宇都宮ブレックス オフェンス戦略分析
Deep Seal &Clear Out
宇都宮が必ずと言っていいほど行っているのが、インサイドプレイヤー(具体的にはスコット選手とフォトゥ選手)が行っているDeep Seal(ペイントの深い位置でDFを背中で抑えるプレイ)です。
これは良い位置でハイローを受けられるとともに、ボールマンのドライブコースを空けてショットを打ちやすくしています。さらにはオフェンスリバウンドポジションも奪えるため高いOR獲得率にも貢献しているプレイと言えるでしょう。
パターン1




パターン2



パターン3



パターン4 トランジション



川崎ブレイブサンダース オフェンス戦略分析
1st オプション マット・ジャニング
クオーターの開始、ATO、勝負どころでは、このヨーロッパ最高シューターの一人であるこの選手を使ったセットを選択します。
■Flex → Chicago






■12Pistol



川崎、5out始めるってよ
昨季はPnRから半ば強引にスイッチを誘発するオフェンスを展開していましたが、
今季は特にスペーシングを重視した5outを志向しています。
そこから、KO→CO→Counter→KOを繰り返しながら3ptを狙います
■パターン1






■パターン2




■パターン3




結局どちらが勝つの?
私、しんたろうは川崎勝利を予想します。
まず、宇都宮は今のところホームゲームでの決定率が低い傾向があります。
宇都宮はオフェンスが勝敗を分けるチームですので、これは川崎に有利に働くでしょう。
さらに川崎は若干ですがアウェイの方が決定率が高くなる傾向がありますのでこれも川崎にとっては好材料です。
3ptを打つ川崎に対して、3ptを打たせない宇都宮は相性が良いと考えられますが、
川崎は元々チーム平均ではそこまで3pt%が高くないチームですのでそこは相殺されると予想します。
逆に宇都宮の勝敗を分けている3ptについては、川崎は打たせはしますが被決定率自体は低く抑えており、決定率35%を必要とする宇都宮にとって好材料とは言えません。
そこで勝負を分けるのは2点(とフリースロー獲得)の攻防だと考えます。
2点を狙いたい宇都宮に対して、川崎はビッグラインナップという奥の手を使うことができます。
宇都宮の敗戦チームを見てみると、ビッグラインナップが可能な琉球・島根・東京・群馬・川崎に敗戦しています。その7戦については2pt%が平均47.31%と全試合平均をなんと5%ほど下回っている結果となりました。オンコート3の時間帯を具に計測したわけではありませんが、優位な判断材料だと言えるでしょう。
各チームともにこのようなデータは間違いなく持っているはずですので、両HCがどのような戦略を使ってくるのか実力伯仲の両チームなだけにとても楽しみです!
面白い!と思って頂けたら、レターを頂けると嬉しいです
宣伝①
バスケットボール雑誌
「ダブドリ vol12」にて、シーホース三河・鈴木貴美一HCインタビュアーを担当しております

宣伝②
バスケットボール 勝つための最新セットプレー88
という書籍に、Bリーグ担当として共著させていただきました!

宣伝③
雑誌ダブドリ編集長大柴壮平さんと、バスケットボールライターとして有名な大西玲央さん
が運営されているBasketBallDiner チャンネルに観戦力アップ道場というタイトルで動画出演させていただいております。是非ご覧ください
その④
大阪エヴェッサ、アースフレンズ東京Z のHCを歴任された東頭俊典さんの番組にお邪魔させていただきました!
コメント