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濃厚マッチレビュー 日本代表VSアルゼンチン代表

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2021年8月1日、両チーム予選突破を賭けたオリンピック第3戦。
対戦相手は5大会連続でオリンピック出場、ルイススコラ率いるアルゼンチン代表。
日本代表はトラブルを抱えながら奮戦するも敗北してしまいました

オリンピックのコートでは果たして何が起こっていたのか、自称世界一の情報量でお送りします!
※選手の敬称は略しております

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1Q

アルゼンチン代表のスターターは、

個人的なイメージはインディアナペイサーズ。アルゼンチンバスケを知り尽くす41歳
#4 ルイス・スコラ

現在はデンバーナゲッツで活躍するユーロの三冠王
#7 ファクンド・カンパッソ

愛するサンアントニオスパーズにも所属した
#8 ニコラス・ラプロビットラ

ダラスマーベリックスやアトランタホークスに所属した経験もある
#9 ニコラス・ブルッシーノ

祖国アルゼンチン、スペイン、イタリアなど欧州も渡り歩く
#12 マルコス・デリア
といった豪華な布陣

対する日本はギャビンエドワーズが出場できない緊急事態に
田中・馬場・渡邊・八村・比江島 の5人。
渡邊がPF、八村がCというイレギュラーな布陣

アルゼンチンボールで試合開始。
1stポゼッションはTOVしてしまうも、続くオフェンスではカンパッソがトランジション3を決めた。

日本の1stオフェンス。予想通り、ペイントエリアを広く開けた5outで布陣。田中→比江島のハンドオフ後に渡邊がPnRを仕掛けるベターなMiamiアクションを選択。ロールではなくコーナーへポップアウトしパスを受けた渡邊に対し、田中のマークマン、カンパッソがWチーム気味にコースへ入る。その動きを見て田中へ捌きオープン3を放つが失敗する。

残り9:28には馬場と八村のハイピックをリジェクト(使わず逆側へドライブ)した馬場がペイントへ侵入。コーナーのカンパッソをヘルプに引き出し、キックアウトフェイクからダブルクラッチを狙うが外れる。

残り9:03 渡邊がシンプルに左ウィングからドライブをしかけ、レイアップを試みるも外れてしまう

得点こそ得られていないものの、1on1やポップアウトを主軸とした5outなドライブモーションオフェンスによりペイントへ侵入ができている。

残り8:30には馬場のアイソレーションドライブからゲーム初得点を得て2-3とする。
スコア後には2-3ゾーンのシステムを日本は採用する。
アルゼンチンはハイロープレイから崩しにかかるが、日本が守り切る。

残り8:10、この日の日本が理想とするバスケットが体現される。
コーナーの比江島がドライブしスコラのヘルプを引き出し、空いた渡邊がカッティング→コーナー田中のマークマンのヘルプを引き出しその田中へパス→ラプロビットラがローテーション(クローズアウト)したためカウンタードライブ(渡邊は即座にクリア)→渡邊にキックアウト→馬場→比江島へ展開しカウンタードライブからさらにコーナーのスコラをヘルプに引き出しコーナーへのパスを見せつつそのままスコア。
オリンピック通じて最も美しいオフェンスで、オリンピック通じて初めてのリードを奪う。

返すアルゼンチンのオフェンス。日本の2-3ゾーンを崩しにかかる。
コーナーまで一度ボールを落とし、ウィングのラプロビットラが逆サイドウィングまでベースラインを経由してクリアリング。その後コーナーのルイススコラがトップまでボールを返し、ベースライン沿いに左コーナーへ移動し、さり気なくオーバーロード(片側のサイドにオーバーナンバーを作る)を完成させる。その動きをデコイに右コーナーへ素早くカットしたカンパッソがコーナー3を決める。
完全に翻弄された形で攻略されてしまう。4-6

残り6:45 日本はMiamiから左コーナーの渡邊へボールを回し、パサーの田中はトップへスペーシング。
先日のスロベニアが行ったように、カンパッソが渡邊にWチームする戦略を逆手に取り田中へパス→カウンタードライブからtakeFT。
日本の理想的なオフェンスは継続できている。6-9

6:20にはスコラのトランジション3が決まりスコラの3が2/2と当たり始める。

残り5:39 
ラマスHC「ダイキ!」
田中「ハイ!」
ラマス「スコーラ!」
という檄(指示?)もありポストからトップに浮上してくるスコラに張り付く田中。
逆にコーナーへパスを飛ばされたが、クローズアウトで3をコンテスト。ミスを誘発する。

