歴史的な一戦から一夜明けました。

2017年5月27日、代々木第一体育館においてBリーグチャンピオンシップファイナルが行われ、激戦を制した栃木ブレックスが初年度チャンピオンに輝きました。

ファイナルでは一体何が起き、そしてターニングポイントになったのはどこであったのか、スタッツの目線で振り返っていきたいと思います。

VS

第1クォーター

得点 川崎:21  栃木:21

3FG成功数 川崎:1  栃木:2

3FG試投数 川崎: 3  栃木:3

3FG% 川崎:33.30%  栃木:67%

2FG成功数 川崎:8  栃木:7

2FG試投数 川崎:15  栃木:14

2FG% 川崎:53.30%  栃木:50.00%

FT成功数 川崎:2  栃木:1

FTA 川崎:5  栃木:2

FT% 川崎:40.00%  栃木:50%

TOV数 川崎:3  栃木:3

FG% 川崎:50.00%  栃木:42.42%

FT獲得率 川崎:27.78%   栃木:13.39%

OR% 川崎:0.00%   栃木:0.00%

DR% 川崎:100.00% 栃木:100.00%

OFFRTG 川崎:90.712    栃木:100.671

DFFRTG 川崎:100.671   栃木:90.713

NETRTG 川崎:-9.958 栃木:9.958

TOVRtg 川崎:12.958 栃木:14.381

eFG% 川崎: 52.78% 栃木:58.82%

TS% 川崎:52.11% 栃木:58.79%

PACE 川崎:23.15  栃木:20.86

AST% 川崎:26.91%    栃木:50.71%

TOV% 川崎: 12.93% 栃木:14.37%

POSESSION 川崎:23.15 栃木:20.86

両チームほぼ互角の好スタート。栃木からすると、シーズンよりもハイペースな展開で川崎の土俵に入ったかな?と思わせる第1Qでした。オフボールスクリーンでしっかりとフリーな選手をつくることができた栃木がAST%とeFG%で上回り効率では栃木優勢。川崎は、ファジーカス選手のシュートタッチに悩みeFG%は伸び悩んだものの(それでも52%は流石)、AND1が多くポゼッションを稼ぎ挽回したクォーターでした。

第2クォーター

得点 川崎:16  栃木:22

3FG成功数 川崎:0  栃木:2

3FG試投数 川崎: 1  栃木:5

3FG% 川崎:0.00%  栃木:40%

2FG成功数 川崎:7  栃木:8

2FG試投数 川崎:13  栃木:14

2FG% 川崎:53.80%  栃木:57.10%

FT成功数 川崎:2  栃木:0

FTA 川崎:2  栃木:0

FT% 川崎:100.00%  栃木:0%

TOV数 川崎:1  栃木:0

FG% 川崎:50.00%  栃木:52.63%

FT獲得率 川崎:14.29%   栃木:0.00%

OR% 川崎:14.29%   栃木:33.33%

DR% 川崎:66.67% 栃木:85.71%

OFFRTG 川崎:100.882    栃木:115.789

DFFRTG 川崎:115.789 栃木:100.883

NETRTG 川崎:-14.906  栃木:14.907

TOVRtg 川崎:6.3051 栃木:0

eFG% 川崎: 50.00% 栃木:57.89%

TS% 川崎: 53.84% 栃木: 57.89%

PACE 川崎:14.86  栃木:16

AST% 川崎:12.72%    栃木:40.00%

TOV% 川崎: 6.30% 栃木:0%

POSESSION 川崎:15.86 栃木:19.00

第2Qは、手前味噌で恐縮ですが戦前の予想通りオンザコート1の隙を栃木が突き、特にリバウンドを完全に掌握。ポゼッションを増やし3ゴール差をつけることに成功しました。

攻めては、インサイドを収縮させてキックアウト→ドライブイン パワープレーからORセカンドチャンスを作り出し、守っては川崎のピック&ロールをロシター&ギブス両選手の素晴らしいショー&アンダーで防いでいました。

川崎も野本選手のミスマッチをついたパワープレーや、2Q終盤に復調してきたファジーカス選手の得点、トランジションで加点しますがタフショットに苦しめられてしまいました。

 

