Bリーグ2017-2018シーズンも前半戦が終了。
今シーズンのスタッツ&アドバンスドスタッツを元に、各チームを分析したいと思います
今回は、怒涛の16連勝で勝率1位(投稿時点)
シーホース三河を分析します
※スタッツの計算式は BasketBallReference 参照
【昨シーズンスタッツ】
PTS 82.27 (リーグ2位)
3FGM 6.75 (リーグ12位)
3FGA 17.8
3FG% 37.82% (リーグ1位)
2FGM 24.85(リーグ1位)
2FGA 48.11
2FG% 51.77% (リーグ3位)
FTM12.26
FTA16.9 (リーグ9位)
FT%72.59% (リーグ8位)
OR 13
DR 28.1
TR 41.3 (リーグ2位)
TO 10.71 (リーグ15位)
AS 14.46 (リーグ6位)
ST 4.8(リーグ17位)
EFF 96.2 (リーグ2位)
FT獲得率 25.77% (リーグ9位)
eFG% 53.11% (リーグ3位)
OppeFG% 48.72% (リーグ6位)
OR% 35.83% (リーグ2位)
DR% 72.73% (リーグ4位)
ORtg 98.08 (リーグ2位)
DRtg 90.44 (リーグ10位)
TORtg 12.80 (リーグ4位)
TS% 56.23% (リーグ3位)
pace 70.87回(リーグ17位)
AST% 37.19% (リーグ9位)
TOV% 12.82% (リーグ5位)
OppTOV% 12.82% (リーグ14位)
POSESSION 83.88回 (リーグ11位)
【17-18シーズンスタッツ】
PTS 84.64 (リーグ1位)
3FGM 6.82(リーグ9位)
3FGA 25.91(リーグ16位)
3FG% 40.32%(リーグ1位)
2FGM 25.91(リーグ1位)
2FGA 52.00(リーグ3位)
2FG% 54.55%(リーグ1位)
FTM 12.36(リーグ7位)
FTA 16.59(リーグ9位)
FT% 74.52%(リーグ6位)
OR 10.14(リーグ14位)
DR 28.09(リーグ1位)
TR 38.23(リーグ5位)
TO 11.45(リーグ17位)
AS 11.45(リーグ1位)
ST 6.14(リーグ13位)
EFF 104.41(リーグ1位)
PitP% 53.43%(リーグ6位)
SCP% 15.38%(リーグ16位)
FBP% 9.83%(リーグ16位)
FT獲得率 25.76%(リーグ10位)
OppFT獲得率 14.94%(リーグ18位)
eFG% 56.02%(リーグ1位)
対戦チームのeFG% 50.97%(リーグ7位)
OR% 30.82%(リーグ10位)
DR% 73.71%(リーグ1位)
ORtg 102.14(リーグ1位)
DRtg 92.74(リーグ15位)
NETRtg 9.40(リーグ4位)
TORtg 13.80(リーグ14位)
TS% 59.15%(リーグ1位)
pace 72.86(リーグ11位)
AST% 50.47%(リーグ10位)
HOMEeFG% 55.93%(リーグ2位)
HOMETS% 58.52%(リーグ2位)
AWAYeFG% 56.16%(リーグ1位)
AWAYTS% 60.13%(リーグ1位)
TOV% 10.60%(リーグ18位)
POSESSION 83.00(リーグ15位)
OppPOSESSION 83.00(リーグ11位)
【超個人的注目選手】
桜木JR選手
シーホース三河におけるハーフコートオフェンスの要。
今シーズンは、昨シーズンよりも6分も長いプレイタイム(29min)、それにともなってアシスト本数(5本)、得点(14.9)
も上昇。ローポストでボールを受けると比江島、金丸、橋本、西川とリーグ屈指のスコアラーたちへ絶妙なパスを供給します。
更にパスコースが無いと見るとスピンムーブから2桁得点。
安易にカバーにも入れないため、今シーズンの桜木選手は対戦チームにとってさらなる脅威になっています。
【スタッツで見るチームの特徴】
今季の三河は、昨シーズンに比べがORtg(100回攻撃した場合の得点)がさらに増加し、現在リーグ唯一の100ptsを超えを達成しています。
昨年のオフェンスに更に磨きがかかったと言えるでしょう。
特筆すべきは、シュート決定率の高さで、eFG% やTS%わかりやすいところでは2pt%3pt%全てにおいてリーグ1位の圧倒的な攻撃力を誇っています。
ハーフコートオフェンス中心ですが、昨季よりPACEが若干増えておりトランジションも意識したチーム戦略が伺えます。
リーグ1位を誇る三河ですが、DRtg(100回攻撃された場合の失点)がリーグ15位と低迷してしまっています。DR獲得率の高さは裏を返すとDFの際にペイントが厚くミドルレンジ以遠のコンテストが薄いことを示しており、4番5番が3ptを積極的に狙ってくるチームに苦戦が予想されます。(事実東京と1勝1敗)
【チーム戦略分析】
三河はpaceスタッツにも見られるようにセット中心の堅実なオフェンスが特徴的です。
基本的にはローポストの桜木選手にエントリーする所から始まります。
ローポストにボールが入った瞬間から4人がオフボール スクリーンやSTSを掛け合い空いたスペースに飛び込みます。空いていればそのままシュート。スペースに上手く入れなかった場合、リーグ屈指のシューター陣(金丸比江島西川松井)へHOスクリーンをかけてシュートスペースをこじ開けながらシュート。インサイドカットや外角がケアされた場合は、桜木選手のインサイドプレーが始まります。
実際のゲームの中からピックアップしてみましょう。
12/2 アルバルク東京戦3Q
右のローポストで桜木選手が1on1でエントリー。
他の選手はゴールしたのペイントを空け、ウィングプレーヤーは定位置に入ります→比江島選手がダイブ
↓
桜木選手が絶妙なアシスト。村上選手は比江島選手のポジションへリプレース
↓
フリーでシュート
桜木選手が右のローポストでエントリー。→橋本選手が、金丸選手へフレア(pindown?)スクリーン→金丸選手はハンドオフを受けに行く
↓
桜木選手がハンドオフしつつ追いかけてきた菊池選手へHOスクリーン。(ザック選手はインサイドが空いてしまうため金丸選手へのコンテストが遅れる)
↓
金丸選手がそのままシュート
桜木選手が左ローポストでエントリー→右コーナーの金丸選手がオルトン選手のスクリーンを使いながらフレックスカット。
↓
シュートスペースが深いため、金丸選手へのパスを見せつつハイポスト方向に1on1
↓
フックシュート
バッツ選手がオンコートの時間帯2Qや4Qでは、FlipDHOやPnRを中心にゲームを組み立てます。
バッツ選手と村上選手のP&R。狩俣選手はバックカットをキャンセルして右コーナーへ
↓
村上選手のスネークドリブルから、スイッチしたファジーカス選手との速度のミスマッチをついてドライブイン
↓
レイアップシュート
村上選手とバッツ選手とのP&R。ウィークサイドではオルトン選手と松井選手がPindownFlare
↓
松井選手はカウンタードリブルでペイントへ。バッツ選手とオルトン選手はペイントを囲うようにロールイン
↓
川崎DFがペイントに集中している状況を見てキックアウトをフェイクしつつドライブ
↓
そのままレイアップシュート
【シーホース三河 前半戦まとめ】
ディフェンスに関連するスタッツがリーグ下位で、ベテラン桜木選手のプレイタイム増加に若干の不安を抱えているものの、シューター陣を新たに加え、昨季からの「実は超攻撃型シーホース三河」が更に厚みを増し2季連続地区1位を盤石な体制で狙っています
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