今回も推しチームサンロッカーズ渋谷の試合から、youtubeでも観戦できるEABA Champions Cup のシーンをご紹介します。
(見辛い図ですみません 青矢印:選手の動き 緑矢印:ボールの動き)
第3Q残り2;04~
図に示した〇枠部分にスペースが空いています。そこへ菊池選手がハイポストへフラッシュしパスを受けることでオフェンスを開始します。
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菊池選手が開けたゴール下のスペースにベンドラメ選手がカット。併せて伊藤選手がベンドラメ選手のポジションへ、広瀬選手が伊藤選手のポジションへカッティング。(渦の動き)
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広瀬選手は菊池選手からパス&スクリーンでペネトレイト。ドライブの動きをみてベンドラメ選手が、ペイントエリアのスペースを空けるために急いで3ptエリアまで下がる。 スクリナーの菊池選手はポップ。
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広瀬選手からベンドラメ選手へキックアウト。
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ベンドラメ選手から左ウィングの伊藤選手へパス。菊池選手は空いたトップのスペースへ
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伊藤選手が右のウィングからペネトレイトから菊池選手へキックアウトパス。伊藤選手はそのまま右ショートコーナーへ抜け、広瀬選手はペイントのスペースが空くと見て左ショートコーナーからローポストへ侵入
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菊池選手から、広瀬選手へパス。ワイドオープンショット
…6分割と渦の理論を駆使しDFをかく乱しながら、常に1on1の状況を作っています。
ここで、満原・ベンドラメ両選手はポジションからほとんど動いていないことに気づくと思います。
前回の記事 と真っ向から矛盾することを言いますが、動かなくてもいいんです。 ドライブコースを消してしまうくらいであれば、DFを引き付けて得意なポジションに留まっていたほうがいいこともあります。この判断をStayと言い、キックアウトやアシストなどでシュートを打てる可能性が高まります。
図の場面の場合、仮に広瀬選手がシュートを打てなくとも、ベンドラメ選手へキックアウトすることでいい形で3ptシュートを打てるシチュエーションが作られます。
【まとめ】
オフェンスとはスペーシングのことで、スペーシングとはオフェンスのことだ。
−リック・マジェラス(元セントルイス大学ヘッドコーチ)
スペーシングの考え方は一生使える概念です。この概念と私しんたろうの解説が、これからの観戦ライフに役立てられれば幸いです。
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