第3クォーター

得点 川崎:26  栃木:16

3FG成功数 川崎:1  栃木:1

3FG試投数 川崎:3  栃木:3

3FG% 川崎:33.30%  栃木:33%

2FG成功数 川崎:8  栃木:5

2FG試投数 川崎:15  栃木:8

2FG% 川崎:53.30%  栃木:62.50%

FT成功数 川崎:7  栃木:3

FTA 川崎:7  栃木:5

FT% 川崎:100.00%  栃木:60%

TOV数 川崎:0  栃木:5

FG% 川崎:50.00%  栃木:54.55%

FT獲得率 川崎:38.89%   栃木:45.45%

OR% 川崎:40.00%   栃木:20.00%

DR% 川崎:80.00% 栃木:60.00%

OFFRTG 川崎:123.750595    栃木:88.15426997

DFFRTG 川崎:88.15426997 栃木:123.751

NETRTG 川崎:35.59632498     栃木:-35.596

TOVRtg 川崎:0 栃木:27.54820937

eFG% 川崎:52.78% 栃木:59.09%

TS% 川崎:61.88% 栃木:60.84%

PACE 川崎:17.01  栃木:17.15

AST% 川崎:33.31%    栃木:36.81%

TOV% 川崎: 0.00% 栃木:27.47%

POSESSION 川崎:21.01 栃木:18.15

第3Qは、2Qとは全く逆の展開となりました。特に栃木は10分間で5本ものTOVを起こしてしまい、FT決定率も振るわずゴール下でのリバウンド攻防も川崎に軍配が上がっています。

川崎は前半に比べ明らかにボールマンへの寄せを速くしています。

ファジーカス選手の復活、ママドゥ選手の攻守リバウンド、P&Rで崩せないとみるやダブルスクリーンに切り替えるオフェンスなどが奏功し逆転に成功しています。

 

第4クォーター

得点 川崎:16  栃木:26

3FG成功数 川崎:0  栃木:0

3FG試投数 川崎:6  栃木:5

3FG% 川崎:0.00%  栃木:0%

2FG成功数 川崎:4  栃木:11

2FG試投数 川崎:9  栃木:16

2FG% 川崎:44.40%  栃木:68.80%

FT成功数 川崎:8  栃木:4

FTA 川崎:9  栃木:7

FT% 川崎:88.90%  栃木:57%

TOV数 川崎:2  栃木:1

FG% 川崎:26.67%  栃木:52.38%

FT獲得率 川崎:60.00%   栃木:33.33%

OR% 川崎:25.00%   栃木:58.33%

DR% 川崎:41.67% 栃木:75.00%

OFFRTG 川崎:76.66506948    栃木:103.9584166

DFFRTG 川崎:103.9584166 栃木:76.66506948

NETRTG 川崎:-27.29334716    栃木:27.293

TOVRtg 川崎:9.583133685 栃木:3.99840064

eFG% 川崎:26.67% 栃木:52.38%

TS% 川崎:42.40% 栃木:54.14%

PACE 川崎:17.87  栃木:18.01

AST% 川崎:25.41%    栃木:49.96%

TOV% 川崎:9.54% 栃木:3.99%

POSESSION 川崎:20.87 栃木:25.01

第4Qは、兎にも角にもジェフギブス選手の爆発(16得点6リバウンド内OR4本)
そして田臥古川遠藤3選手による徹底した辻選手篠山選手へのチェイスディフェンスが、オフェンスの歯車を狂わせ続け川崎のeFGを26%まで下げていました。

川崎も苦しい状況ではあったものの、ファジーカス選手やスパングラー選手がしっかりとフリースローを奪いながら着実に得点を重ねていきますが、手厳しいアンスポーツマンライクファウルやアンラッキーと言わざるを得ないものも含めオフェンスリバウンドを数多く取られ屈してしまいました。