残り5:12 ついにアルゼンチンがポストアタックを選択し始める。

ターンアラウンドからファールを犯しFTを与えたところで
ラマスHCが守備の支持を出すタイムアウト。
デリアがきっちり2本決め、11-16とする。

日本のATO。馬場や渡邊に使うStagger Away(スクリーンを2枚立ててコーナーの選手をトップに動かす)を比江島に使う。
八村とのハイPnR(ピック&ロール)に対しアルゼンチンはプッシュ&アンダーという珍しいDFを使う。アンダーしたラプロビットラを見て八村がリピック。八村が都合2人を抑える見事なスクリーンを披露。比江島がリジェクトしヘルプに入ったところを田中にKickout→ミッドレンジジャンパーを決める。13-16.

アルゼンチンのATO。2-3ゾーンをハイピックで崩しにかかるが、3人のポジションをまたぎながらのピックアップが効き、苦しい3を誘発するも田中が痛恨のファウル。

そして遅ればせながら登場、1on1といえばこの選手。富樫がコートへ

残り4:08 先ほどの比江島Staggerを利用して、八村とのPnP、八村へKickするも渡邊同様Wチームに合い3を打たされてしまう。

返すオフェンスでアルゼンチンにトランジションを決められ13-20とされる。
八村はファウルができないためゴール下で強い守備ができない。

残り3:44 次は渡邊Stagger。八村とのピックで今回はスイッチを選択したアルゼンチンに対し速度のミスマッチをついていき、引き離してレイアップを放つがミス。
3:28にはまたしてもアルゼンチンのトランジションからインサイドて得点。
明らかにゴール下でのディフェンスピックアップができていない八村。
急造センターという弱点を的確に突いていくアルゼンチン。
タイムアウトを我慢せざるを得ない日本は苦しい展開が続く。
13-22

3:19 苦しいときのAkatsukiSpecial。
最初のダウンスクリーンからWing比江島に逆サイドローポストから八村のPnR(Slip)したギャップをドライブしファウルオン。
SLOBはいつもの馬場Stagger→渡邊とのPnRに対しブリッツ対応したアルゼンチンは空いたロールマンの渡邊にカンパッソ(富樫のマークマン)がヘルプに入ったため富樫にパス。ブルッシーノがローテーションしてきたためカウンタードライブ。再度カンパッソを引きつけ渡邊へパスを狙うが、アルゼンチンの見事なローテをみせスティールされてしまう。
日本のドライブ&キックに対してアルゼンチンDFが適応し始めた。

2:47にトランジションからゴール下にシールされフックショットを食らい13-24としたところで日本はたまらずタイムアウト。

TO中の日本ベンチからは「トランジションになったら勝負にならない」とスローダウンを促すシーンが見られた。

ATOセットに入る前に馬場がけしかけ、富樫へキックし1on1からミドルを選択するも外れる。

返すアルゼンチンは「Go!Go!」の掛け声とともにやはりトランジション攻勢を仕掛ける。オフェンスリバウンドからDF連携ミスを突かれ失点 13-26.

ここで張本がコートへ。

1:20には、アルゼンチンのブルッシーノ/デリアPnRに対して張本がスイッチし完璧なポストDFでトラベリングを誘い、スイッチ可能な張本起用が的中する。

0:30 日本のラストオフェンス。八村のトランジションドライブには即座にWチーム。ポストアップにはトリプルチームで抑えられ 
16-26で1Qを終了した。

2Q

日本のオフェンスからスタート。
八村のポストアップから2人をひきつけキックアウトを狙う戦略にシフトする日本。しかし比江島の3は失敗。

返すアルゼンチンの1stオフェンスはこの試合初めて見るセットを繰り出す。(Floppy→Moon→philly)
ボールマンのラプロビットラが右のウィングへ。ハイポストにはスコラとデリア。ゴール下でブルッシーノとビルドーザがスクリーンを掛け合い、ビルドーザがハイポスト2枚のスクリーンを使いトップでパスを受けると、スコラにデリアがフレアを仕掛け3を志向するが、失敗しラプロビットラとスコラのハイピックへ移行。スコラのORから2点を許す。
16-28

