Bリーグ2017-2018シーズンも前半戦が終了。
今シーズンのスタッツ&アドバンスドスタッツを元に、各チームを分析したいと思います
今回は、リーグ勝率2位東地区1位(投稿時点)
アルバルク東京を分析します
※スタッツの計算式は BasketBallReference 参照
【昨シーズンスタッツ】
PTS 81.40 (リーグ4位)
3FGM 7.93 (リーグ4位)
3FGA 17.8
3FG% 35.21% (リーグ5位)
2FGM 21.93 (リーグ8位)
2FGA 48.11
2FG% 49.42% (リーグ5位)
FTM12.26
FTA18.03 (リーグ3位)
FT%76.16% (リーグ4位)
OR 13
DR 28.1
TR 38.38 (リーグ2位)
TO 8.75(リーグ1位)
AS 13.05(リーグ9位)
ST 6.55(リーグ9位)
EFF 92 (リーグ4位)
FT獲得率 26.95%(リーグ4位)
eFG% 50.56% (リーグ5位)
OppeFG% 47.95%(リーグ3位)
OR% 27.82% (リーグ12位)
DR% 70.11% (リーグ8位)
ORtg 97.58 (リーグ3位)
DRtg 87.26 (リーグ2位)
TORtg 10.32 (リーグ1位)
TS% 72.60% (リーグ4位)
pace 72.60回(リーグ12位)
AST% 34.69%% (リーグ15位)
TOV% 10.48% (リーグ1位)
OppTOV% 10.48% (リーグ18位)
POSESSION 83.42回 (リーグ13位)
【17-18シーズンスタッツ】
執筆時点
PTS 84.64 (リーグ5位)
3FGM 6.82(リーグ8位)
3FGA 25.91(リーグ15位)
3FG% 40.32%(リーグ2位)
2FGM 25.91(リーグ3位)
2FGA 52.00(リーグ10位)
2FG% 54.55%(リーグ6位)
FTM 12.36(リーグ6位)
FTA 16.59(リーグ6位)
FT% 74.52%(リーグ2位)
OR 10.14(リーグ10位)
DR 28.09(リーグ8位)
TR 38.23(リーグ7位)
TO 11.45(リーグ13位)
AS 11.45(リーグ4位)
ST 6.14(リーグ14位)
EFF 104.41(リーグ2位)
PitP% 53.43%(リーグ11位)
SCP% 15.38%(リーグ10位)
FBP% 9.83%(リーグ3位)
FT獲得率 25.76%(リーグ7位)
OppFT獲得率 14.94%(リーグ16位)
eFG% 56.02%(リーグ3位)
対戦チームのeFG% 50.97%(リーグ17位)
OR% 30.82%(リーグ5位)
DR% 73.71%(リーグ3位)
ORtg 102.14(リーグ3位)
DRtg 92.74(リーグ4位)
NETRtg 9.40(リーグ3位)
TORtg 13.80(リーグ13位)
TS% 59.15%(リーグ2位)
pace 72.86(リーグ18位)
AST% 50.47%(リーグ5位)
HOMEeFG% 55.93%(リーグ1位)
HOMETS% 58.52%(リーグ1位)
AWAYeFG% 56.16%(リーグ8位)
AWAYTS% 60.13%(リーグ9位)
TOV% 10.60%(リーグ13位)
POSESSION 83.00(リーグ17位)
OppPOSESSION 83.00(リーグ18位)
【超個人的注目選手】
田中大貴選手
押しも押されぬアルバルクのエースSF。
昨季よりも3pt%を大きく上昇させ40%代に乗せています。
FT%は63%と若干低めですが、外国籍含めたチームNo1のオフェンス効率ORtg98.1pts
を誇ります。注目すべきは昨季よりも倍近く増えたAST(5.1)で、点を獲りつつ周りを活かす
チームオフェンスの一翼を担っていると言えるでしょう
【スタッツで見るチームの特徴】
今季のアルバルクは、昨季同様OF/DF共にとても高いレベルでバランスを保っているチームです。
大きな違いはASTの割合で、昨季はリーグで15位34%のAST%でしたが今季は実に50%(リーグ5位)とフィールドゴールの実に半分がアシストから生まれているという数値になりました。
キックアウト、ラストパス、エキストラゲームを見ていてもこういったシーンを多く見ることが出来ます。
特徴てきなスタッツとしてはリーグ最下位のPACE値で、馬場選手の派手な速攻からのダンクシーンや安藤・小島選手のスピードあるレイアップなどでトランジションオフェンスのイメージがありますが、実はリーグで最もゆっくりとしたハーフコートオフェンスを主体としたチームであると言えるでしょう。
【チーム戦略分析】
アルバルク東京の基本戦略は、スペーシングを強く意識した、特にペイントエリアのスペースを広く開けてハイピックやミドルレーンからダイブするプレーを中心としたバスケットを行っています。
そのため、アルバルクではピックアンドポップを非常に多用したオフェンスを展開します。
更に特徴的なセットとしては、PnRの際に必ず4番ポジションの選手が3ptレーンの外にカットするセットオフェンスが挙げられます。
3ptを得意とするストレッチ4竹内選手やジャワッドウィリアムス選手の強みを活かすと共に、ペイントを開けてドライブコースを用意するという非常に理にかなった戦略であるといえるでしょう。
では実際のゲームからピックアップします
12/2 シーホース三河戦
ウィングの小島選手とルーカス選手とのオンボールピックプレー →ルーカス選手はポップアウト→小島選手はルーカス選手へアーリーパス
↓
ルーカス選手は左ウィングのザック神へパスアウト→チェイススクリーン
ザック選手はリジェクトしドライブ→ルーカス選手ポップアウト
↓
ザック選手は三河のソフトヘッジを見て、ルーカス選手へレイトパス
↓
ルーカス選手ワイドオープンショット
12/9大阪戦
レーン選手と馬場選手とのハイピック→小島選手は左コーナーへドリフト→田中選手はペイントを空けるために右のコーナーへカット→竹内選手は3ptの外側へ開く
↓
馬場選手から開いた竹内選手へキックアウト→大阪)木下選手がカバー
竹内選手から小島選手へエキストラパス→大阪)熊谷選手がクローズアウト(木下選手とX-outRotation)
↓
小島選手ワイドオープンショット
先程紹介したセットと全く同じ状況。馬場選手とレーン選手のハイピック→小島選手は左コーナーへドリフト→ザック選手はペイントを空けるために右のコーナーへカット→竹内選手は3ptの外側へ開く
↓
馬場選手が竹内選手へキックアウト→ロールしたレーン選手はより深いポジションでシール
今回は小島選手へのエキストラを選択肢に持ちつつ今回はレーン選手へハイロー
↓
レーン選手はそのまま1on1
スペーシングが機能しているので、一度のセットで美しいモーションオフェンスを見ることが出来ます
【アルバルク東京 前半戦まとめ】
攻守共にハイレベルな状態はしっかりと維持しているアルバルク東京。昨シーズンの比較的個の力を重視した戦略からチームオフェンス主体のチームに見事に生まれ変わりました。(スタッツもそれを物語っています。)
ミスも少ない堅実さを併せ持ち、激戦の東地区を勝ち上がります
https://bleagueanalytics.net/チーム分析/17-18alvark1
https://bleagueanalytics.net/チーム分析/17-18seahorses2
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