最終スタッツと勝因

得点 川崎:79  栃木:85

3FG成功数 川崎:2  栃木:5

3FG試投数 川崎:13  栃木:16

3FG% 川崎:15.40%  栃木:31%

2FG成功数 川崎:27  栃木:31

2FG試投数 川崎:52  栃木:52

2FG% 川崎:51.90%  栃木:59.60%

FT成功数 川崎:19  栃木:8

FTA 川崎:23  栃木:14

FT% 川崎:82.60%  栃木:57%

TOV数 川崎:6  栃木:9

FG% 川崎:44.62%  栃木:52.94%

FT獲得率 川崎:35.38%   栃木:20.59%

OR% 川崎:19.51%   栃木:31.43%

DR% 川崎:68.57% 栃木:80.49%

OFFRTG 川崎:97.663    栃木:102.384

DFFRTG 川崎:102.384 栃木:97.663

NETRTG 川崎:-4.721    栃木:4.721

TOVRtg 川崎:7.417 栃木:10.840

eFG% 川崎:46.15% 栃木:56.62%

TS% 川崎:52.74% 栃木:57.42%

PACE 川崎:72.89  栃木:72.02

AST% 川崎:25.71%    栃木:45.22%

TOV% 川崎:7.40% 栃木:10.82%

POSESSION 川崎:80.89 栃木:83.02

このゲームの勝因を端的に上げるとするならば、

栃木は川崎のやりたいことをさせず、川崎は栃木のやりたいことを止められなかった

この1点に集約されるでしょう。

川崎のやりたいことそれはつまりこちらのブログでも述べましたが、ウィングプレーヤーとファジーカス選手やスパングラー選手とのピック&ロールを起点に、3ptやロールしたリーグ随一のスコアラーたちへパス供給し高効率の得点を重ねること。

リーグ最強のピック&ロールに対して栃木は二人で止めることに成功しています。(上手いP&Rを2人で止めることは難しいと言われています。)

具体的には下記のようなショウ&アンダー戦略で阻止しています。

(画質が悪くてすみません)

藤井選手とファジーカス選手のピック&ロール

ロシター選手がハードショーを行い藤井選手を遠ざける

すぐさまロシター選手がファジーカス選手のロールを抑える→ギブス選手はママドゥ選手の合わせを警戒→渡辺選手はロシター選手が藤井選手を遠ざけた隙きにアンダーを通りドライブを阻止

 

長谷川選手とファジーカス選手のピック&ロール→ギブス選手が「超」ハードショウディフェンスでボールマンを遠ざける

ギブス選手はすぐさまファジーカス選手のディフェンスに戻る→渡辺選手はアンダーを通り長谷川選手のドライブを消す

ボールマンでである長谷川選手のドライブを阻止することに成功。

 

このようにビッグマン二人の献身的な守備によりリーグ最高確率(eFG%)を誇るオフェンスを10%近く下げることが出来ました。

攻めては、栃木ブレックスやりたいこと、チームオフェンスの特徴とも言えるオフボールスクリーンのセットを、特に調子が良かった古川選手やギブス選手を中心としたセットでしっかりとチャンスメイクし得点することが出来ていました。

具体的には、ウイングからのオフボールスクリーンシチュエーションで特に見られました

トップの田臥選手からエントリー⇨右のウイングでギブス選手のスクリーンセット⇨古川選手がスクリーンを使いカールカットしながらミドルレーンへ侵入

古川選手のペネトレイション⇨ファジーカス選手がカバーリング⇨合わせてギブス選手がゴール方向へロール

古川選手からギブス選手へバウンドパス

そのままオープンショット

 

 

田臥選手がトップからギブス選手へパス⇨田臥選手はそのままダウンスクリーン⇨古川選手がそのスクリーンを使いトップへ

ギブス選手からハンドオフパスを受ける

ファジーカス選手がカバーリング⇨カバーリングの動きを見てギブス選手がロール開始

ファジーカス選手がギブス選手のケアに下がった隙に古川選手がワイドオープンショット

 

第4クォーターからピックアップしましたが、ゲームを通して随所にパッシングオフェンスが見られ、42.5%という高いAST%を記録しています。

 

両チーム共にスタッツは互角。それは第4Q残り3分まで1点差を追いかけるゲーム展開に現れていました。

最後、川崎にとってはアンラッキーとしか言えないボールの行方などもありましたが、会場の雰囲気も含め全てを引き込んだ栃木ブレックスが初代王者に輝きました.

栃木ブレックス選手の皆様、関係スタッフの皆様、ブースター、BREXNATIONの皆様本当におめでとうございます。

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