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濃厚マッチレビュー ファイナル’21 GAME1&2

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GAME2 1Q

,宇都宮が見事に雪辱を晴らしたGAME2についてレビューしていきたいと思います。(選手等敬称略)


1Qにおけるセットオフェンス内訳は以下の通り。

■セットフェンス内訳
[千葉]
ピック&ロールエントリー6回
Spain系0回
ハンドオフエントリー2回
Horns系3回
Swing系0回
AI系0回
オフボールスクリーンエントリー1回
アーリー・ディレイ系3回
ジェッツスペシャル1回

[宇都宮]
PnRエントリー4回
Spain系1回
ハンドオフエントリー4回
Horns系2回
Swing系0回
AI系0回
オフボールスクリーンエントリー3回
アーリー・ディレイ系2回

■スターター
【宇都宮】鵤・ピーク・遠藤・スコット・ロシター
【千葉】富樫・ダンカン・サイズ・原・佐藤

スターターは両チーム不動の5人で開幕。
千葉のポゼッションで開始。
何かのセットを指5本でコールしたが、富樫がそのままドライブ→ダンカン→サイズのハイローで先制。
宇都宮は、得意のHorns(Strong HO)から、GAME1から継続している佐藤がピークへのスタンティングを見て遠藤のキックアウトコーナー3が炸裂。幸先の良いスタートを切った。

この日宇都宮はリバウンドの意識が高く、ディフェンス時には少なくとも3人がペイントエリアで待機。オフェンス時にはビッグマンヘルプを引き出しリバウンドポジションを死守しGAME1とは数倍の獲得率を維持していた。

トランジションから4点、ピークのドライブに対してPealスイッチした佐藤がAnd1を取られた瞬間に大野HC早いタイムアウトを要求。
残り7:06 11-5 宇都宮リード。

ATOセットはジェッツスペシャルではなくHorns(Flip Twist)でミスマッチを作ったものの、ミスマッチを攻めたいダンカンがローポスト。PnRのロールマンとハンドラーが侵入するとペイントが混雑しターンオーバーとなる。
返す宇都宮もHorns(Flex)から、千葉のクイックショーをいなし、鵤がレイアップを決め早くも9点差にする。

ターンオーバー、オフェンスファウル、セットの意思疎通ミスなどが続き4分近く得点がない千葉。
その隙にSCPや、千葉のコンテインからスタンティングDFの裏をつきながら残り5:00には18−5と宇都宮は最大13点差をつける。
さらには残り4:32には千葉のチームファウルが5を数えフリースローを献上。

流れを変えたい千葉は西村のゲームメイクに託すも、得意のジェッツスペシャルセットが不発に終わる。
しかし千葉のフリッピンが孤軍奮闘し3ptとAnd1 19−12と差を詰めたところで安斎HCが反撃の芽をつむタイムアウト。残り3:05.

ここからはJungleHoyaFenseなどレアなセットの応酬になるもターンオーバ、オフェンスファウルで残り1:00まで2点ずつを取り合う我慢の時間帯。
残り1分、スクリーンを縦に並べる宇都宮独特のタンデムピックを使い、逆サイド展開した比江島がトップへリプレイスした渡邊へスローバック→プルアップ3ptを決めると
次のポゼッションでは、フリッピン・ショーターのスクラムスイッチの隙を渡邊が冷静に突きギブスへパス、ペイントスコア。
26−16と宇都宮が思わぬ10点差をつけ1Qが終了

GAME2 2Q


2Qにおけるセットオフェンス内訳は以下の通り。

■セットフェンス内訳
[千葉]
ピック&ロールエントリー5回
Spain系0回
ハンドオフエントリー1回
Horns系1回
Swing系0回
AI系0回
オフボールスクリーンエントリー0回
アーリー・ディレイ系4回
ジェッツスペシャル0回
Box-ElbowPnR 4回

