18-19シーズンも前半戦が終了しました。
各チーム、前半戦をどの様に戦ったのか?
毎年恒例のスタッツ分析を行って見たいと思います。
今回は個人的にとても期待しているスライなチーム、
名古屋ダイヤモンドドルフィンズをPickUpしてご紹介します。
【チームスタッツ】
※スタッツは執筆時点のものとなります
※Opp = 相手チーム
スタッツ | リーグ順位 | 数値 |
---|---|---|
3FG% | 2位 | 38.29% |
FT% | 12位 | 69.32% |
2FG% | 6位 | 51.28% |
PitP% | 18位 | 46.60% |
OppPitP% | 9位 | 53.62% |
SCP% | 18位 | 11.46% |
OppSCP% | 15位 | 14.07% |
FBP% | 4位 | 15.43% |
OppFBP% | 9位 | 14.35% |
2pt割合 | 17位 | 53.16% |
Opp2pt割合 | 7位 | 62.58% |
3pt割合 | 1位 | 36.08% |
Opp3pt割合 | 12位 | 27.60% |
FT獲得率 | 5位 | 27.98% |
OppFT獲得率 | 10位 | 25.38% |
eFG% | 3位 | 53.96% |
OppeFG% | 3位 | 52.29% |
失点 | 5位 | 81.07 |
OR% | 17位 | 21.97% |
OppOR% | 2位 | 31.78% |
DR% | 14位 | 70.30% |
OppDR% | 2位 | 76.53% |
OFFRTG | 7位 | 109.92 |
DFFRTG | 6位 | 108.06 |
NETRtg | 8位 | 1.86 |
TORtg | 15位 | 13.69 |
TS% | 3位 | 56.53% |
OppTS% | 5位 | 55.42% |
pace | 2位 | 74.36 |
AST% | 3位 | 70.39% |
OppAST% | 15位 | 62.71% |
HOMEeFG% | 5位 | 52.57% |
HOMETS% | 6位 | 55.62% |
AWAYeFG | 2位 | 55.45% |
AWAYTS% | 2位 | 57.51% |
TOV% | 15位 | 13.69% |
OppTOV% | 7位 | 17.05% |
POSESSION | 1位 | 74.85 |
攻撃成功回数 | 9位 | 82.92 |
Opp攻撃成功回数 | 3位 | 85.37 |
【個人スタッツ】
スタッツ | PIE | PER |
---|---|---|
マーキース・カミングス | 20.7% | 25.7849 |
安藤 周人 | 16.1% | 18.3208 |
ジャスティン・バーレル | 16.1% | 21.2847 |
クレイグ・ブラッキンズ | 10.4% | 15.5346 |
中東 泰斗 | 11.1% | 15.4338 |
張本 天傑 | 3.9% | 10.5605 |
笹山 貴哉 | 6.4% | 15.6185 |
小林 遥太 | 8.5% | 13.4390 |
満田 丈太郎 | 1.8% | 8.9708 |
菊池 真人 | 1.4% | 10.9426 |
笠井 康平 | 0.5% | 8.5644 |
中務 敏宏 | 0.6% | 6.3688 |
【数字で見る注目選手】
安藤 周人 選手
私の予想以上に驚異的なスタッツを残しています。
まず注目されるのは3pt決定率44%。
リーグ1位でこそないものの金丸選手よりも50本以上多い199本のアテンプトからの44%ですので、
恐ろしい決定率です。USG%も昨季から大きく増加 オンコートポゼッションの2割近くを安藤選手のシュートで終えています。
今季の名古屋を支え体現した選手と言えるでしょう。
意外にもペイント内決定率70%と驚異的である点も個人的に注目です。
【スタッツ分析】
■Bリーグのロケッツ!?ハイペースなトランジションと3ptFTで殴り勝つ!
名古屋のPaceはリーグ2位、ポゼッション換算リーグ1位ととにかく早い展開で打ちまくるバスケットを信条としたチーム作りを行っています。
更に顕著なのが全シュート(FTは44%計算)に対する3ptシュートの割合がリーグトップの36%!!
