18-19シーズンも前半戦が終了しました。
各チーム、前半戦をどの様に戦ったのか?
毎年恒例のスタッツ分析を行って見たいと思います。
今回は中地区から川崎ブレイブサンダースをPickUpしてご紹介します。

【チームスタッツ】
※スタッツは執筆時点のものとなります
※Opp = 相手チーム
| スタッツ | 数値 | リーグ順位 |
|---|---|---|
| 3FG% | 32.87% | 9位 |
| FT% | 72.20% | 9位 |
| 2FG% | 53.05% | 5位 |
| PitP% | 60.52% | 3位 |
| OppPitP% | 50.25% | 15位 |
| SCP% | 13.48% | 13位 |
| OppSCP% | 17.31% | 6位 |
| FBP% | 12.32% | 14位 |
| OppFBP% | 15.20% | 5位 |
| 2pt割合 | 64.75% | 4位 |
| Opp2pt割合 | 62.66% | 6位 |
| 3pt割合 | 24.19% | 17位 |
| Opp3pt割合 | 28.50% | 11位 |
| FT獲得率 | 26.60% | 8位 |
| OppFT獲得率 | 23.07% | 15位 |
| FT獲得率差分 | 3.53% | 5位 |
| eFG% | 51.95% | 6位 |
| OppeFG% | 49.42% | 13位 |
| eFG差分 | 2.53% | 4位 |
| 失点 | 76.24 | 10位 |
| OR% | 24.29% | 14位 |
| OppOR% | 27.57% | 12位 |
| OR%差分 | -3.28% | 16位 |
| DR% | 72.43% | 7位 |
| OppDR% | 72.03% | 8位 |
| DR%差分 | 0.40% | 9位 |
| 得失点差 +/=5点以内 | 8 | 11位 |
| OFFRTG | 106.71 | 9位 |
| DFFRTG | 103.81 | 11位 |
| NETRtg | 2.89 | 7位 |
| TORtg | 15.25 | 10位 |
| TS% | 55.10% | 6位 |
| OppTS% | 52.28% | 13位 |
| pace | 73.1 | 8位 |
| AST% | 67.98% | 10位 |
| OppAST% | 61.18% | 17位 |
| HOMEeFG% | 51.59% | 9位 |
| HOMETS% | 55.39% | 7位 |
| AWAYeFG | 52.28% | 5位 |
| AWAYTS% | 54.82% | 6位 |
| TOV% | 15.25% | 10位 |
| OppTOV% | 15.38% | 12位 |
| POSESSION | 73.24 | 10位 |
| OppPOSESSION | 73.61 | 7位 |
| 攻撃成功回数 | 81.8 | 11位 |
| Opp攻撃成功回数 | 84.2 | 7位 |
【個人スタッツ】
| PIE | PER | |
|---|---|---|
| ニック・ファジーカス | 27.8% | 29.566 |
| バーノン・マクリン | 22.4% | 21.351 |
| シェーン・エドワーズ | 10.1% | 15.212 |
| 藤井 祐眞 | 14.0% | 17.366 |
| 篠山 竜青 | 11.1% | 14.277 |
| 辻 直人 | 6.3% | 13.221 |
| 長谷川 技 | 5.0% | 7.785 |
| 林 翔太郎 | 0.9% | 3.545 |
| 鎌田 裕也 | -0.7% | -0.813 |
| バンバ ・ジュフ | 0.1% | 1.347 |
| 谷口 光貴 | 0.7% | 26.176 |
| 青木 保憲 | -0.1% | 1.038 |
【数字で見る注目選手】