[宇都宮]
PnRエントリー2回
Spain系1回
ハンドオフエントリー5回
Horns系2回
Swing系0回
AI系0回
オフボールスクリーンエントリー2回
アーリー・ディレイ系0回
Elevator系1回

宇都宮:渡邊・比江島・竹内・ピーク・ギブス
千葉:富樫・フリッピン・ショーター・サイズ・エドワーズ
で開始。
リードする宇都宮はハンドオフからFloppy(両ウィングが同時に逆側のウィングへ向かう)する得意のセットから入るも無得点。
10点を追いかける千葉はシンプルにサイズvs竹内を狙うも、竹内が1on1で守りきる。

その後もサイズのローポストアタックからファウルをもらい1点得るも、その間ギブスの3、鵤のペリメタを決め徐々にリードを図ると、
残り8:23, スピードに乗った富樫がハイピック(リジェクト)をギブスのクイックショーをスネークで躱しながら意地のフローターを決め点差を広げさせない。

互いにクイックショーディフェンスを展開する両チームは攻略の形も非常に似ていた。
例えば残り6:23千葉は富樫・エドワーズのDragスクリーン(トランジションの中でボールマンの背後からPnR)に対しスコットの半歩前にショーした瞬間にエドワーズにポケットパス、ヘルプに入ったロシターをユーロステップで躱す。
宇都宮は返すポゼッション残り6:00
鵤とスコットの(エンプティーサイド)ウィングPnR。ダンカンの一歩右に動いた出足をみてスコットへロブパスを通す。ペイントにいたエドワーズがヘルプに行くもそのままファールをもらいフリースローを得た。
この時間はまさにこのコンセプトの応酬であった。
大野HCはファウルの嵩んだエドワーズとブロック要因のサイズを交替。
直後のオフェンスで同様のコンセプトから千葉はダンカンのポップアウト3を選択。そのショットが大きく跳ね、フリースローラインでリバウンドを得た鵤がスコットと2men速攻。フリッピンがアンスポーツマンライクファウルを吹かれてしまう。


ここからゲームの流れが変わる。流れを引き寄せた選手はライアンロシターだった。残り5:19 千葉はGAME1と同様にスタンティングDF戦略を取り、特に外が少ないロシターのDFであるダンカンは積極的に(Spainピックだったこともあり)ペイントへヘルプに入る。そこを見逃さない比江島はコーナーへキックアウト。千葉はクローズアウトよりもオープンで打たせリバウンドを狙う選択をする。
突如舞い込んできたオープンシチュエーションを決め切りDFに対する引力を増すことに成功。

38−24 14点リードで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、
シンプルなスコットvsサイズのローポストでAnd1を獲得。
間違いなく流れは宇都宮。
ペイントに4人が集まり千葉のオフェンスリバウンドを防ぎ、早い段階で溜まってしまったチームファウルが千葉の追撃の足を止める。
富樫は4回連続で同じセット(ボックスアライメント→ダウンスクリーン→ビッグマンをエルボーにリリース→ウィングPnR)をコール。サイズのミスマッチや先述のロールマンを使ったプレーを展開。
残り3:00で17点差としたところで明らかに宇都宮がペースダウン。
クロックを使い切ったハーフコートオフェンスへ舵を切る。ここでボールを落ち着かせたのもロシターだった。
是が非でも攻撃回数が欲しい千葉はアーリーオフェンスで2点を返し追撃を仕掛けるも、宇都宮はゆっくりとクロックラスト4秒で投じあわよくばリバウンドからもう10秒追加しようとする構え。

残り2:02 ロシターがボールを持ち、渡邊へDHOを行う構え。ドライブ警戒でマークマンのサイズが鵤のスクリーンをアンダーした瞬間にまさかのプルアップ3。
千葉にとって重い3点が入り、先述の同じセットで得点が叶わずロシターの追加点で50−30の20点差。
52−32の20点差で試合を折り返した。

千葉のスタントに対しポップアウトやキックアウトが徐々に効いてきた2Qだった。

コメント

  1. […] […]

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