当然ながらペイント内の得点割合はリーグ最下位!!
気持ちいいほど徹底されています。
フリースロー獲得率も高く、効率よく確実に加点している点もロケッツらしさを際立たせます。
■オフェンスリバウンド不要論
OR獲得率リーグ17位 伴ってSCPの割合もリーグ最少。
NBAのヘッドコーチによっても哲学が別れるテーマですが、名古屋はORを無理せずハリーバック方針を取っています。
そもそも4outから5outの状況がほとんどであるため、取りに行けないと言ったほうが正しいかもしれません。
■勝敗傾向
勝敗に相関が強かったスタッツはeFG%及び、意外にもDR獲得率でした。eFGは当然として、DRが下回ったゲームは6割以上の確率で落としています
VS | DR獲得率差分 |
---|---|
琉球 | 6.62% |
琉球 | 3.58% |
秋田 | -19.08% |
三河 | 11.46% |
三河 | 8.77% |
富山 | -12.50% |
千葉 | 2.08% |
千葉 | -8.20% |
琉球 | -8.20% |
琉球 | -2.42% |
川崎 | -17.07% |
栃木 | -28.15% |
栃木 | -13.95% |
【戦術分析】
■良い3ptは良いドライブから!ロマン溢れる5out-motionオフェンス!
名古屋は徹底したドライブによるペイントアタックを起点に崩し,キックアウト3ptを狙うチームです。
アーリーカップやTerrific12の頃から一貫しています。
ボールスクリーンについても80%以上がピック&ポップを選択します。
最もシンプルなパターンはこちら↓↓
再掲
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ#セットオフェンス紹介
Hammerこんなにも美しく決まったHammerは今季リーグ初だと思います!#ドルフィンズ #安藤周人 pic.twitter.com/lw2p35yC4J
— しんたろう (@MaMakin007) November 21, 2018
#名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
#セットオフェンス紹介
hornshigh low最もシンプルで名古屋が常に狙っている形です pic.twitter.com/5A116Fw7TB
— しんたろう (@MaMakin007) January 6, 2019
5out-motion 頻出型↓↓
#名古屋ダイヤモンドドルフィンズ #セットオフェンス紹介
chicago→chase→backdoor&replace→pistolサイドチェンジ→backdoor&replaceするパターンは、
名古屋の5outmotionの中でも超頻出ムーブです! pic.twitter.com/IfQC2Lqhjz— しんたろう (@MaMakin007) December 23, 2018
名古屋得意の型↓↓
#名古屋ダイヤモンドドルフィンズ #セットオフェンス紹介
Hornsflare→ucla→HO→away→chase名古屋得意の、awayから2人が飛び込んでくるセットオフェンスです。2人がcurlしてtwistになるパターンとchaseになるパターンが存在します pic.twitter.com/Ths4doNsLM
— しんたろう (@MaMakin007) December 24, 2018
高確率な3ptによってこういったセットも有効です!↓
#名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
#セットオフェンス紹介
horns backside3ptが効いている試合で心憎いセットオフェンスを選択! pic.twitter.com/QConva7Iyn
— しんたろう (@MaMakin007) January 6, 2019
気付かれた方も多いと思いますが、徹底してペイントエリアを空けてドライブコースを作っています。
これ以外にも良いセットは多くありますので、手前味噌ですがこちらのツイッターリンクをご覧ください
【まとめ】
トランジション、3pt(FT)、ORよりもハリバック
と近代バスケのトレンドを取り入れたスタイルに大きく舵を切った今季の名古屋。HCやフロント陣の交代なくここまで改革した勇気と努力に脱帽です。
残る課題はディフェンス、特に対戦チームの決定率で、リーグ有数の高さで決められてしまっています。外れたショットもリーグで2番目にORを取られてしまっているので要改善でしょう。
バーレル選手IL入りという緊急事態発生中ですが、高効率(PERが高い)な日本人選手()が揃っているので底力を見せてくれるはずです。
間違いなく今一番面白いバスケットを展開する名古屋ダイヤモンドドルフィンズに注目です!
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