3Q
後半戦開始
日本はスターターがコートへ。
スペインは4人がスターター、アブリネスがコートへ。
スペインのオフェンスは
Horns Rip Sts →逆サイドコーナーが2枚のスクリーンを使うSwingプレイへ移行し3ptを狙うがミス。
日本はエドワーズ・渡邊のハイピックから馬場の45Cut→馬場がtakeFT。ルビオの背後を狙うこの戦略を徹底している。
日本はSlotからサイドPnRに対するスペインのICE DFに対応できない。
リプレイスした八村に突破口かけるも苦しいポゼッションが2分間続く。
残り7:43 渡邊奪ったTakeFTが今Q初得点となる。32-53
後半からルビオに対し馬場をつけ、起点をフィジカルで止める戦略に変更した日本だったがそれを見たルビオは自らがスクリナーとなるセットや、パサーとなるセットを選択し始めゲームをコントロールする。
残り7分15秒ルビオは指を2本立てるサインをコール。
Horns アライメントから、PnR(Slip)をデコイに逆サイドのAwayを本命とするセットを展開。フェルナンデスがワイドオープン3を打つもエアボール。
渡邊のリバウンドからトランジション3を狙うも、田中がコーナーにいるものと思った渡邊はコーナーの深い位置にパスを出すも田中が若干バックコート側にポジショニングしていたため手痛いターンオーバーに終わってしまう。
しかしここで流れに乗せないのがリッキールビオ。empty sideを作ったサイドPnRをアーリーオフェンスで使い、エドワーズのドロップDFに対しガソルが速度のズレを狙ったクイックロール、足元を狙ったルビオのアシストからスコアし37−57. 20点差を維持する。
残り6:17 打開を託すセットはやはりAkatsukiSpecial そして馬場である。ICEディフェンスが緩んだ隙にミドルレーンへ侵入。エドワーズのマークを完全に外したガソルを見てストロングサイド側へキックアウト。見事3を決め反撃の狼煙とする。
残り5:34には 田中・エドワーズのリバースアングルハイピックからスペインのドロップ+ウォール(Peel Swithing)がコミュニケーションロスしていると見た田中はポップアウトしたエドワーズにキックアウト。3を連続で決め流れを手繰り寄せる。
(この時のガッカリしたガソルも珍しい)
しかしここでも流れを切るのはリッキールビオ。
右手指に本を下に向けるようなサインを出し、ハイピックを仕掛けると同時にガソルにクロススクリーンしインサイドシールさせるbull-dog を選択。一度DFのエドワーズにシール対応させた上でルビオとのピック&ロールへ移行。エドワーズを強制的にディープドロップさせた上で、ガソルがショートロールすることでエドワーズとのギャップをさらに作りルビオからパスを受けてAnd1を決める。3ptに対して3点プレイで返す。
スペインは リュル、パウがイン
同時にスペインのPnRDFがフィジカルなオーバーDFへ変更される。
特に馬場に対するリュルのDFが厳しくなる。
オープンな状況が全く作れないで残り3:53 ルビオのアイソレーションされたオフェンスが決まりこの日最大24点さになったところでラマスHCがタイムアウトを要求。
ルビオがまさにゲームを支配している。
タイムアウト明け2ndユニットに変わったスペインに対し、
シューターの金丸を送り出す。田中とシェーファーのPnR(リジェクト)に対しコーナーDFアバルデがヘルプに入ったところで金丸へキックアウト、大舞台で、交代後すぐに3ptを決める強心臓を見せつける。
スペインは成功しているBull-dogをATOセットに使用。アクションを読んだ田中がターンオーバーを誘い連続得点のチャンス。
残り3:15 当然のように金丸用セットをコール。田中からパスを受け、戻すことによって金丸のDFを引きつけ、ベースライン側を2枚のスクリーンを使って逆サイドに上がる。。。と見せかけてハーフライン側をAIカットに似たムーブでスクリーンを使うセオリーの裏を突いたオプションを選択。見事連続3ptを決め点差を18点に。
(シェーファーのスクリーンも素晴らしい)
返すオフェンスは又してもスペインのSpainPnR。しかしこれも田中と馬場がスイッチで抑えるもインサイドの侵攻を許し又しても20点差。
田中は迷うことなく同じセットをコール。ファウルをもらいフリースローを獲得した。
残り1:56 ここで富樫を投入。
スペインのSLOBを渡邊がスティールしダンクを決め54−69 15点差としたところでスペインがタイムアウト。
今回は早く流れを切りにくる。
残り1:37パウのハイポストを起点にハンドオフやRipスクリーンを行うが、日本はパウにミスマッチを作られながらもファイトオーバーと渡邊のスイッチバックで凌ぎきり、速攻から点差を13まで縮めることに成功。56−69で3Qを終えた。
PnRにおいてスペインは必ず逆サイドの日本のTagディフェンスに対してフレアスクリーンをかけている点が印象的なクオーターであった
4Q
勝負の最終クオーター
日本は金丸が継続出場。
スペインもパウガソル以外は3Qと同じ布陣で臨む。
日本は金丸用セットと同じパス交換エントリーから富樫のハイピックを選択。八村のポップアウトに合わせたキックアウト3は失敗。
