3Q
後半フランスはアヌビシ,デコロ,フォーニエ,バテュームのスモールラインナップ
日本は田中,比江島,渡邉,八村,ギャビンでスタート。
1stオフェンスはFloppy(小さい選手2人がゴールしたから両サイドに展開)を使いフォーニエの3pを選択。
フランスは3Qこのセットを中心に日本人選手をアタックする戦略へ変更。
そして徐々に世界ランク7位の実力を見せ始める。
フランスはまずディフェンスのギアを上げる。田中に対してバックコートからハードに当たり自由を奪い、好調の八村に対して守備職人のバテュームをマッチアップさせる。苦しくなったPGが八村へパスを出すよう仕向けたDFが完全に的中し、
(残り7:37 1on1からポストアップまで防ぎきるなど)3Qは八村の無力化に成功。
渡邉とギャビンのハンドオフなどで縦のズレを狙ったアクションに対しても、ゴベアのドロップDFで封殺。
ディフェンスから流れを作ると、オフェンスでエンジンがかかり始めたのはエースのフォーニエ。
残り8:12にはギャビンのヘッジDFの間を割るSplitドライブでファールオン
7:20には先述のFloppy系オフェンスからフォーニエが引きつけバテュームのワイドオープン3を演出。直後にトランジション3を自ら決め、残り6:16にはまたしてもFloopyからフォーニエがDFを引きつけゴベアとのアリウープ。開始4分強で点差を10点まで縮める。
対する日本は残り7:40にギャビンが顎を出血するアクシデントによりシェーファーがスクランブル。
しかし攻めの起点が作れず先述のフォーニエが止められない。
残り5:25 バテュームに不運なAnd1を献上し日本がタイムアウトを要求。
起点を作りたい日本は馬場をコートへ送り出し、
2-3ゾーンDFを開始する。
2-3に対しバテュームのハイポストとゴベアのローポストで引き付けつつオーバーロード(片側に人数をかける)したフォーニエがウィングから3ptを打つ形で攻略を試みるが
そもそも日本に得点が許されないため2-3に持ち込むことが出来ない。
残り4:10好調フォーニエのPnRに対してシェーファーがブリッツ(ハードヘッジからWチーム)を仕掛けるもロールしたゴベアにパスが通り、ヘルプに入りオープンになったバテュームが3ptファウルを受ける裏目の展開。
残り3:00 上と同様に左サイドでオーバーロードした状態で、今度は45度からヤブセレのカッティングによってシェーファーを付かせ、コーナーの八村をゴベアのマークに付かせることで、コーナーのフォーニエにワイドオープンを作り攻略。
ハンドリングに苦しんでいる日本は残り2:09に富樫を投入しその富樫が期待に応えスイッチアタックから8点差を維持するも
返しのフランスOFでは、ハイピックから逆サイドコーナが合わせてカットすることでまたしても2-3を攻略されてしまい61-55。
NBAプレイヤー、キャバロにトランジション3を決められ1ポゼッションゲームになった時点で3Q終了 61−58
4Q
勝負の最終クオーター
日本は富樫・比江島・張本・馬場・八村。
フランスはヤブセレ・キャバロ・フルテル・コーディニア・ファル
と2ndユニットで開始。
日本の1stセットはFloppyからスクリナーの八村にパスを入れローポストアタック→キックアウトから比江島のタフ3が決まる。
フランスも同様にFloppy系アクションから、よりローポストにボールを入れやすくするためのクロススクリーンを仕掛けファルのローポストアタックを試行。両チームポストから始まる展開
スモールラインナップで臨む日本は最初のPnRまでは4out、その後は5outへ移行するモーションオフェンスを展開。
残り8:45 富樫が右拳を水平につき出すサインをコール。
日本が得意とするセットの合図を出す。
Diamondアライメントからダウンスクリーンを使った比江島へパスを出しながら、間髪入れず逆サイドからピックを仕掛けると見せかけてSlip,
Diamondのトップにいた馬場が比江島からハンドオフを受け、八村とのピックに移行。DFにズレを発生させショートロールした八村がパスを受けるとコーナーから飛び出したヘルプに合わせて,比江島がキックアウト3をAnd1で決める。
フランスはすかさずタイムアウト。
日本は渡邊・シェーファーをコートへ。
フランスは2ndユニットでの修正を要求した。
タイムアウト明けはクオーター1stと同じくFloppy Crossでファルのローポストからキックアウトで得点。
返す日本のオフェンスには前からプレスを仕掛けるDFへ変更。
残り7:34 フォーニエ がイン 追いかけるように田中がイン。
