18-19シーズンも前半戦が終了しました。
各チーム、前半戦をどの様に戦ったのか?
毎年恒例のスタッツ分析を行って見たいと思います。
今回はリーグ東地区から千葉ジェッツをPickUpしてご紹介します。
【チームスタッツ】
※スタッツは執筆時点のものとなります
※Opp = 相手チーム
千葉 | ||
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スタッツ | 数値 | リーグ順位 |
3FG% | 38.10% | 2位 |
2FG% | 55.46% | 2位 |
FT% | 67.95% | 16位 |
PitP% | 51.74% | 位11 |
OppPitP% | 59.30% | 1位 |
SCP% | 15.45% | 10位 |
OppSCP% | 15.39% | 11位 |
FBP% | 14.79% | 7位 |
OppFBP% | 15.88% | 3位 |
2pt割合 | 58.07% | 15位 |
Opp2pt割合 | 58.45% | 16位 |
3pt割合 | 31.36% | 4位 |
Opp3pt割合 | 29.62% | 7位 |
FT獲得率 | 26.90% | 9位 |
OppFT獲得率 | 26.65% | 5位 |
eFG% | 56.15% | 1位 |
OppeFG% | 48.47% | 14位 |
OR% | 30.74% | 7位 |
OppOR% | 27.47% | 11位 |
DR% | 72.53% | 7位 |
OppDR% | 66.21% | 15位 |
OFFRTG | 114.97 | 2位 |
DFFRTG | 96.29 | 18位 |
NETRtg | 18.68 | 1位 |
TORtg | 16.35 | 7位 |
TS% | 58.37% | 2位 |
OppTS% | 52.07% | 12位 |
PACE | 73.13 | 8位 |
AST% | 65.97% | 13位 |
OppAST% | 64.90% | 13位 |
HOMEeFG% | 56.40% | 2位 |
HOMETS% | 58.42% | 3位 |
AWAYeFG | 55.74% | 1位 |
AWAYTS% | 58.27% | 1位 |
TOV% | 16.35% | 7位 |
OppTOV% | 21.97% | 1位 |
POSESSION | 73.04 | 10位 |
攻撃成功回数 | 83.80 | 6位 |
【個人スタッツ】
PIE | PER | |
---|---|---|
マイケル・パーカー | 25.2% | 28.59 |
富樫 勇樹 | 14.3% | 20.05 |
ギャビン・エドワーズ | 16.9% | 21.94 |
ジョシュ・ダンカン | 13.2% | 23.27 |
石井 講祐 | 8.7% | 15.12 |
西村 文男 | 6.9% | 15.19 |
アキ・チェンバース | 5.0% | 12.19 |
田口 成浩 | 3.4% | 11.70 |
トレイ・ジョーンズ | 1.4% | 10.68 |
小野 龍猛 | 1.3% | 6.85 |
原 修太 | 0.9% | 6.51 |
大宮 宏正 | 0.5% | 15.42 |
藤永 佳昭 | -0.6% | 0.15 |
【数字で見る注目選手】
西村文男 選手
PIEは6.9%
出場時間は富樫選手と10分以上の差があるにもかかわらず6.9%を稼いでいます。
昨季からアシストを急激に伸ばし3.6アシストを記録。
3pt 2pt FT それぞれ 36% 50% 84% と躍進した昨季よりも得点も含め高い水準を維持しています。
【千葉ジェッツスタッツ分析】
アドバンスドスタッツから読み解ける特徴を幾つかご紹介
■シュートが入る!特に3ptが超入る!
eFG%(実質シュート決定率)はダントツの1位。特に3ptの決定率は38%と2位を誇り、シューター陣に限ると
冨樫選手 38% 田口選手39% 原選手45%! 石井選手46%!!!
と驚異的な数値です。ショットに対する3pt割合は3割を超え、逆に2pt割合はリーグ下位。
明らかに外を意識した攻撃を展開しています
■攻撃型チームと言ったな、あれは嘘だ!
これまでの千葉は何と言ってもディフェンスが素晴らしいです。
相手のショットを悉く落とさせるコンテスト、強烈なボールプレッシャーで相手の決定率を下げます(リーグ15位)。
身長的に不利がある冨樫選手を出しているにも関わらず、ヘルプローテ トリプルスイッチでしっかりカバー、安易なポケットパスやキックアウトを防ぎ相手ポゼッションの実に2割をターンオーバーで終わらせています。
4番まで守れるアキ選手の起用を含めスモールラインナップの可能性を感じさせます
■千葉と言えばトランジション!…意外に違う?
パーカー選手やエドワーズのワンマン速攻、冨樫選手の素早いボールプッシュからアーリオフェンスのイメージが強くありますが、意外にペース換算するとリーグ中位。ポゼッション換算だともっと少なくなります。
fB割合もそこまで多くはなく意外にもリーグ7位。
東地区はスローペースなチームが多いためその影響もあるかと思いますが、
個人的にはトランジションを封じられペースダウン戦略に絡め取られたしまった、あの東京戦の教訓が生きているのだと予想しています
【千葉ジェッツ戦術分析】
■2ptよりも3pt!戦術と戦略
千葉ジェッツが狙う最も簡単な展開は、富樫選手のハイピックからのキックアウトです。
シンプルなハイピックであったり、Hornsからドライブを仕掛けます。
例えばこちら
■3ptを狙うSwing! Swing!!
今季の千葉はサイドtoサイド、Swing系のムーブを連動させることで広く大きく動くオフェンスが特徴です。
swingムーブはシューターを大きく動かすことでマークを振り切りオープンショットを狙う事ができます。
#千葉ジェッツふなばし#セットオフェンス紹介
flex→chicago千葉ジェッツ得意のサイドtoサイドでハーフコートを広く使うセットの1つ。 pic.twitter.com/wcSqe9lW1e
— しんたろう (@MaMakin007) December 29, 2018
#千葉ジェッツふなばし #セットオフェンス紹介
HO→flare→chaseムーブとしては単純なものの組み合わせですが、広く大きくカッティングとポジションチェンジを繰り返すことで一切に的を絞らせません pic.twitter.com/poRNsSAcDT
— しんたろう (@MaMakin007) December 29, 2018
千葉ジェッツ#セットオフェンス紹介
flare→away→flareslipスイッチモーションを見逃さず見事なslip
パーカー選手がしっかりとスペーシングしていたので規定のムーブであった可能性もあります#千葉ジェッツふなばし pic.twitter.com/8IhJm6nDyh— しんたろう (@MaMakin007) November 24, 2018
これらのセットは、その動きに惑わされ中央突破に弱くなる副産物ももたらします。
(BOSのLoopセットなどがその典型です)
富樫選手を活かすため理にかなった戦術と言えるでしょう
【まとめ】
攻めて良し、守って良し。リーグで最も理想的なチームである千葉ジェッツ。
目立った弱点は特にありません。1人2人の選手が突出して活躍しているという事もなく、
満遍なくスタッツを分け合っています。
強いて挙げるとすればフリースローでしょう。
決定率は元より獲得率、更にはOpp獲得率が平均して高く、対戦相手に多く打たれている事が分かります。
獲得率が特に多い 富山 新潟 秋田と対戦する際には警戒する必要があります
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