日本は3pt のアテンプトがほとんどないガルバロを八村が完全に放し、ヘルプのラインをミドルレーン近くまで寄せたDFに修正。見事スペインの1stオフェンスを防いだ。
残り9:25 富樫がチームオフェンスを引っ張る。
1stオフェンスと同じセットを使い、富樫と八村のハイピックに合わせ逆サイドはHammerアクション。八村とリピックした際には、所謂オブラドビッチスペーシングを使い富樫をアイソレート。 FTを得て10点差まで縮める。
ここからスペインは個の力ではなく、システムとフローオフェンスで日本を攻略する
その1は9:04 Hornsアライメント からハイポストへパスしパッサーはUCLAカットしつつ、コーナーの選手はMiami(DHO/PnR)へつなげる。カットした選手とハンドオフマンがブラッシュスクリーンをそれぞれ行いながらショートコーナーとウイングスムーズなスペーシングにより日本のTagやヘルプを咎めていき2点。59-71と点差を戻す。
その2は残り8:00 スペインはトップに選手がハイポストにパスした後に逆サイドのローポストダブルスクリーンを使いトップへ上がるHawkActionからハイポストのハンドオフを受けその逆サイドではBoston(スクリナーが再度ダウンスクリーンを使う)をプレイししサイドバイサイドのPnRで揺さぶり最終的にはゴール下のヘルプDFを釣り出し、空いたエルナンゴメスがダンクを決める。61−75
さらに残り7:19 スペインはHorns Twist から渡邊のhigh tagに対してガルバがフレアスクリーンを立てオープン3シチュエーションを作り、
6:20にはロドリゲス・エルナンゴメスのピックに合わせてコーナーのリュルがShallowCut。続く6:10には本場のオブラドビッチスペーシングなど、流行PnRコンセプトのオンパレード
その全てが得点に結びついているわけではないが、このオフェンスが先手を取れている間は問題ない と、ベンチのルビオとガソル兄弟もリラックスムード。
この間日本は比江島が投入され、渡邊のレイアップ、八村のダンクと良いプレイが垣間見られるもチームでオフェンスが構築できていない印象。
苦しい時間帯はディフェンスから立て直すのが日本代表。5:30からボールプレッシャーと1passaway DFのギアを1段あげるDFから良い流れで田中とエドワーズのハイピック+Snakeからズレを作りエドワーズへコーナーのクレベールがヘルプ(LowTag)した瞬間に八村がギャップを作るためウィングまでDrag。八村がキックアウト3を決め11点差とし続くDFでもディフレクションから流れを作ろうとしたところで無情にも投入される #9リッキールビオ。
否が応にもゲームクロージングへ向かっていく。
いとも簡単に2点を奪われたところでラマスHCがタイムアウトを要求。
やられ始めたルビオからのトランジションへの修正とベンチ曰くHammerを授けてコートへ送り出す。
タイムアウト明けに、体力が回復したガソルとフェルナンデスを戻しDF強度が向上。
3:20秒には又しても、BullDogからPickと見せかけてBlind the Pig が決まりルビオに手玉に取られつつ点差は15点に。
2:00には安定のルビオ・ガソルのハイピックからステップバックジャンパーを決められ16点差にし,
残り2分で4点詰めるも寄り切られ77−88で敗戦となった。
最終スタッツ
スタッツ用語につきましては用語集をご参照ください
日本 | スペイン | |||
3FG% | ☆ | 41.00% | 28.57% | |
FT% | ☆ | 78.00% | 72.73% | |
2FG% | 40.54% | 66.67% | ☆ | |
2ptA% | 51.45% | 56.12% | ☆ | |
3ptA% | ☆ | 37.54% | 37.41% | |
2pt割合 | 38.96% | 63.64% | ☆ | |
3pt割合 | ☆ | 42.86% | 27.27% | |
FT割合 | ☆ | 18.18% | 9.09% | |
FT獲得率 | ☆ | 28.13% | 15.71% | |
eFG% | 49.22% | 57.14% | ☆ | |
ORB% | 20.00% | 29.41% | ☆ | |
OFFRtg | 103.52 | 118.31 | ☆ | |
TS% | 53.53% | 58.79% | ☆ | |
pace | 74.38 | 74.38 | ||
AST% | ☆ | 58.96% | 48.97% | |
TOV% | 14.79% | 14.79% | ||
Shot Chances | 82.92 | 85.84 | ☆ | |
攻撃成功回数 | 71.92 | 74.84 | ☆ | |
AST/ TOV | 1.82 | 1.82 | ||
VPS | 109.45 | 130.41 | ☆ | |
P % | 34.95% | 48.40% | ☆ | |
LiveTOV% | 6.72% | 9.41% | ☆ | |
DeadTOV% | ☆ | 8.07% | 5.38% | |
FTD% | ☆ | 11.01% | 6.47% |
コメント
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