤③のマークを青③へ受け渡し、赤①のマークに入ります。
こうすることでサイズのミスマッチを防ぎオフェンスを仕切り直させることが出来ます。

では実際のゲームの中で観てみましょう
■10/21 琉球ゴールデンキングスVS島根スサノオマジック 第4Q残り1:50のプレー

(島根)ウィングで渡辺選手とレーン選手のP&R → (琉球)マーティン選手と二宮選手が渡辺選手に対してブリッツ → (島根)レーン選手がロール。山本選手とスタツ選手はポジションチェンジ → (琉球)金城選手とブラウン選手はマークマンについていく → (島根)フリーになったレーン選手へパス

(琉球)ロールしたレーン選手がフリーになっているため、金城選手がカバーリング

(島根)金城選手がカバーに入ったためフリーになった山本選手へパス → (琉球)ブラウン選手が山本選手へローテーション

(琉球)金城選手がスタツ選手へローテーション

パスコースが無くなったため一旦仕切り直し。
余談ですが、ブラウン選手と金城選手がXの字を描くように動くので、X-out Rotationと呼ばれるローテーションになります。

ディフェンスはこれらの動きを「一瞬で」「もれなく」「ダブりなく」行わなければなりません。
成功したディフェンスは美しく、芸術的といっても過言ではないと思います。

1on1やスティールシチュエーション以外でも、「いいディフェンスだった」と思えるようになれば、立派なバスケットボール通の仲間入りです(笑)
是非今節から綻びのないディフェンスにも注目してみてください

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