今回は、スタッツ好きの方向けのお話になります。
ポゼッション(POS)と呼ばれる、攻撃回数を計算する計算式について改めて考えてみます。

きっかけは、千葉ジェッツふなばしのビデオアナリスト、
Kazuki KIMURAさんから頂いたこのリプライからでした。

 

実際の攻撃回数と、現在スタンダードになっている計算式で導き出された数値と乖離がみられているというご指摘をいただき、今回少し検証してみたいと思います。

■そもそも0.44とは?

0.44はフリースロー本数から、フリースローを受けた攻撃回数を割り出すときに使われる係数です。

POSの計算はざっくり言うと、シュート本数(FGA)+ターンオーバー数ーオフェンスリバウンドの回数です。
シュートで終わった攻撃とターンオーバーしてしまった攻撃の合計に対して、オフェンスリバウンドは攻撃継続とみなされるため、減算します。

ここで大事なるのは、フリースロー(FT)です。
フリースローをもらった(シュートファールを受けた)場合、そのシュートはスタッツ上シュート本数には計測されません。チームファールでFTを得た場合も勿論シュートを打った訳ではないため、攻撃はしているものの明確に攻撃回数として数値化されません。
ではどうするか?と言うと、NBA統計の第一人者ディーンオリバー氏はその著書の中でFTA×0.44を行うと、実際の攻撃回数と近似するとしており、Bリーグもこの数式でポゼッションを出しています。(公開資料参照)

この数値が近似しなくなっているというところから、今回は始まります。

 

■なぜ0.44?

FTは2ショットが基本ですので、FGA10本であった場合、5本のシュートファールオン 10×0.5=5 となり5回のオフェンスとなりますが、例えば同じFT10本でも、3Ptファールオンによる3ショットが3回、バスケットカウントが1回の場合、実際の攻撃回数は4回。
式で表すと10×0.4=4回となります。
そこを調整するとFGA×0.44が正しい攻撃回数と近似するという結論でした。

■検証方法

今季FTを最も多く打った富山グラウジーズと
最も少なかった琉球ゴールデンキングスのシーズン60試合ずつ合計120試合を計測します。

リーグ公式から発表されているPlay By Play上の

「被フリースローオンファウル2」「被フリースローオンファウル3」の数を計測し実際のFTAにおける割合を各試合毎算出し平均を求めました。
アンスポーツマンライクファウルについては、FT2本+マイボールとなり攻撃回数が1回増えたと同義であるため計測対象としています。(アンスポ分を減算すればTakeFTになるため正確なFTRを求める時にも役立ちます)

逆に、テクニカルファウルは攻撃権が変更されない、バスケットカウントはFGAに含まれるため「被フリースローオンファウル1」は計測対象から外しております。

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