戦略分析(オフェンス編)
主な選手のUSG%(オンコート時にその選手でオフェンスが終わった割合)は以下の通り.
# | USG% | min | |
0 | リチャード・ソロモン | 26 | 31 |
1 | 山口祐希 | 7 | 9 |
7 | 阿部友和 | DNP | DNP |
9 | 水戸健史 | 11 | 17 |
11 | 宇都直輝 | 22 | 28 |
12 | 前田悟 | 16 | 32 |
14 | 松脇圭志 | 11 | 25 |
21 | 橋本晃佑 | 14 | 23 |
31 | 城宝匡史 | 11 | 9 |
32 | ジュリアン・マブンガ | 30 | 33 |
34 | ジョシュア・スミス | 20 | 13 |
77 | 岡田侑大 | 22 | 21 |
オンコートは5人なので一人20%を基準とした場合、予想通りマブンガ選手が攻撃の3割を支配し、ソロモン選手26% 宇都選手22%と続きます。
宇都選手はプレイメイカーでもあるためボールタッチの頻度と反比例しています。
サトル・マエタのプレイタイムが宇都選手よりも長く、浜口HCの信頼も熱いことが伺えます。
では機能しているダイナミックDuoの戦略について分析していきましょう。
この二人は使用するセットによってどちらがボールコントロールを行うポゼッションかが明確に分かれています。
スピーディな展開にしたいシチュエーションや、PGにミスマッチが起こっている場合には宇都選手を中心に組み立て、マブンガ選手とのハイ・ウィング・ポストあらゆる場所でピックプレーが始まります。
逆にマブンガ選手はスローダウンしたい時、need2のシチュエーションでHornsセットが始まります。
個人的には富山のセットの中でキラームーブだと思っている、宇都選手がピッカーになる形のピック&ポップをもっと使って欲しい気持ちもあります。
戦略分析(ディフェンス編)
私が今季注目している富山ディフェンスのポイントは、3点
・ウィークサイドのヘルプポジション
・ロングクローズアウト
・ゾーンディフェンス
です。
あえて分けましたがこれらは全て繋がっています。
まずヘルプポジションですが、トップにボールがありハイピックが始まる直前に、
ハンドラーの利き手側のコーナーDFが高い位置でヘルプポジションに入ります。
ヘルプに入るため当然キックアウトされます。
そこでヘルプDFやハンドラーのDFが全力でクローズアウトする事で
決定率を下げさせています。
三河、新潟戦で見せたゾーンディフェンスは富山(浜口バスケット)の特徴とも言えるでしょう。
19-20NBAを席巻したMiamiHeatの2−3ゾーンとポジショニングこそ違うものの、
ウィングプレイヤーの守備範囲が広い点は似ています。
(続きます)
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