Bリーグ5シーズン目の開幕を間近に控え、世界一濃厚なチームレビューを目指して
スタッツ&アドバンスドスタッツを元に新チームを分析してみたいと思います!
今回は、耐え忍ぶシーズンを過ごした三遠ネオフェニックスです。
※スタッツの計算式は BasketBallReference 参照
【所属選手 & 19-20シーズンスタッツ】
※eFG%・・・3ptMadeを1.5倍の価値置き直して計算した、実質シュート決定率
※TS%・・・フリースローも加味した実質シュート決定率。選手が1点取る確率
※得点期待値・・・その選手でオフェンスが終了した(TOV/FT含む)際に獲得できる得点
※USG%・・・その選手で攻撃が終わった割合(数値が高い=エースの選手)
※新加入外国籍4名のスタッツは各国リーグから取得しています。
3P% | 2P% | FT% | eFG% | TS% | 得点期待値 | USG% | |
サーディ・ラベナ | 16.0 | 67.0 | 73.5 | 43.2% | 50.6% | 0.85 | |
山本柊輔 | 0.0 | 50.0 | 0.0% | 12.9% | 0.02 | 0.11 | |
寺園脩斗 | 40.2 | 39.4 | 85.2 | 46.8% | 48.8% | 0.83 | 0.06 |
川嶋勇人 | 34.0 | 45.3 | 63.0 | 48.0% | 49.3% | 0.82 | |
北原秀明 | 14.3 | 14.3 | 17.9% | 17.9% | 0.28 | 0.05 | |
太田敦也 | 44.2 | 54.2 | 44.2% | 46.6% | 0.75 | 0.08 | |
ネナド・ミリェノヴィッチ | 29.3 | 49.0 | 67.5 | 47.8% | 52.2% | 1.04 | 0.03 |
山本浩太 | 100.0 | 100.0% | 100.0% | 2.00 | 0.02 | ||
岡田慎吾 | 41.7 | 40.5 | 75.0 | 50.6% | 51.4% | 0.87 | 0.11 |
西川貴之 | 36.6 | 45.7 | 78.7 | 50.4% | 52.5% | 0.91 | 0.09 |
鈴木達也 | 23.8 | 38.2 | 60.0 | 36.8% | 38.6% | 0.59 | 0.11 |
カイル・ハント | 63.0 | 50.0 | 63.5% | 62.7% | 1.06 | 0.10 | |
ステヴァン・イェロヴァツ | 38.0 | 51.0 | 82.0 | 54.0% | 64.0% | 1.15 | |
平均 | 30.4% | 46.0% | 67.2% | 46.4% | 49.8% | 0.86 | |
合計 | 74.7% |
得点期待値が1を超える高効率プレイヤーが3名加入しオフェンス力の底上げが見られます。特にストレッチ4のイェロヴァツ選手の得点期待値1.15は期待大です。
【超個人的注目選手】
サーディ・ラベナ
フィリピン大学リーグNo1の呼び声も高いガードをアジア枠として獲得しました。
その特徴はドライブとフィニッシュ力にあります。1ドリブルでペイントエリアに侵入し、そのままダンクシュートや体を当てながらフィンガーロール、ヘルプに対してダブルクラッチなど驚異的な跳躍力とボディバランスを武器にフィニッシュします。
その決定率はなんと67%。新人シーズンの馬場選手に似たスタイルです。
3ptの決定率だけが課題でしょう。
ネナド・ミリェノヴィッチ
ヴィチェンティッチHCの元でリーグを戦った経歴をもつ身長194cmのコンボガード。
昨季は2ndユニットながら、平均2桁得点を計算できる選手として活躍。
アシストも平均6ASTを記録しており、プレイメーカーとして期待されています。
カイル・ハント
ベンチスタートが多かったものの、大きいウィングスパンと身体能力でレベルの高いスペインリーグにおいてeFG63%を叩き出しました。
ポストアップ、ドライブイン、トランジションと何でもこなすアスレチックな選手です。
ただし3ptとフリースローは苦手なようです。
ステヴァン・イェロヴァツ
セルビア代表歴を持つ強力なストレッチ4。
3pt 2pt FT eFG それぞれ38% 51% 83% 54% とこちらも素晴らしい数字を残しています。
ポストアップからダークノビツキーのようなワンフットフェイダウェイをうつハイライトも多く見られます。キャッチアップシュートはもちろん、クローズアウトに対してアタックしつつステップバックジャンパーなど事も無げにこなしてくるので、PnPのターゲットとしてはうってつけでしょう。
【新加入チームスタッフ】
・ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ ヘッドコーチ
バーレーンやセルビアの育成年代コーチ、セルビアリーグ、ラトビアリーグのコーチを歴任したセルビア出身のヘッドコーチ。元チームメイトNenad Miljenovic選手と共にチームに加入しました。
コーチとしてのスタイルは情報として入手できていませんが、
セルビア代表はハーフコートオフェンスの組み立て方に定評があるだけに
期待がかかります。
・ウラジミール・ヨヴァノヴィッチ アドバイザー
同じくセルビア出身のコーチがアドバイザー就任。
HCとミリェノヴィッチ・ジェロヴァック両選手とのパイプ役になってくれるはずです
・東 英樹 ゼネラルマネージャー
昨季、ロバートサクレ選手引退から揺れるサンロッカーズ渋谷のロスターを立て直した(と思われる)東GMが今季は三遠のGMとして就任しました。
セルビア出身HC、アドバイザー、セルビア籍2選手獲得という他チームとは一味違うチーム人事に(就任前の準備として)関わっていたとしたら、何かが起こりそうな気がします。
・間宮 誠 アシスタントコーチ
インディアナ大学にコーチ留学の経験を持つ期待の若手コーチ。
3×3代表ACから満を持してB1チームと契約。
間宮ACのnoteが非常にためになるのでお勧めです。
・伊勢嶋 宏樹 アスレチックスチックトレーナー
米国に広く展開するリハビリセンターであるFYZICAL Therapy & Balance Centerから
プロスポーツチーム専属のトレーナーに転身。
・若尾 達壮 ストレングストレーナー
障害予防やリハビリを行うアスレチックトレーナーから、筋力向上を支援するストレングストレーナーとしてチーム入りしています。
・山本 柊輔 スキルディベロップメントコーチ
選手兼スキルコーチという新境地を切り開いた山本選手。
国内リーグ、海外リーグと経験豊富でPnRの引き出しの多さと巧さが特徴で、
バックコート陣に良い影響になるでしょう。
youtubeチャンネルのドリブルトレーニング動画も一見の価値ありです
コメント