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濃厚マッチレビュー 日本代表VSフランス代表

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2021年7月17日、ついにオリンピック強化試合最終戦。
八村選手、馬場選手が合流しついにフルメンバーとなった日本代表が、FIBAランキング7位の超強豪フランス代表に見事歴史的な大勝利を収めました!

コートでは果たして何が起こっていたのか、圧倒的な情報量でお送りします!
※選手の敬称は略しております

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1Q

1Qにおけるセットオフェンス内訳は以下の通り。

■セットフェンス内訳(トランジションは除く)
[日本]
Wide Thunder 2回 
Stagger Away
Flare DHO
Motion Strong 2回
Ball Screen Motion
Diamond SidePnR(slip) Miami
[フランス]
Diamond Side PnR
Blind the Pig
Post Split
Ram Flare
Horns Dive 3回
OverUnder

フランス代表のスターターは
3度のDPOYを受賞、言わずと知れたリーグNo1ディフェンダー。守備で20億を稼ぐ男 ルディ・ゴベア
セルティックスに移籍し今季エース級の活躍をする エヴァン・フォーニエ
今季はクリッパーズのメンバとしてカンファレンスファイナルに進出した名ディフェンダー ニコラス・バテューム
セルティックスで2季プレーし現在レアルマドリードに所属する グーション・ヤブセレ
そして同じくスペインリーグで活躍するアンドリュー・アルビシ
という豪華なメンバー。

対する日本代表は
田中・馬場・渡辺・八村・エドワーズ とベルギー戦とおなじスターターで挑む。

フランスボールでティップオフ。
1stセットは、ダイアモンドアライメントから、ゴール下のフォーニエがダウンスクリーンを使い左ローポストから右ウィングに大きくカッティングし、FLライン上のバテュームはゴール下を経由して左コーナーまでスライスカットする珍しいセットからエントリー。
パスを受けたフォーニエにゴベアのステップアップサイドPnR(ゴール下から素早く仕掛けるサイドピック&ロール)を仕掛ける。
対する日本は馬場がスクリーンに掛かってしまったため、ギャビンとスイッチ(マークの入れ替え)を行いディフレクション。フランスは改めてサイドラインからローポストのゴベアにパスを入れ間髪入れずゴールカットしレイアップ。所謂Blind the Pigで先制。

日本の1stセット。
田中からギャビン、渡辺と渡して、ギャビンのワイドスクリーンから再び田中へ。ゴール下から左ウィングへ飛び出した馬場がパスを受け、
右サイドを広くスペーシング。満を持してギャビンのThunderから八村がハイポストでボールを受け、得意のミッドレンジジャンパーを沈めた。

しかしこのクオーター日本の前に立ちはだかったのはやはりルディ・ゴベア
残り9:11 この日の日本のDF戦略はアルビシに対してはドロップ(ビッグマンが下がる)&アンダーでドライブ警戒。
そしてその他の選手に対してはコンテイン(ソフトショー)&オーバーで対応していたため、フォーニエやバテュームとゴベアのPnRではギャビンが一瞬平行移動した隙にゴベアがロールインしロブパスを受けイージースコア。暗雲が立ち込める。
さらに返すオフェンスでは馬場が完璧なブロックショットをくらい、
残り7:05には Hornsからダイブしたのちにギャビン選手の裏を通されイージー2を献上。
圧巻だったのは残り7:00 日本は手を握るサインを出しMotionStrongから田中のハイピックを狙うがゴベアのドロップに阻まれ、ギャビンのドライブもゴベアに阻まれ、バックドアした渡辺に渡すもゴベアのヘルプにショット出来ず、
コーナーからカットした馬場に渡すもブロックショット、ギャビンのORから田中がトップから飛び込みパスを受けレイアップを試みるもゴベアに防がれてしまい、
フランスの徹底したドロップDFとリムプロテクションに得点が取れる気配がない。
日本もトランジションからハイロープレイなどで食いつくが
残り5:00 全く同じ流れでギャビンのコンテインの隙を突かれゴベア→アルビシへのパスでイージーに得点を許してしまう。

ゲームが動いたのは残り3:33 日本のディフェンスが変わる。
ギャビンのコンテイン後のロブパスに対してコーナーの渡邊がそれ狙ったヘルプに入りスティールを奪う。そこから馬場のトランジション2で反撃の狼煙を上げる。
続くフランスのオフェンスに対しても、コーナーの八村が早いヘルプに入りロブパスをけん制することでタフショットを演出。早い展開から八村がゴベアからAnd1を獲得し11-12とするとフランスはタイムアウトを要求。

タイムアウト明けフランスはSGのデ・コロ選手を入れスモールラインナップにすることで日本のトランジションに対抗する。
日本は比江島、シェーファーをイン。

残り2:16 八村がミスマッチと見るやポストアップからフォーニエに2個目のファールを誘いベンチへ下げさせ同点。

返す攻撃、フランスはHornsからゴベアがスリップ気味のダイブでペイントにポジショニング。コーナーからパスを狙うもシェーファーの執拗なフェイスガードで体制を崩させたところで、パスを読んでいた田中がヘルプに入りスティール。またしてもトランジションから日本が決め14-12と初めてリードを奪う。

