オフェンス戦略
インサイドシールでクリアアウト!献身的なインサイド陣
Hornsや3out2inから、ロシター選手がスクリナーになり、 ギブス・スコット・竹内選手が(ヘルプDFを防ぐことで)ドライブコースを演出する動きがから堅実に加点。このアクションによりオフェンスリバウンドが取りやすくなっています。
特にタンデムハイピックからのHornsはもはや伝統芸と言えます。
最もよく見かけるパターン



パターンその2




パターンその3




ディフェンス戦略
基本に忠実なDF戦略
相手のピックに対してはロシター選手や竹内選手はドロップ&オーバー(ハンドラーDFが追いかけて、スクリナーDFが下がって守る)で対応しますが、ジョシュスコット選手はハードショー(1歩以上前に出るDF)、ギブス選手はクイックショー(半歩前に出る)を使うことも多いです。タイムアウト明けなどは積極的にブリッツ(Wチーム)を使います。
さらにウィング同士のスクリーンやバスケットカットに対しては積極的にオフボールスイッチで対応しています。
さらに今季の特徴としては、Ljピーク選手加入によりオンボールスイッチも積極的に取り入れられた点にあるでしょう。
これによりスイッチができない状況でズレを作られて後手を踏むポゼッションが格段に減少しています。
パターン1



パターン2


パターン3



宇都宮ブレックス対策
スタッツ上での注目ポイントとしては、やはり2pt,3ptの決定率が低く、その決定率をオフェンスリバウンドで補っている点にあるでしょう。ディフェンスリバウンドを66%獲得すること、そのためにハイピックでヘルプをつり出されないことが重要になるでしょう。
ズレを作られなくなるとアシストの割合も下がる為、46%まで下げたいところです。
宇都宮が川崎とあまり相性が良くない理由も、コーナーから3人目のビッグマンがローテーションしスクリーンアウトすることで、宇都宮のオフェンスリバウンドが防がれているところにもあるのかもしれません。
さらに宇都宮の11敗戦と相関するスタッツとしては,
・ペリメタによる得点割合が相手より高いゲーム(7試合相関)
・相手よりアシスト割合が低いゲーム(7試合相関)
・ターンオーバー割合が相手より高いゲーム(7試合相関)
伴って、AST/TOVが相手より低いゲーム(8試合相関)
・PFTによる失点割合が相手より高いゲーム(7試合相関)
・ペースがチーム平均よりも高いゲーム(7試合相関)
となっており、ここで気になるのはペリメタとペースです。
ペイントを固め、ペリメタを打たせることとハイペースゲームに持っていくことが対策の鍵になるでしょう。
それ以外では、
3ptを35%以上(25本以上)打たせ、失点の25%が宇都宮SCPにする。
ライブターンオーバーを7回以上奪い、そこから10得点以上の獲得を目指したいところです。
2ptを54%,3ptを35%が勝利するためのボーダーラインです
ゲームプランとしては、天皇杯決勝で見せた川崎のDF戦略が参考になります。
宇都宮のわかりやすい弱点は、ビッグマンに3ptがないと言うところです。(確率が高いロシター選手でも試合2本のアテンプト)
川崎はポップアウトやショートロールするビッグマンを無視し、徹底したドロップDFでドライブををシャットアウトしていました。
準決勝のアルバルク東京も同様の対策を行なっていたので、リーグではスタンダードになっていくと思われます
個人的総評
最強の矛と盾を持ち合わせる押しも押されぬ現在最強チーム。
開幕前の下馬評通り、L.Jピーク選手の加入はあまりにも大きく、先述のスイッチが可能になった点以外にも多大な貢献をもたらせています。
しかし、対策を練られつつあることも事実であり、ホーム最終戦で安斎HCが仰っていた伸び代の部分をどのように見せてくれるのか楽しみです。
4季振りの戴冠に最も近いチームであることは間違いありません
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