バスケットボールで常識とされている様々なことを検証していくこのシリーズ(?)
リバウンド編
ターンオーバー編
に続きまして今回は、アシスト%に注目して個人技VSチームプレーどちらが勝利に貢献するのかを検証したいと思います。
アシスト%?
最初にアシスト%(AST%)について説明します。チームのシュート成功に対するアシストの割合です。
この割合が高いと、チームでチャンスメイクをしシュートを決定していることがわかり、この割合が低いと個人技中心のチーム戦略をとっていることがわかります。
バスケットボールは、1on1を5つ行える状況を作れればオフェンスがほぼ確実に勝利するという矛盾した競技特性を持っています(NBAでは特に顕著にみられる)
ボールマンが1on1を行える状況ができている時点でチームプレーであるという突っ込みが入りそうですが、今回はシュートメイク=チームプレーと定義し、チームでチャンスメイクするチームと、個人技でチャンスを作って行くチームとどちらがより勝利に結びついていたか検証していきます。
4つのケース
4つのケースが発生した試合数を見て検証したいと思います
1:アシスト%が他のチームより多いチームが勝利した試合数
2:アシスト%が他のチームより多いチームが敗北した試合数
3:アシスト%が他のチームより少ないチームが勝利した試合数
4:アシスト%が他のチームより少ないチームが敗北した試合数
果たして、アシストがどれほど勝利のために必要な要素なのか?
これから結果を見ていきたいと思います
1:アシスト%が他のチームより多いチームが勝利した試合数は150試合!
2:アシスト%が他のチームより多いチームが敗北した試合数は91試合!
3:アシスト%が他のチームより少ないチームが勝利した試合数は139試合!
4:アシスト%が他のチームより少ないチームが敗北した試合数は160試合!
より詳しく見ていきますと、
アシストが相手チームよりも少なくても勝利したゲームの平均差分は10.11%
アシストが相手チームよりも多く勝利したゲームの平均差分は33.09%
でした。
10.11%本数にして約3本という少ない差分であれば個の力でカバーできるがやはり…
バスケットボールという競技はボールと人を動かすことが勝利への近道である
という定説が当てはまることがわかりました。
栃木ブレックスと川崎ブレイブサンダースの頂上決戦、栃木ブレックスの優勝にもこれが現れていました。
さらには、東地区で見事残留を果たしたレバンガ北海道選手兼代表 折茂武彦選手がB.Weekに出演した際の一言
「人件費を使うことができないチームは、チーム力で戦うしかないんです」
という言葉に重みをもたせた結果になったのではないでしょうか?
(レバンガ北海道は、昨季アシスト%ランキング第1位!)
全試合のアシストデータはこちら↓↓
2016-17シーズンアシスト%
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