残り0:58 執拗にHornsからゴベアへのパスを狙うフランスに対して
またしてもシェーファーと渡邊でスティールしそのままコーストtoコーストで18-12 なんとフランス相手に11-0のランを決める。

その後はフランスもオフェンス戦略を変える。
OverUnderのFloppy系セットから、シェーファーにクロススクリーンを仕掛けゴベアにローポストでパスを楽に受けさせる方針へ変更。ファールを誘いフリースローを得て18-14
日本4点リードで1Qを終了した

2Q

2Qにおけるセットオフェンス内訳は以下の通り。

■セットフェンス内訳(トランジションは除く)
[日本]
Ball Screen motion 2回
Zipper Runner
Miami Chicago
Drag
Horns Strong 2回
Stagger Away
[フランス]
Diamond Cross
Horns Hi-low
AI Rip HO Shake
1-4 Get
Over under Ram

日本は 田中・金丸・馬場・シェーファー・八村のラインナップで開始。
対するフランスはキャバロ・ デ=コロ・ウルテル・ファル・ヤブセレ というオンザコート

日本ボールで開始。
4outスペーシング→ウィングからトップの田中をデコイに八村へのハイポストへパス。加速をつけた田中が八村からハンドオフを受けDFを2人引き付けたところでポップアウトした八村が3ptを打つという初めて見せるセットを使い幸先よく得点。

フランスは1Q最後に見せたセットを使いファルのローポストから日本の弱点を突く形でAnd1を奪う。
勝負に出るフランスはフルコートプレスDFを展開し八村にボールを運ばせる戦略を取る。

しかし動じない日本は残り9:11 シェーファーの上手いピックから田中のドライブを演出しペイントのジャンプショット。

Horns からファルがダイブするも、日本は(ディープ)ドロップ&オーバーでインサイドのケアを最優先にするディフェンスでスティールを奪うと マークが定まらないフランスは、八村についているウルテルがつファルにスイッチを要求するもかみ合わず八村の得点を許したところで8:40フランスが早くもタイムアウト。ディフェンスの立て直しを図りスイッチDFを多用する戦略へ変更

日本はファル対策でギャビンを投入。身長でそこまでハンデの無い富樫もコートへ送り出す。

タイムアウト明け日本はフランスの複雑なセット(AI Rip HO Shake)をギャビンのヘルプDFで乗り切り24秒を奪う。

残り7:32 金丸用セット(Zipper Runner)から見事なドライブで得点したのち、日本は伝家の宝刀2-3ゾーンを展開。
(得点が取れなかったポゼッションではマンツーを継続)
返しのオフェンスでフランスは逆サイドのフレアスクリーンを用いたセットでゾーン攻略を図るも、空いたウィング3をシェーファーがチェックした瞬間ににローポストのファルをも守る驚異のDFを見せる。

スイッチすると見た日本はファルを外へつり出す作戦へ変更。
残り6:38 金丸がファルのスイッチを誘ったことでギャビンのマークマンがデ=コロになり、有利なオフェンスリバウンドから加点。29-22へ

フランスは日本のバックコートDFを3人で攻めつつ 逆サイドのフレアスクリーンを狙うセットを使い続けるが2連続で失敗。
日本がEOBを受けた時点でタイムアウト。
ゾーンになりポストで攻められないファルとポワリエを交代。
日本は張本をコートへ。31-22日本リード

タイムアウト明けのフランスはゾーンアタック方針を変更。
シンプルなハイローを中心に攻めようとするもポワリエとヤブセレが同時にハイポストに入ってしまうなど連携に乱れが見え攻撃失敗。
逆にトランジションから馬場がフリースローを獲得。

(得点が入らなかった際の)日本のマンツーをセットで崩したいフランスは残り4:44 フォーニエとポワリエのサイドPnRからいつものごとくギャビンのコンテインの隙をつくロブパスを繰り出すが、ゴベア以外は問題ないと言わんばかりのブロックショットで封じる。
返すオフェンスでフランスは比江島とギャビンのPnRに対してドロップDFを選択。するとギャビンはポップアウトすることで確実にオープンを作る戦略を取り始める。 そのスペースを活かした比江島はDF2人を引き付けながらポワニエからFTを得る。

さらに日本は残り3:40 富樫VSポワリエのスイッチを引き出したところでステップバック3を決めフランスはタイムアウトを要求。
ついにゴベアを投入し ツインタワーを形成する。

タイムアウト後も日本のスイッチアタックが止まらない。
ついにゴベアを引き出した比江島はギャビンがクリアアウトで作ったドライブコースを速度のミスマッチを利用してレイアップを決め40-24の16点差を継続。

しかしフランスも黙ってはいない。バテュームがギャビンをつり出すとローポストのゴベアとのハイローでついにゾーンを攻略。

ここからは日本がPnP+スイッチアタックで加点すればフランスもハイローで加点する展開が続き、46-30日本リードで前半を終了した 

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