この日初めて見せるSpainPnRに対して渡邊・田中が見事にスイッチし事なきを得るも不運なボールルーズで得点を許すがその後のオフェンスで日本は得意のセットから田中がミッドレンジジャンパーを決め、
ドロップ対策としての田中投入が見事に当たる。
残り5:20 同じセットを繰り返す日本に対し、フォーニエが起点となる比江島にボールを入れさせないDFを見せTOVを誘発すると、シンプルなハイピックからLowTag(低い位置へのヘルプDF)に合わせてキックアウト3を決め72-71の1点差まで詰められたところで日本が再びタイムアウトを要求。渡邊・八村をコートへ
タイムアウト明け、日本のオフェンスは先程TOVを喫したオフェンスと同じものを選択。ラマスHCの男気を感じるシーンであった。上手くフォーニエと八村のマッチアップを作るもスクラムスイッチで解消され得点ならず。
返すフランスも連続のSpainPnRを見せながらコーナーへロングパスを選択するもターンオーバーと一進一退。
残り4:04 ついにゴベア、バテュームを投入。
フランスは3度目のSpainPnR
今度はバックスクリナーのフォーニエがslipしウィングへ飛び出しパスを受ける。カウンタードライブから崩され同点にされれば、スティールから馬場のダンクで2点差、76-74でクランチタイムへ突入した。
残り2分フランスのオフェンス。
Floppyに対して馬場と田中がスイッチミスを犯しデ=コロにワイドオープン3を許すが運良く外れ、難を逃れる。
日本はOKマークのサイン、Thunderのセットを連続で使い八村をアイソレートするが、バテュームとフォーニエのWチームを受ける。そこへ空いた馬場か値千金のフリースローを獲得。点差を4とする
残り1:34 フォーニエのFTで3点差となった瞬間にフランスはフルコートプレスをかけ、ボールデッドという所でゴベアがブロッキング。日本は救われた形
残り0:41 ストーリングに入る日本。ハンドラーは渡邊。張本が渡邉にピックを仕掛けると見せかけて、Flip(パス+即ハンドオフ)し虚を突かれたフランスは渡邊にDFを引きつけられ、アウトナンバーが発生。ポップアウトした張本へパスを預け、オープンな馬場へパスを指示する渡邊。
張本からパスを受けた馬場へドライブコースをアイソレートするも3を選択し大きく外れたそのボールをバテュームの背後から八村がオフェンスリバウンドを獲得したところでフランスはファールゲームを選択。
81−75で歴史的勝利を掴んだ。
最終スタッツ
スタッツ用語につきましては用語集をご参照ください
日本 | フランス | |||
3FG% | 33.30% | 34.60% | ☆ | |
FT% | ☆ | 73.10% | 70.00% | |
2FG% | 47.83% | 51.43% | ☆ | |
2ptA% | ☆ | 60.98% | 51.11% | |
3ptA% | 23.86% | 37.97% | ☆ | |
2pt割合 | ☆ | 54.32% | 48.00% | |
3pt割合 | 22.22% | 36.00% | ☆ | |
FT割合 | ☆ | 23.46% | 16.00% | |
FT獲得率 | ☆ | 40.63% | 27.87% | |
eFG% | 48.44% | 51.64% | ☆ | |
ORB% | 29.73% | 32.35% | ☆ | |
OFFRtg | ☆ | 117.41 | 108.71 | |
TS% | 53.69% | 54.76% | ☆ | |
pace | ☆ | 70.71 | 70.71 | ☆ |
AST% | 43.10% | 72.51% | ☆ | |
TOV% | 8.70% | 18.84% | ☆ | |
POSSESSION | 68.99 | 68.99 | ||
Shot Chances | 81.44 | 81.48 | ☆ | |
攻撃成功回数 | ☆ | 75.44 | 68.48 | |
AST/ TOV | ☆ | 2.83 | 1.92 | |
VPS | ☆ | 115.44 | 112.48 | |
P % | ☆ | 40.59% | 39.14% | |
LiveTOV% | 5.80% | 11.60% | ☆ | |
DeadTOV% | 2.90% | 7.25% | ☆ | |
FTD% | ☆ | 15.16% | 10.92% |
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