今回はスラムダンク赤木剛憲で有名なこの格言
リバウンドを制する者は試合を制す
これは現代のバスケットでも言えるのか、Bリーグ全540試合の中でリバウンドの獲得率にのみ焦点をあて、如何にリバウンドが勝敗を分けるのか
データをもとに検証したいと思います。
まずは、検証の項目と方法ですが
ディフェンスリバウンド獲得率
オフェンスリバウンド獲得率
2つのスタッツについてみていきます。
検証するパターンとしては
・オフェンスリバウンド獲得率が高い(DR獲得率が低い)チームが勝利した試合数
・オフェンスリバウンド獲得率が高い(DR獲得率が低い)チームが敗北した試合数
・ディフェンスリバウンド獲得率が高い(OR獲得率が低い)チームが勝利した試合数
・ディフェンスリバウンド獲得率が高い(OR獲得率が低い)チームが敗北した試合数
・両方の数値が高いチームが勝利した試合数
・両方の数値が高いチームが敗北した試合数
の6パターン。
では早速サンプリングしてみましょう。
オフェンスリバウンド獲得率が高い(DR獲得率が低い)チームが勝利した試合数…16試合
オフェンスリバウンド獲得率が高い(DR獲得率が低い)チームが敗北した試合数…19試合
ディフェンスリバウンド獲得率が高い(OR獲得率が低い)チームが勝利した試合数…18試合
ディフェンスリバウンド獲得率が高い(OR獲得率が低い)チームが敗北した試合数…16試合
両方の数値が高いチームが勝利した試合数…172試合
両方の数値が高いチームが敗北した試合数…93試合
この結果を見ると、そもそも、OR・DRのどちらかだけが高い試合数と言うものがそもそも少なく、しかもどちらかが高いだけでは勝敗に直結しない。
ということがわかりました。
逆にどちらとも数値が高い試合数は265試合と約半数にのぼり、OR・DR共に高い数値を出したチームの勝率は65%に登る。ということがわかります。
つまり、スラムダンク赤木剛憲の言葉は、こういう事になります。
オフェンスリバウンドとディフェンスリバウンド両方を制してはじめて、試合を七割方制す!
…因みに番外ですが、両方共低い場合はどのようになるかというと…
両方の数値が低いチームが勝利した試合数…87試合
両方の数値が低いチームが敗北した試合数…120試合
勝率42%という結果となりました。相手より多い少ないの振れ幅があるため一概には言えませんし、未検証ですが
これはおそらくシュートの決定率の結果であると予想します。つまり「リバウンドが相手より取れなくとも、差が少なければシュートで取り返せるよ」という身も蓋もない事案が発生してしまいました。
オフシーズン中はこれにめげずに、シュート以外の大きな勝因になるスタッツは一体何か、探していきたいと思います。
今回検証したデータはこちら↓↓
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