18-19シーズンも前半戦が終了しました。
各チーム、前半戦をどの様に戦ったのか?
毎年恒例のスタッツ分析を行って見たいと思います。
今回はリーグ東地区から栃木ブレックスをPickUpしてご紹介します。
【チームスタッツ】
※スタッツは執筆時点のものとなります
※Opp = 相手チーム
スタッツ 数値 リーグ順位 PitP% 47.27% 17位 OppPitP% 54.16% 9位 SCP% 20.76% 2位 OppSCP% 14.73% 15位 FBP% 13.68% 9位 OppFBP% 10.22% 16位 2pt割合 60.84% 12位 Opp2ptA% 60.90% 10位 3pt割合 28.50% 7位 Opp3pt割合 24.46% 17位 FT獲得率 27.59% 6位 OppFT獲得率 28.44% 4位 eFG% 50.37% 10位 OppeFG% 50.26% 10位 eFG差分 0.11% 11位 OppPts 71.77 15位 OR% 33.84% 2位 OppOR% 24.58% 17位 DR% 75.34% 2位 OppDR% 65.92% 16位 OFFRTG 113.33 3位 DFFRTG 99.98 15位 NETRtg 13.34 2位 TORtg 12.43 18位 TS% 53.62% 9位 OppTS% 53.56% 7位 pace 70.59 16位 AST% 69.06% 5位 OppAST% 67.85% 9位 HOMEeFG% 51.00% 9位 HOMETS% 54.24% 9位 AWAYeFG 49.84% 9位 AWAYTS% 53.09% 8位 TOV% 12.43% 18位 OppTOV% 18.05% 4位 POSESSION 72.14 13位 攻撃成功回数 85.33 5位
【個人スタッツ】
PIE | PER | |
---|---|---|
ライアン・ロシター | 34.4% | 35.8 |
ジェフ・ギブス | 22.1% | 27.2 |
遠藤 祐亮 | 8.6% | 14.5 |
渡邉 裕規 | 9.6% | 12.8 |
鵤 誠司 | 6.9% | 9.9 |
竹内 公輔 | 9.5% | 18.1 |
山崎 稜 | 0.1% | 4.2 |
橋本 晃佑 | 1.9% | 7.8 |
栗原 貴宏 | 1.2% | 5.4 |
田臥 勇太 | 2.7% | 18.7 |
田原 隆徳 | 0.9% | 10.5 |
アンドリュー・ネイミック | -0.2% | 0.6 |
エリック・ロバーツ | -0.3% | -12.5 |
【数字で見る注目選手】
ライアンロシッター選手
PIEはチームトップの34%。
チームの勝利のうち7勝はロシター選手がもたらしたと言っても過言ではありません。
さらにPER(出場1分あたりの効率性)は35とリーグトップを記録。現状のリーグ最高選手と言えます
苦手とするFT%も昨季より20%も上昇させています
【栃木BREXスタッツ分析】
アドバンスドスタッツから読み解ける特徴を幾つかご紹介
■リバウンド命!セカンドチャンスを取りまくり、相手にチャンスを渡さない
OR及びDR獲得率が共にリーグ2位を記録し、得点に対するセカンドチャンスの割合はなんと20%を誇りこちらもリーグ2位。
栃木は決してシュートが入るチームではありません(eFG% リーグ10位)ですので兎に角オフェンスリバウンドを取り、
相手より多くシュートを打つ。そして相手にシュートを打たせない。
最早伝統として浸透し特化した戦略をとっています。
■ターンオーバーが少なく堅実なプレー、ターンオーバーは相手にさせる強固なディフェンス
総ポゼッションに対するターンオーバーの割合はリーグで最も少なく、ここでも相手に攻撃権を渡しません。
さらに相手側のTOVを誘発(リーグ4位)することで相手よりも多く攻撃権を獲得します。
■栃木に勝ちたければ、兎に角シュートを決めること!
栃木を相手にした場合、ORからのセカンドチャンスは望めません。
TOVは言わずもがなです。
栃木はeFG(実質シュート決定率)が10%以上の差が出た場合に限り敗戦しています。
つまり、オープンシチュエーションを如何につくるか、そしてセカンドチャンスやTOVを覆す決定率を叩き出せるかが対栃木の鍵になるでしょう
【栃木BREX戦術分析】
■意外と多いミドル以遠のショットチャート
セカンドチャンスや、ロシターギブス選手も相まってインサイドイメージですが、ショットセレクションはミドルから3ptが多いのが特徴です。今季は3決定率がリーグ4位と好調な為外を生かすセットを多用している事も要因でしょう。
幾つか、3ptを生かすセットオフェンスをご紹介します↓↓
#栃木ブレックス #セットオフェンス紹介
stagger→staggerdPnR栃木の定番セットですが、今回はdoubleではなくstagger pic.twitter.com/nP1p05Zsuf
— しんたろう (@MaMakin007) December 17, 2018
#栃木ブレックス#セットオフェンス紹介
Floppy基本はボールピックですが、ロシター選手の1pn1を選択。
ロシター選手も敢えて選択したプレーを完璧に決める所は流石です。
因みに栗原選手がオープンでしたのでfloppyとしても成功しています pic.twitter.com/oDoNy13aEG— しんたろう (@MaMakin007) December 17, 2018
■昨季は見られなかったオフェンスパターン
今季は、Hornsの基本パターンとしてダブルスクリーン型が多く見られます。ハンドラーDFがアンダーで守る事が多く、こちらも3ptを意識したOF作りと言えるでしょう
栃木ブレックス#セットオフェス紹介
doublescreenPnR栃木の今季定番セット。
スクリナー2人がロールするムーブが独特です。
ペイントのスペースを潰さない様絶妙にタイミングをずらします(ロシター選手の判断?)#栃木ブレックス pic.twitter.com/BFXdD50Ry2— しんたろう (@MaMakin007) December 9, 2018
栃木ブレックス#セットオフェンス紹介
doublescreenPnR→veer→stsveerしたロシター選手をstsするという非常に珍しいセット。
スペースは狭くドライブは難しくなりますが、そのDF収縮を逆手に取って外のオープンを作り出します。ニック選手をヘルプ不可にしている所も技有り!#栃木ブレックス pic.twitter.com/2im8yDjTnK— しんたろう (@MaMakin007) November 25, 2018
【まとめ】
シュートが入らなくても勝てるチームは強い。
伝統的に栃木はリーグ戦を勝ち抜く為に作られたチームです。
後半戦は外国籍選手の休養を絡めた戦略を取るはずですが、日本人選手もバランス良く記録しているpieを見ると戦力ダウンは杞憂でしょう。
1番の課題は健康状態の維持。疲労の解消と言った自分達との戦いになりそうです
コメント