18-19シーズンも前半戦が終了しました。
各チーム、前半戦をどの様に戦ったのか?
毎年恒例のスタッツ分析を行って見たいと思います。
今回は
富山グラウジーズをPickUpしてご紹介します。
【チームスタッツ】
※スタッツは執筆時点のものとなります
※Opp = 相手チーム
リーグ順位 | 数値 | |
---|---|---|
3FG% | 7位 | 36.23% |
FT% | 5位 | 75.40% |
2FG% | 3位 | 54.27% |
PitP% | 6位 | 53.84% |
OppPitP% | 18位 | 41.75% |
SCP% | 6位 | 17.48% |
OppSCP% | 9位 | 16.25% |
FBP% | 2位 | 16.37% |
OppFBP% | 8位 | 14.55% |
2pt割合 | 2位 | 64.87% |
Opp2pt割合 | 11位 | 60.56% |
3pt割合 | 18位 | 21.80% |
Opp3pt割合 | 5位 | 30.46% |
FT獲得率 | 1位 | 34.56% |
OppFT獲得率 | 16位 | 22.21% |
eFG% | 2位 | 54.27% |
OppeFG% | 2位 | 53.95% |
失点 | 3位 | 83.66 |
OR% | 4位 | 31.65% |
OppOR% | 4位 | 29.97% |
DR% | 15位 | 70.03% |
OppDR% | 13位 | 67.58% |
OFFRTG | 1位 | 115.17 |
DFFRTG | 2位 | 111.33 |
NETRtg | 6位 | 3.85 |
TORtg | 9位 | 15.65 |
TS% | 2位 | 58.24% |
OppTS% | 2位 | 56.22% |
pace | 1位 | 75.07 |
AST% | 17位 | 63.16% |
OppAST% | 13位 | 66.56% |
HOMEeFG% | 1位 | 56.47% |
HOMETS% | 1位 | 60.41% |
AWAYeFG | 6位 | 51.91% |
AWAYTS% | 5位 | 55.91% |
TOV% | 9位 | 15.65% |
OppTOV% | 11位 | 15.67% |
POSESSION | 2位 | 74.82 |
攻撃成功回数 | 2位 | 86.06 |
Opp攻撃成功回数 | 1位 | 86.39 |
【個人スタッツ】
PIE | PER | |
---|---|---|
レオ・ライオンズ | 28.30% | 25.9939 |
ジョシュア・スミス | 26.40% | 30.1843 |
宇都 直輝 | 12.80% | 18.2361 |
大塚 裕土 | 7.10% | 10.9214 |
水戸 健史 | 6.80% | 13.1993 |
阿部 友和 | 7.40% | 16.7837 |
船生 誠也 | 5.40% | 10.6339 |
葛原 大智 | 2.50% | 11.4493 |
山田 大治 | 1.40% | 4.8078 |
比留木 謙司 | -0.20% | 1.7569 |
青野 文彦 | 0.10% | 4.3882 |
【数字で見る注目選手】
阿部 友和 選手
昨季と比較しPTも大幅に伸び、宇都選手に続き日本人No2の効率性。
eFG(実質シュート決定率)は驚異の66%(!)、TS換算70%(!!)、FT96%(!!!)も脅威的です
個人的に非常に応援している選手で、只の素人ファンの1on1を快く受けてくれ、
プロの凄さを感じさせてくれた深い懐を持つ選手です。
【スタッツ分析】
■意味不明な程のペイント破壊力!!
2ptの決定率も54%、ペイントでのポイント割合は54%、2点ショットの割合は65%
と意外にもペイント得点割合が低く感じられますが、
FT獲得率がリーグNo1の34.5%を記録していますので如何にインサイドが強いチームかがわかります。
ペイントの破壊力はオフェンスだけに限った話ではありません。
対戦相手のペイント得点割合はリーグ最少で鉄壁。オフェンス戦略すら変更させています。
■リーグNo1のハイペース!ランアンドガンの超攻撃型チーム!
富山伝統のハイペースバスケットは今季も継続中。
ORtg(オフェンス効率)は堂々のリーグ1位、速攻による得点割合、eFG%もリーグ2位。
当然のごとくオフェンスリバウンドも強く、攻撃に関しては申し分ありません。
■日本人選手の高い効率性!個の力でも打開!
富山の特徴はPER2桁の日本人選手がトップチーム並みに多く所属しておりポテンシャルが存分に引き出されています。
日本人選手のペイントアタックで流れをもたらすシーンや、
外国籍選手が引きつけ外好調な大塚阿部両選手が打ち抜く場面も今後多く見られるでしょう。
■勝敗傾向
攻撃的なチームらしく、決定率が上回れば勝利、下回れば敗北します。
eFgが下回って勝利したゲームは実に3試合しかありません。
【戦術分析】
全体的に、スミス選手やライオンズ選手、宇都選手が如何に気持ちよく1on1が出来るかをファーストオプションに据えた戦術を取っています。
ウイークサイドスクリーンも、バスケットへのカットより圧倒的にフレアするムーブが多く見られることでも証明しています
■ベックHCのシグネチャーセット Elevator Stagger!
トップからウィングへ落とし、パサーがstagger を2回使ってトップへリロケートした上でインサイドをスペーシングします。
フォロワーの方に、アンテロープ時代にも良く使われたセットと教えて頂きました
突発的
富山グラウジーズ#セットオフェンス紹介
elevator→ucla→zipper→chase→flex狙い所が複数あり美しいセット。注目は、ライオンズ選手がポップアウトしてスミス選手のスペースを作る構造になっている所です!#富山グラウジーズ pic.twitter.com/otDkfL6YvL
— しんたろう (@MaMakin007) November 20, 2018
■グラウジーズ名物のStackoutシリーズ!
#富山グラウジーズ#セットオフェンス紹介
stackout→zipper→rip→flare?clearout?サイドとポジションチェンジを繰り返す富山得意のセット派生型 pic.twitter.com/X4MipPa2pj
— しんたろう (@MaMakin007) December 27, 2018
#富山グラウジーズ#セットオフェンス紹介
stackout→ram→reject上ツイートの別型 pic.twitter.com/0OHsinnzWY
— しんたろう (@MaMakin007) December 27, 2018
これ以外にも良いセットは多くありますので、手前味噌ですがこちらのツイッターリンクをご覧下さい
【まとめ】
オフシーズンの補強が見事大当たり。
昨季降格プレーオフ出場から大躍進を遂げています
昨季まで苦しんだTOVも1on1の配分を増やすことで減少させました。
残る課題はディフェンスです。OppeFGはリーグワースト2位の54%、伴ってDRtgもリーグで2番目に高く、ポゼッション当たりの失点効率が高くなっています。
意外にもディフェンスリバウンドが取れておらず、獲得率がリーグ15位と相手のシュートに対し3割はオフェンスリバウンドを取られている計算になります。
個人的には、手をつけやすいディフェンスリバウンドを改善し、後はラン&ガンで殴り勝つ!
そんなチームがあってもいいと思っています。
昨季の三河は同様の超攻撃型でポストシーズン出場を果たしました。
オフェンス命!非常に分かりやすくワクワクする富山グラウジーズ、がリーグを席巻するか?
後半戦も注目です。
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