藤井 祐眞 選手
本ブログ常連選手。
辻選手離脱を補って余りある存在です。
PER(出場試合や15調整未完の状態)は、代表選手を退けてチーム日本人選手トップ。数字上はチームで3番目に効率的なプレイヤーと言えます。
2ptの決定率に至ってはファジーカス選手よりも高確率で沈めます。
ハッスルスタッツに溢れるディフェンスも持ち味です。
【スタッツ分析】
アドバンスドスタッツから読み解ける特徴を幾つかご紹介
■辻選手が離脱しても2ptで稼ぐ!
辻選手離脱の影響と考えましたが、
離脱前3pt試投割合:25%
離脱後直近10試合:21%
と本数にして3本程の差しかなく離脱前の数字でもリーグでは少ないチームに分類されます。
絶対正義ファジーカス選手とon3のビッグラインナップ、ドライブ→フローターを得意とする篠山選手などペイントアタックに利があるので存分に生かされた前半戦と言えるでしょう。
■オフェンスリバウンド、取れていない?取っていない?
気になるスタッツはオフェンスリバウンド獲得率(リーグ14位)。
個人的には無理をしない戦略を取っているものと考えます。
ゲームを観ると、
・既にペイントに居る
・ミスマッチになっている
場合を除き外国籍選手はハリーバックを優先しトランジションに備えています。例えばこちら↓
数字的にも、ディフェンスリバウンド獲得率はリーグ上位という事で戦略を裏付けています。
■勝敗傾向
直近10試合の敗戦と強い相関があったスタッツは
・SCP%(セカンドチャン得点の割合)
・FBP%(速攻による得点の割合)
の2つでした。結果として
・両方のスタッツが相手よりも下回ったゲームは8試合
・FBP%が下回ったゲームは1試合
・どちらも上回ったが敗戦したゲームは1試合
となっており、トランジションとオフェンスリバウンドが勝敗の鍵と言えるでしょう。
【戦術分析】
■オリジナリティ溢れるセットオフェンスの宝庫!
昨季から他のチームに先駆けてSpainPnRを積極的に導入するなど、(私の中で)セットオフェンスに定評のある川崎ブレイブサンダース。今季も難解で美しいセットを見せてくれます。
■先ずはHorns系↓↓
#川崎ブレイブサンダース #セットオフェンス紹介
Hornshigh→horns22こちらも川崎戦では1日1回は観る事ができるセットです。林選手はセットオフェンスの完成を待ってしまった節があります pic.twitter.com/AYTdmNcv0D
— しんたろう (@MaMakin007) December 23, 2018
#川崎ブレイブサンダース#セットオフェンス紹介
Hornsflarehornsに入った藤井選手に感じた強烈な違和感の回答はコレでした pic.twitter.com/s4tLayB0HN
— しんたろう (@MaMakin007) December 17, 2018
川崎ブレイブサンダース#セットオフェンス紹介
horns22→staggerip川崎定番のhorns22からstaggerripへアレンジした型#川崎ブレイブサンダース pic.twitter.com/Sq5b1ClRLS
— しんたろう (@MaMakin007) November 26, 2018
■続いてAI系↓↓
#川崎ブレイブサンダース#セットオフェンス紹介
AI→rip→peal→PnRBリーグでは、珍しい?AIスタートのセットオフェンスです pic.twitter.com/FiPqF6pN9a
— しんたろう (@MaMakin007) December 18, 2018
#川崎ブレイブサンダース #セットオフェンス紹介
AI→chicago特別なセットという訳ではありませんが、5人全員が連動して動きスペーシングする意思統一とマインド。この速度で簡単に行える物ではありません pic.twitter.com/ZGqR3xxYNa
— しんたろう (@MaMakin007) December 24, 2018
■最後に、川崎の超難易度オリジナルセット↓↓
#川崎ブレイブサンダース#セットオフェンス紹介
staggerSpainPnR→Stsこのように呼称して良いのかいつも迷う川崎定番のセットオフェンスです。
ロールマンを2枚使ってspainするためOF側も細かい意思疎通とスペーシングが要求される超難度のセット。 pic.twitter.com/wcF1Ha6dZ4— しんたろう (@MaMakin007) December 23, 2018
これ以外にも良いセットは多くありますので、手前味噌ですがこちらのツイッターリンクをご覧ください
【まとめ】
点取り屋を欠きながらも地区2位につける川崎ブレイブサンダース。日本人選手の活躍が目立ちます。
スタッツアベレージはいい意味でCSの基準点となっており、出場するために目指す指標になっています。
ディフェンスも向上し、特にFTを与えないチームDFで相手のOF効率を奪います。
後半戦、上位シードを目指すのか、CSに向けて選手起用やフォーメーションを試すのか注目したいです

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