この日は1on1を得意とする比江島が輝く。
残り8:48には比江島Staggerから張本とのPnR。アルゼンチンのプッシュ&アンダーに対し右から左に切り返しスイッチを引き出すとステップワークからペイントへ侵入。スコラのヘルプを引き出し渡邊のコーナー3を演出すると
残り8:06には同じくPnRリジェクトから抜け出しイージーレイアップを決めた。

流れをつかみたい日本の5outオフェンスが決まる
7:30 張本のドライブによってDFが収縮すると見るや、するりと入る渡邊カット。ペイントにDF4人を集めたところでトップの田中にキック→富樫のドライブに合わせてするりと入る渡邊カットへ合わせ2点。
20-28と1桁点差に戻す。

負けてはいないアルゼンチンは残り7:05 ビルドーザとデリアのPnRに対しドライブ警戒のドロップ(ビッグマンが下がる)&アンダーで対応するが安定のリピックを食らいギャップができたビルドーザはプルアップ3を決める。

シェーファー、馬場がコートへ。

6:30交代した馬場が、Staggerから飛び出し、パスを受けBABA Boomを決めベンチが沸くと、
アルゼンチンはファーストオフェンスと同じセット(Floppy→Moon→philly)でルイススコラが淡々と3を決める。

金丸 in

残り5:33 アルゼンチンはMotion Weak からChicagoアクション(ダウンスクリーン+ハンドオフ)から逆サイド、ラプロビットラとスコラのKnicks(StepUPスクリーンPnR)へ移行。
日本はICE からスイッチするが富樫VSスコラという状況を打開するためにシェーファーとスイッチするが、ミスマッチは変わらずヘルプに入った金丸がファウルをしてしまう。
ラマスHCの「ユーキ!ユーキ!」という声とアイコンタクトが交わされ何かを伝えた模様。

BLOBから繰り返しFloppy→Moon→phillyされFTを献上。

残り5:08 正念場はやはりAkatsuki Special
最後の馬場・シェーファーのPnP(ピック&ポップ)から逆サイド金丸とのハンドオフという初めてのオプションを見せるがさすがにアルゼンチン、金丸に対してディナイに余念がなくパスが出せない。
ウィングからトップへFillした渡邊へ託し、執念のAnd1
27-38とする

八村がコートへ

残り3:40 ラマスHC「ユーキ!」の掛け声とともにオフェンスの指示が飛ぶ。
Diamondアライメントから右ウィングへ飛び出した金丸と富樫のHItBack→OverUnderからゴール下を経由して八村のスクリーンを使いウィングへ飛び出す金丸専用セットをコール。

アルゼンチンはスイッチ対応するが一瞬のコミュニケーションミスを八村は見逃さない。即座にゴールへダイブしスコア。
作戦成功し29-40とする

さらに直後のアルゼンチンのコーナーKickを読んだ張本がスティール。
馬場がトップスピードでゴールへ突っ込みついに1桁点差。
31-40

反撃と行きたい日本だが、残り2:00またしてもトランジションにおけるディフェンスのピックアップミスが発生。
スコラをディフェンドする想定の八村は渡邊がピックアップしている事に気づかずにデックを完全に開けてしまいイージースコアを許す

残り1:50 再びの金丸スペシャルを選択。八村の素晴らしいダウンスクリーンを受けるも3が惜しくも外れる。

0:50 ラマスHCが右手を高くつき上げサインを指示。
受け取った富樫がチームへサインを伝達する。
指示はSpreadPnR。身をかがめ見守るラマスHCの前でハイピック。
アンダーで守るボルマロの体勢が崩れた瞬間にベンチから「Shooting!」の声が響く。呼応するかのように富樫がプルアップ3を放ち見事10点差にするとアルゼンチンは最後のセットを用意するタイムアウト
36-46。

0:38 アルゼンチンが最後に選択したのはこの日初めて見せるSpainPnR。 虚を突かれた八村がバックスクリーンに掛かりDFを見失うも馬場がスイッチしコーナーの渡邊がヘルプDFに入ったところを冷静にキックアウト。ワイドオープンコーナー3を放たれるも外れ、胸をなでおろす日本。
日本最後のオフェンスも同じくSpreadPnR。富樫が出したサインをラマスが確認し同じサインを出す。ストーリングからハイピック。おなじくプルアップ3から、渡邊意地のオフェンスリバウンドティップを決め、8点差で前半を終了する


コメント

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