■PER
正式名称PlayerEfficiencyRatingの略称で公式発表された個人スタッツを元に、統計データと合わせて計算しその選手の効率性を導き出すための指標です。
ESPNの元記者であるJohn Hollinger氏が提唱。後にメンフィスグリズリーズのバイスプレジデントに抜擢され、このPERを用いてグリズリーズを再建。プレーオフ常連チームに押し上げました。
さて、このPERの特徴ですがなんと言っても出場1分あたりのプレイの効率性を数値化できる点にあります。
つまり、スターターでバリバリ30分出場するエース選手と、2ndユニットで15分出場する若手の選手を同じ土俵で比べる事ができます。
計算方法は、基本的にはEFFと同様にポジティブスタッツ(得点アシストリバウンド)からネガティヴスタッツを減算し、そこに各スタッツ係数とリーグ平均値 をかけ合わせます。
計算式は複雑を極めておりますので、こちらをご覧ください。
この計算を出場30試合以上の全選手に当てはめたTOP6選手がこちらです。
新潟 | ダバンテ・ガードナー | 31.0790 |
栃木 | ライアン・ロシター | 31.0583 |
千葉 | マイケル・パーカー | 30.2530 |
富山 | ジョシュア・スミス | 29.3448 |
川崎 | ニック・ファジーカス | 28.8728 |
栃木 | ジェフ・ギブス | 27.8812 |
NBAではこのスタッツが20~22.5がオールスター出場のボーダーラインと言われています。
【まとめ】
スタッツを比較すると、一目瞭然。今季のMVPは
地区1位チームの純粋なポジティブスタッツの36%を稼ぎ出し、リーグ統計に於いてもNBAのヤニスアテトクンポ並みのPERを稼ぎ出した男。
ダバンテ・ガードナー選手です。
多方面から、「知ってた」と言われてしまいそうですので、ここからは番外編として意外な超効率性プレイヤーも紹介します。
試合数自体は負傷があり13試合と少ないですが、元横浜のジャボンマックレア選手。PERの比較では28.6とニックファジーカス選手に肉薄するほどです。
出場試合数26とこちらも少ないですが、千葉所属大宮宏正選手です。PTも1試合平均4分と少ないですが日本人選手で唯一PER20を超えた驚きの高効率プレイヤーです。
因みに日本人選手(出場30試合以上かつCS出場)のランキングTOP選手はこのようになっております。
MVPを受賞した冨樫選手、シックスマン賞の馬場選手は流石です。
千葉 | 富樫 勇樹 | 19.8813647 |
A東京 | 馬場 雄大 | 19.2440 |
琉球 | 並里 成 | 18.9600016 |
栃木 | 比江島 慎 | 18.1886162 |
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